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2018年04月07日12:30

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小説・冬の王の物語・・6

前日記の続き・・
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少女を人質に取られた 少年は命じられたまま
氷の宮殿の北にある結界石の一つを壊す

結界石は 女王や彼女の僕(しもべ)達は近づくことさえ出来ないからだ・・。
そして・・普通の人間には壊す事が出来ない 結界石・・。

「おお・・自由だ・・結界が緩んでおるわ 
たった一つの結界が壊れただけで 
バランスが崩れたわ  

冬の王め かなり力が弱ってきておるわ

 百年ぶりの外界じゃ・・おほほ・・。」
女王は煌びやかな金の鎧と緋色のローブをまとう

風が北から吹き始める 強い風が・・

冬の魔女とも女王とも呼ばれる人の到来を告げる

風は 狼や人の形を取る それらは すべて禍々しい表情を浮かべていた

雪が転がり 巨大な人型を取る・・ 雪のヒト型は大きな声を上げる

すると対抗するように こちらも同じく雪のヒト型が生まれ

それから
ツララが わずかの時間で成長して 壁となり

冬の女王達の行く手を 阻む

「その程度で 阻めるものか!」血で出来た氷の馬にまたがり 
武装した女王は笑う

女王は魔法の槍を振るい ツララの壁を砕く

女王に従う 氷のヒト型 同じく血で出来た馬にまたがる
血で出来た氷の騎士たち・・。

「我等の領土の民人達を 返してもらう  

そなたが開放するまでは
大人しく 我に従い 約定をなされた 月と日には 
我に 生贄を必ず捧げておったのに!
今では 我に逆らい 耳もかさぬ!」

女王は 合図をして

従える僕(しもべ)達に命じる
「ゆくのじゃ!」

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