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建具のスキマ
写真は、茨城県ひたちなか市中根にございます、富士祭典のセレモニーホール、セレモニア富士勝田昭和通り館の控室にあるドア(引き戸)の様子です。
ご存知の通り、引き戸はドア本体と枠が密着することによって音や風の浸入を防いでくれますが、この引き戸、最近「何となく隣の部屋の音が聞こえる・・・」とか「ちょっとスースーするような風が入ってくる・・・」と言ったお声を頂戴しておりました。
最初は「ちゃんとドアが閉まっていなかったのでは?」と思い、あまり気にしなかったのですが、先日、そのドアをしげしげと見ていたところ、ドアの上部は密着しているのですが、床に近づくにつれてスキマがあることを発見してしまいました。
つまり、ドアの立て付けが垂直ではなく斜めになっているのです。
素人ながら、ドア本体をガタガタと揺らしてみましたが結果は変わらず、仕方なく、建設をしてくれた工務店さんに連絡し、修理をしていただきました。
結果、今ではしっかりと垂直になって音や風の浸入は無くなりましたが、その原因を聞いて、いささか「失敗した・・・」と反省・・・。
このセレモニーホールを建設するにあたり、出来るだけ床の段差をなくしたいという思いから、ほとんどのドアに床レールは設けず、上部からの吊り下げタイプのドアを採用しました。
ところが、このドア自体、高さが2m20cmもあり重量もあることから、上部の吊り下げレールに負担が掛かり、そこに、開閉時に何らかの過重が掛かって、レールが曲がってしまったのです。
床にレールがあるドアでは発生しなかった今回のトラブル・・・。
この世の中、何かを優先させると何かが犠牲になるということを、この1件で改めて知ることとなりました。
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