くいしんぼうのあおむしくん・２０１８

１０年前の４月、こんな日記書いていたんだよね。
今日ふと思いついた、というか４０年以上昔に読んだ
絵本のことを未だに忘れることができない私って．．．

その時の日記
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=763046044&owner_id=5995481

「くいしんぼうのあおむしくん」
　1975年10月初版
　文　槙ひろし：絵　前川欣三

ある日、まさおくんの帽子にアオい色のムシのような生物がついていた。

こんなんだけどね

そのムシ、自称くいしんぼうのあおむしくんは食べる。
なんでも食べる、そこにあるだけ食べる。
まさおくんのおもちゃも絵本もクレヨンも。
あおむしくんのほうは「ごめんなさい、ごめんなさい」と泣くので
まさおくんはさらにそだてることに。

あおむしくんの食欲はとどまることを知らない。
食べてる間はまさおくんの言うことなんか聞かないし
食べ終わって、まさおくんに叱られて泣きじゃくっても
おなかがすけば、また食べだす。

町中のゴミを食べ、まさおくんの親ごと町を食べ
工場を、公害に苦しんでいた町を、そこの住民を食べ
国を食べ、陸を食べ、海を食べ。

そして、あおむしくんとまさおくん以外の誰もいなくなった．．．
まさおくんがあおむしくんに怒りをぶつけたら、
あおむしくんは、 あおむしくんは、泣きながら、、、

泣きながら、まさおくんを、食べた。

１０年前の個人的感想としては
「まさおくんをネトウヨ、あおむしくんを絶大な力として再構築してみると
　排除排除の行き着く先は自分（とあおむしくん）しかいない
　”無”の世界だった。
　そこは怒りをぶつけることすらできない世界。

　だから、ワタシは「死ねばいいのに」論に賛成できないのです。」

だったのだが、それから１０年たって少なくとも日本はどうなったのだろうか？
ますます「あおむしくん」のような存在を欲するような日本人が増えて
しかも力を振るわずにはいられなくなって 、自分の感情のみに忠実になって
気に食わない他人なぞ目の前からいなくなればいいと思うようになって。

事態は私が思っていた以上にどうにもならなくなっている、、、

　気のせいか？

「気のせい」だと、思いたい。



さて、私に「くいしんぼうのあおむしくん・２０２８」という
日記を書くことはありえるのだろうか？