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2018年04月20日21:29

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「火垂るの墓」の感想

すみません、また、暗いネタです。。。(TT)

題名から想像がつくと思います。(^^)



今日、父と母がアニメ「火垂るの墓」を観ていたんですね〜。(^^)

私も偶然?居合わせたんですが、見たら、途中で席を外すことができませんでした。。。



父がこの原作を書いたのが野坂昭如さんなので、「俺と同じくらいの年かな〜?」と

言っていました。

実際は、野坂さんの方がずっと上ですが、実は父も福井で小さい頃戦争に遭っているんです。

ちなみに、金沢は戦争で焼けていません。

父は福井から金沢へ後に転校しているんですよ〜。



父は映画の節子の年齢よりは上で、小学1年生くらいだったそうです。

でも、小1の子供って、節子に近いです。。。何もできません。

本当に、父は姉に連れられて、防空壕に入った世代なんです。。。


焼け野原とか、水道の水がなぜか溢れているのを見て、父は「まさにこんな感じだった!」

と言っていました。

舞台は神戸市ですけれどね、福井も似たような感じだったそうです。

劇中で「昨日は福井に空襲が落ちたよ」という声が聞こえます。(銀行のシーンかな?)


父が唯一「違う!」と言ったのが、「電信柱なんてなくて、(木製ですから。)もっと何にも

なかった」と言っていました。

アニメでは草とか少し生えていますが、そんなものもないそうです。



それと、父が不思議に思っていたのが、最初に清太が逃げるシーンです。

「なんで、人がいっぱいいないのか?人物を描くのが面倒なのか?(笑)」だそうです。

もっと人混みで人がいっぱい逃げるはず、だそうです。



私が観た感想ですが、西宮のおばさんが出てきますが、ネット上では「冷たい」とか

「もっと清太に優しくするべき」と書かれています。

私は西宮のおばさんも、生活がいっぱいいっぱいなんだと思います。。。(TT)

言い方はきついかもしれませんが、お国のために働いている我が子にはおにぎりや、

雑炊でもご飯をたっぷりあげて、働かない親戚の子には雑炊の汁だけというのは、

無理もないと思います。(TT)



白米が貴重なんですよ〜。

父は今でも、ご飯が大好きです。

今でも父は、戦争中に食べなければならなかったものは、食べません。。。

ちょっと前まで、小麦粉を使ったものは食べませんでした。。。(うどんとかパンとか。)

「メリケン粉(アメリカの粉という意味でしょうね〜。小麦粉です。)は戦争中、十分食った!」

と言って、食べられませんでした。。。

戦争を思い出すという意味もあると思います。



他にも、ジャガイモとかサツマイモ、カボチャとかも食べません。。。

戦時中は、清太のように(決して良くないことですが)畑から人参を盗んで、泥のまま

食べたそうです。

今のような人参ではなく、細い人参だったそうな。。。(土に栄養がないからですね〜。)



清太のような他の家の着物を盗んで売ったり、他人の家の畑の野菜を食べたりしたら

良くないか。。。と言えば、私はこの時代は仕方がないと思います。

生きるために仕方がないでしょう。。。



しかし、戦争は、父の考えにも大きな影響を及ぼしました。

大学の授業で、(何の授業か忘れましたが)父は、「道徳なんて、ない」と答案に書き、

その科目は不可でした。。。

教授は分かってくれなかったそうです。。。

父は、「戦争をくぐってきたら、道徳なんて、ない。他の人の畑の野菜を取ってでも

食べて、生きて行かなくてはならない」ということを書いたんだと思います。

教授も戦争を知っている世代なので、当然分かってくれると思ったそうです。

いや〜、私ならその科目を取るためには、その時だけでも、いいことを書きます

けれど。。。(笑)(^_^;)

しかも、その科目は教職を取るのに必要な科目らしいですから。。。



やはり戦争をくぐると、そこから考えが歪むというか、「ああ〜、この影響もあったんだな。。。」

と私は今回の映画を観て、父の日頃の考えの歪みの元が少し分かった気がしました。



アニメの節子を観ていて、私は近所のNさんという女性を思い出しました。。。

Nさんは広島出身で、家族を全部原爆で亡くして、富山の親戚の家へ疎開していました。

やはり、親戚の家でいじめられたそうです。。。

持っていたランドセルも、親戚の子に取られました。

親戚の子は高校に進学できても、Nさんはずっと田畑で働かされました。。。

まさに、アニメの西宮のおばさんの家の生活のようです。

Nさんも父もですけれどね、戦争をくぐってきた人は、非常に険しい顔をしていますよ〜。

Nさんは私にも母にも優しいですけれどね、優しさの中に、厳しさというか険しさがある

方です。

(今、Nさんは幸せに結婚されて、外車に乗っています。(笑)人生、最後まで分からない

ものですね〜!)(*^-^*)



アニメで節子ちゃんが亡くなるシーンですね。。。切ないです。(ノД`)・゜・。

最後、小石がご飯に見えるくらいに衰弱してしまうんですよね〜。

(清太兄さんも、ここでギョッとしますよね。)



節子ちゃんのご遺体を、清太兄さんが燃やすシーンで泣けてきましたよ〜。(ノД`)・゜・。

清太兄さん、節子ちゃんのために一生懸命だったじゃないですか〜。

おいしい食べ物を探そうと、必死でしたね〜。

でも、自分で自分の妹のご遺体を焼かなくてはならないって。。。



いや、それよりもね、私が泣けてきたのは、節子ちゃんはまだ幸せだってことです。

私が死んでも、誰も気付いてくれないし、焼いてもくれませんから。。。

腐るのは覚悟していますが?、せめてご近所の皆さんに迷惑をかけないように

したいな〜とは思っていますが、どうしようもないですね〜。(笑)ヽ(^o^)丿

それを考えると、泣けてきましたよ〜。(ノД`)・゜・。

まあ、独り身でいる私が悪いんですが。。。



それと、清太くんと節子ちゃんは生きるために爆撃をよけたりしていますけれど、

私ならあの状態なら、死んでもいいと思いますね〜。

いや、私なら死んでいると思います。

生き残れないでしょう。。。

小さい子供がいる親なら生きなければならないと強く思うけれど。。。



ネットでは、清太くんの態度が悪いと書かれています。

親が海軍の軍人で、清太くんはお坊ちゃんだったから。。。

おばさんの家で手伝いもしないし、おばさんが「学校や勤労動員へ行かなくてもいいの?」

と言っても、清太は「学校も勤労先の神戸製鋼も燃えてしまって、行っても仕方がないのです」

と言っていますからね〜。

オルガンを弾いている時点で、「あちゃ〜、これは。。。いかん!」と私も思いました。

もっと、おばさんの家の手伝いをしたりすべきかな。。。とも私は思いました。



清太はもっとおばさんにかわいがられる子になるべきだという意見もありました。

先程出てきたNさんも非常に親戚の家では気を使って、かわいがられるように努力を

したそうです。

親戚の家の子供よりも役に立つ子になるように、置いてもらえるように、努力をした

と聞いています。



まとめますとね、「火垂るの墓」は何度か観るうちに感想も変わってくる映画らしいです。

最初は清太の気持ちになって観るけれど、そのうち、おばさんの気持ちになって

くるとかね。。。

こういうことが二度とないのが、一番なんですけれどね!(*^-^*)

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