18947023 NO2393 朝鮮王宮 守衛規則
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駐韓日本公使館記錄 5巻 二. 王宮護衛 其他 (1) 朝鮮王宮 守衛規則
文書題目 (1) 朝鮮王宮 守衛規則
文書番号
発信者
受信者
(1) 朝鮮王宮 守衛規則
第一条 守衛隊ハ王宮内外ノ非違ヲ警メ專ラ国王陛下ヲ守衛シ奉リ朝鮮政府ノ護衛ヲ為スモノトス
第二条 前条ノ勤務ニ支障無ク我軍隊ノ規定ニ反セサルモノニ在テハ凡テ朝鮮政府ヨリ通牒ヲ遵用スベシ
第参条 各要所ニ步哨ヲ配布シ正門ニハ特ニ一部隊ヲ出シ将校ヲ以テ之カ司令タラシムヘシ総テ步哨ノ任務ハ衛戍步哨ニ異ル事ナシ
第四条 諸門ハ猥リニ出入ヲ許サス然レトモ左ニ揭クルモノハ差支ナク出入ヲ許スヘシ
一. 韓廷文武官幷ニ諸官衙ノ使丁雇人轎夫 (皆印鑑携帯)
二. 各国公使及領事
参. 王宮幷ニ政府ニ公用アル各国文武高等官幷ニ公廳スル使者
四. 本邦人ニシテ我公使館ノ印鑑ヲ所持スルモノ
第五条 各步哨ハ各国公使領事将校及高等官ニハ敬礼ヲナスベシ
第六条 本邦将校ハ通門ヲ許スヘシト雖モ師団幷ニ旅団司令部公用ヲ帯フルモノノ外守衛司令ノ許可ヲ得ルニアラサレバ玉座ノ周圍五十米突以内ニ近接セシムヘカラス
第七条 各哨所ノ位置步哨ノ配布ハ現時ノ情況ニ依リ守衛司令官之ヲ規定スヘシ
第八条 守衛司令官ハ通常ノ士官下士官若干ヲ撰ヒ韓兵ニ步兵操典ニ係ル�外薀鮗損椒好戰�
（＊私訳）
(1) 朝鮮王宮 守衛規則
第一条 守衛隊は王宮内外の違法行為を戒め、専ら国王陛下を守衛申し上げ、朝鮮政府の護衛を為すものとする。
第二条 前条の勤務に支障が無く我が軍隊の規定に反しない者は、すべて朝鮮政府よりの通告を踏襲すること。
第三条 各要所に步哨＊を配置し、正門には特に一部隊を出し、将校にこの司令に当たらせる。步哨の任務はすべて衛戍＊步哨と同様である。
第四条 諸門はみだりに出入りを許さない。しかし次に掲げる者は差し支えなく出入りを許すこと。
一. 韓廷文武官並びに諸官衙の使丁・雇人・轎夫 ＊(皆印鑑を携帯すること)
二. 各国公使及び領事
三. 王宮並びに政府に公用のある各国文武高等官、並びに公廳（＊？）する使者
四. 本邦人（＊日本人）で我が公使館の印鑑を所持する者。
第五条 各步哨は各国公使領事・将校及び高等官には敬礼をすること。
第六条 本邦将校は通門を許すこととは言うが、師団ならびに旅団司令部公用を帯びるもののほか、守衛司令の許可を得ているものでなければ、玉座の周圍五十メートル以内に近づかせてはならない。
第七条 各哨所の位置、步哨の配置は現時の情況により守衛司令官がこれを規定すること。
第八条 守衛司令官は通常の士官、下士官若干を選び、韓兵に步兵操典に関わる教育を実施すること。
＊歩哨 （ホショウ 警戒・監視の任に当たる兵）
＊衛戍 （エイジュ 軍隊が一つの土地に長く駐屯して警備・防衛の任に当たること） ＊轎夫 （キョウフ 駕籠かき）
＊王宮攻撃 「明治27年（1894年）7月23日、朝鮮政府の打倒と興宣大院君による新政府の樹立を目的として、日本軍が王宮（景福宮）を攻撃し、朝鮮の守備隊との間で戦闘が起きました。」
＊1894年8月1日「清国に対し宣戦」
＊この資料には日付がない。取りあえず日本軍の朝鮮王宮占領の日として置いた。
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