千原さんはヘリコプターペアレンツをご存じないのだろうか

千原せいじ　親同伴の入社式に苦言も賛同の声「親のエゴだろ」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=145&from=diary&id=5055459
ありそうな言い方だが、
「海外がすべていいとかじゃないけど、海外ではあんまりないと思う。だから感覚のずれが国際社会においてでてくると思う」
というのはとても不思議。
そういう「子供は独立独歩」という文化がどこにあるのかぜひご教示いただきたい。
ヨーロッパの近代までの政治史なんて「いかに手練手管を使って子供に有利な地位を獲得するか」のすさまじい抗争の連続だと思うけどなあ。
子どもを堂々と売り飛ばしたり老後の生活保障の道具として考える文化から脱却できたのならそれはそれで喜ばしいことだと思う。
育てたって「得」があるわけではないけどなんだか溺愛してしまうというのは悪いこととは思わない。
フジは「社員の地位」が利権と化しているので、親に義理立てするのはその方向からの商売上の都合だしね。
「自分は○○がいいと思う」という代わりに「欧米では○○だ」と書いたり発言したりするという論法は２０世紀中葉に散々見飽きたのでもういい。
丸山眞男なんてそういう論法が実に多かった。
興味のある方はニュールンベルグ裁判の被告の態度についての丸山とハンナ・アレントの批評の落差をお読みになってみるとよいと思う。
千原さんは４８歳だそうだが、真摯に歴史を学ぶことを望みたい。