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2018年03月29日18:20

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区切りの季節のラジオ

3月も終わりに近づいて次の日曜日からは4月です。3月から4月にかけてのいまごろは「区切りの季節」というイメージがありますよね。年度末から年度はじめへの変わり目、年度がわりの時期です。桜とともにそれまでの年度が終わって新年度がスタート、環境も変わってフレッシュな気分で新しい生活がはじまる。なんだか情景が目に浮かぶようです。

いうまでもなくカレンダーにおける1年は1月1日にはじまって12月31日に終わりますが、現代の日本にはもう一つ、4月1日にはじまって3月31日に終わる1年があります。これは「会計年度」と呼ばれますが、単に「年度」と言っても通じるほど生活に浸透しています。FMHaro!のナビゲーションマガジン「ハロナビ」も、まもなく配布がはじまる次の号から新年度バージョンのレイアウトになりますよ。

さてそれでは会計年度とは何でしょうか。まず「年度」とは、ある特定の目的のために規定された1年間の区切り方をいいます。だからじつはいろんな年度があって、会計年度はそのうちのひとつなんです。ならば「会計」とは何かというと、この場合では官公庁の予算の執行をさしています。つまり会計年度とは「日本の官公庁が設定した4月からはじまる1年の区切り」ということなんですね。

わが国においてカレンダーの1年と会計年度が分離したのは明治に入ってからのことです。それまでは落語によくあるように大晦日が経済活動の区切りでした。大晦日、お米やさんや酒屋さんが長屋に集金に押し寄せるなんて噺がありますよね。社会全体がそうでしたから、会計年度とカレンダーの1年が一致していたということです。

明治になって2年め、新政府は会計年度という規定を設けて「10月〜9月」という区切りにしました。ところが数年後には「1月〜12月」に、さらに「7月〜6月」と何度か変更されます。理由はよくわかっていないようですが、変更に振り回されて大変な思いをした人も多かったことでしょうねえ。

その後、明治19年、西暦1886年に現在とおなじ4月1日から翌年3月31日までという形になり、これが定着します。この区切り方を採用した理由のひとつに、当時世界最強国のひとつだったイギリスの会計年度に合わせるというものがあったんだそうで、ですからイギリスは4月はじまりの先輩なんですね。ともあれ、わが国の会計年度は明治の半ごろに今のような区切りになりました。

ところでもうひとつ、きわめて馴染み深い年度がありますね。学校において「学年」の区切りとなる「学校年度」です。これも昔からあったものではありません。江戸時代から明治の初めごろまでは、入学や進学の時期は流動的でクッキリとは決まっていなかったようです。例えば寺子屋、あるいは蘭学塾など、基本的にいつでも入学できましたし、能力や学業の習得度合いに応じて勉強が進んでいきますから、みんなで一斉に進級するということもありませんでした。

その後「大学」という教育機関ができたとき、外国に倣って「一斉入学・一斉進学」という方式を取り入れました。この時は9月はじまりの8月おわりだったそうです。その後、さっきお話した会計年度が4月からになったさいに、当時の文部省(現在の文部科学省)の指示で、教員養成機関だった「高等師範学校」が4月はじまりになります。国の会計年度はじまりの4月に合わせないとお金の処理が不便になると考えたためだったようで、これ以降、学校運営に必要な補助金を政府から受けるために国の会計年度にあわせるという方式が全国に広がっていきます。

してみると、冒頭に言った「桜とともにひとつの区切りがきて新たな生活がはじまる」というイメージ、これってじつはけっこう新しいものだったんですね。でも、次第に暖かくなって活動的になる時期であることも相まって、なんだかとても似合っている、そんな気もします。

とはいえもちろん、カレンダーの1年とは別の1年があることには不便な面もいろいろあります。なので昭和30年台後半、1960年台初頭に、ひとつにしようじゃないかという議論もありました。これを主張したのは当時自民党の政調会長だった田中角栄元首相でした。が、変えなくてはいけない法律がたくさんあって無理、ということになったんだそうです。

歴史が浅いことが意外に感じてしまうほど生活に浸透している「4月はじまり」の会計年度と学校年度。
満開をむかえた桜を眺めながら、その意味についてあらためて考えてみるのもいいかもしれませんね。

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と、そんな話題からスタートした2018年3月29日のSmile on Radio。
登場いただいたのは…

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Today's Smile
飯田観光協会の梅本 彩さんとお電話で。こちら遠州と同様にちかごろポカポカ陽気になっているという飯田近隣の「桜」の話題を中心にお話を伺いました。

樹齢300年以上の桜が数多く残る飯田には「桜守(さくらもり)」という、桜の保存活動や案内人として桜にまつわる歴史や生活との結びつきの案内をして下さる方々がおいでです。「桜守」とともにめぐる名桜。なんだかロマンチックですねえ。

見ごろのスポットとしては、たとえば飯田市美術博物館の敷地内にある「安富桜」は推定樹齢450年の古木で、樹高約20m、幹の周り6mに達するというじつに見事な一本桜です(国内十指、県下一との名声も)。そして約600mある大宮通りに150本の桜が植えられている「大宮通り桜並木」は満開になると見事な桜のトンネルになるそう。

これから見ごろを迎えるのが、樹齢350年の「麻績(おみ)の里舞台桜」。花びらが5枚から10枚ある全国的にも珍しい「半八重彼岸枝垂れ桜」で、同じ敷地内にある「旧座光寺麻績学校」には県下最古の学校と歌舞伎舞台を兼用するよう建てられた珍しい校舎があるそう。ここはちょうど開花が始まったとのことですよ。

上記はほんの一部にすぎません。桜パンフレット(http://msnav.com/navi/pamphlet/sakura)(桜情報専門のパンフレットがあるんです)には20ものポイントが掲載され、しかも標高差があって開花時期にずれがあるため、およそ1ヶ月ものあいだ、さまざまな桜が楽しめるんだそう。

そんな飯田の桜を楽しむ魅力的な旅も用意されています。「ジャンボタクシーで行く桜守と行くいいだ桜めぐり」は4/2〜8の毎日2回、お一人様3,000円(予約制)。4/6、7の二日間のみ「夜桜特別便」があります。また「南信州名桜ツアー 桜と和菓子探訪の旅」は4/6と4/17開催、桜の和菓子2品と飲み物・昼食がついてお一人様6,300円。いずれおとらぬ素敵な旅ばかりです!

詳細について、お問合わせは【飯田観光協会 TEL:0265-22-4851】または観光情報サイト「南信州ナビ」(http://msnav.com)をぜひご覧ください。サイト内には桜の旅の特集ページ(http://msnav.com/9288)もありますよ。浜松から飯田へは新東名道路浜松いなさJCTから三遠南信自動車道、国道153号線を北上して2時間半から3時間程です。

桜以外にも飯田市近隣のは魅力がいっぱい。城下町として栄えた事から老舗の和菓子屋が多く点在しているので、お菓子めぐりもおすすめです。また、景勝地として知られる「天龍峡」地域は、四季折々の美しい景色を見る事ができます。これからの時期は遊歩道散策や、天竜川を船で下る「舟下り」体験もいいですね!

桜の開花にあわせて各地域でイベントも行っていますので、ぜひこの時期に飯田市へお越し下さい、お待ちしています。と梅本さん。上記のアクセスルートでドライブもいいですし、日本一のローカル線・飯田線で向かうのもいいですぞ〜!

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Happiness Style

クッキングスタジオチャコ・杉田久子先生に『春じゃがいもでおいしく作るポテトサラダ』を教えていだたきました。みずみずしい春じゃがいもを上手に活用しておいしいポテサラをつくりますよ〜(^^)

ポイントは、2種類用意する合わせ調味料のうちサラダオイルを含むほうを、じゃがいもが熱いうちにかけて混ぜること。これでしっとりさせるんですね。もうひとつの合わせ調味料はマヨネーズ入りで、こちらはそのあと具材とともに混ぜ合わせます。サラダ菜を敷いた上に盛り付ければ、色合いも春!ぜひお試しください

チャコ先生の教室も新学期がスタートします。季節にあったお料理とテーブルコーディネートが楽しめる実習式の教室です。継続することで、料理教員や食育インストラクターの資格も習得できます。楽しく学べる講座ですよ!

人気No.1の「ルンルンクッキング(料理講座)」の第4週木曜日と第4週土曜日に空きが出るそうですから、興味をお持ちの方はお早めに。また、好評のSBS学苑「男のチャレンッジクッキング」も新年度講座がスタートします。日曜クラスが残りわずかだそうです!(http://www.sbsgakuen.com/Detail?gakuno=3&kikanno=186546

お問い合わせ・お申込みはクッキングスタジオチャコ公式サイト(http://www.cooking-chako.jp/)から(お問い合わせフォームが用意されています)!Facebookページ(https://www.facebook.com/cookingchako/)もぜひご覧ください。

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『My Choice Time〜天の光はすべて星』
今は満月が近づいていて、ちょっと星はよく見えません。そこで今回は「昼間の月」について。そして、ギリシア神話に登場する最も古い月の女神とされる「エウリノメ」についてお届けしました。

「昼間の月」は、上弦を過ぎて満月に近づいていく期間に見ることができます。明後日が満月ですから、今日明日くらいまでですね。
今日、3月29日の遠州地方の月の出は、おおむね午後3時40分ごろ。そして明日は今日よりおよそ50分遅くなって午後4時半ごろです。そして日の入りは今日明日ともに午後6時10分ごろ。
暗くなるまでの間、東の空に白くかすかに浮かび上がる月が見えるはずですよ。

そしてエウリノメの物語は「もうひとつの天地創造神話」。
有名な、はじめにカオス(混沌)があり、カオスから大地ガイアが生まれ…というギリシャ神話の天地創造とは別系統のものがたり。

月の女神であると同時にこの宇宙のすべてを産んだ女神でもあるエウリノメには、みずから生みだす力を持つ女性を尊重する社会、古代の母権制社会が投影されているのかも。

そして、その後のクロノスとゼウスによる支配は男性が支配権を持つ父権制社会の台頭、と言った意味があるのかも。

あくまで「かも」ですが、そんなことをあれこれ考えてみるのも楽しいですね(^^)

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であであ、
お聴きいただいたみなさま、ご出演いただいたみなさま、ありがとうございました!
また来週〜〜(^-^)ノシ
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