「試練は祝福の時」
http://9001.teacup.com/sfk/bbs/18781 (写真入り記事)
今日は、試練の素晴らしさについて考えてみたいと思います。
人は、ある時、自分の本当の姿をさらすようになります。特に、力を握った時です。
状況が変わることで、態度を変貌させる人を見たことがあるでしょうか?
力のある人の前ではへつらい、力がない人の前では横柄に振舞う人。
普段おとなしいのに、車のハンドルを握ると性格が変わって、乱暴な運転をする人。
選挙の前には腰が低いのに、当選してしばらくすると威張る政治家。
人気が出る前と売れるようになった後で態度が変わる芸能人、歌手、俳優、著名人。
まじめで品行方正だった人が、力を握った後に汚職に手を染めたり、贈収賄で逮捕されたり、スキャンダルまみれになる人。
人は、お金、権力、成功、名声、力、実績などを得た時に、隠れていた本当の姿を現します。
なまじ苦労しないで成功したり、親の七光りによって苦労知らずのおぼっちゃん、若い時に才能が認められて有名になった天才少年など、人格が整えられる機会を通らないで力を得て、有名になって、スポットライトが当てられた時に醜態をさらしてしまう人がいます。
反対に、なかなか日の目を見ず、うだつが上がらず、試練続きで、「何で私ばっかり貧乏くじを引かなければならないの!?」と感じる人がいたとしても悲観しないで下さい。
試練の時に、人格が磨かれ、整えられ、鍛えられるからです。人生が思い通りにならなくても感謝し、喜んで下さい。今が、人生の中で最も重要なプロセスを通っているからです。
人格と器が整えられてから、力を得たら、鬼に金棒のように力強く、何をしても栄え、素晴らしい働きをする人になります。
少し前に、東京スカイツリータワーに行きました。感動しました。スカイツリーは、地上に出ている部分だけではなく、タワーを建てる前に、深く深く地下を堀り、そこに土台を据えています。
試練の時は、人生で大きな働きをする前の土台作りの時です。このプロセスをバイパスして、苦労をしないで成功したいと思うものですが、土台がなしに高い建物を建てることが危険なように、人生で大きな働きをする人は特に、自分自身の土台作りに力を入れなければなりません。
思い通りに行かない時、傲慢な自我が砕かれ、忍耐が身に付きます。そして、本当の自分を知り、自分を受け入れ、謙遜になり、人格が整えられるのです。
イエス様は、「天の御国は、からし種のようなものです。それを取って、畑に蒔くと、どんな種よりも小さいのですが、生長すると、どの野菜よりも大きくなり、空の鳥が来て、その枝に巣を作るほどの木になります。」(マタイ13:31〜32)と書かれています。
はじめは小さくても、後や終わりに大きくなり、栄えるならば素晴らしいことです。日本のことわざで、「終わり良ければすべて良し」と言われますが、本当です。
最初うまく行っても、後で取り返しのつかない失敗をしたり、壊れてしまったとしたらとても悲しいことです。
長い試練を経験したとしても、人格が磨かれ、整えられ、鍛えられて、その後に素晴らしい働きをすることが理想です。
自分の先を越して行った同僚、後輩、うまく出世したように見える人を見て、自分と比較してあせったり、妬んだりする必要はありません。
「人は人」「自分は自分」です。与えられた自分の道を一歩一歩、真っ直ぐに進んで行って下さい。
「ダニエルよ、あなたの道を行きなさい。・・・終りまであなたの道を行きなさい。」(ダニエル12:9)と聖書は語ります。
神様はあなたにも、「あなたの道を行きなさい。・・・終りまであなたの道を行きなさい。」と語っておられるのです。
「千里の道も一歩から」です。今日も良い一日でありますように。
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