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2018年03月28日12:24

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3月28日(水) #1575 「花散らし」の意味をめぐる話

おはようございます。木下藤吉郎です。


今から15年前の2003年(平成15年)の今日、日本初の情報収集衛星「光学1号」と「レーダー1号」を載せたH-IIAロケットが種子島宇宙センターから打ち上げられました。

■9)情報収集衛星(IGS):文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/kaihatu/space/kaihatsushi/detail/1299560.htm


また、今から45年前の1973年(昭和48年)の今日は、歌手のいとうかなこさんの生まれた日です。

■プロフィール « いとうかなこ
http://kanataro.com/profile.html





















3月28日 水曜日

様々な花が咲き乱れる頃であるこの時期ほど、歳時記らしく書ける時期はないなぁと、ここ何日かはつくづく感じます。もちろん1月や2月も風情のある様はなくもないのですが、寒く変化も少ないがゆえなかなか外の様子をじっくり見る事もできず、見落としてしまっているようにも思います。しかしながら、春が来ると見た目においても明らかに風景が変わってくるため、嗜み甲斐があるというものです(^-^)

ところが、この冬から春にかけては、北海道や東北はそうでもないようですが、急激に例年より低い傾向から極端に高い傾向に変わってしまった事もあり、ソメイヨシノが『爆発的開花』と言っても過言ではないような猛スピードで開花から満開まで突き進んでいる印象を受けます。

なので、次の天気の崩れがやって来ると、早々と「花散らしの雨・風」になるのではないかと不安がるお花見の幹事さんも少なくないのではと思います。

ところで、この「花散らし」という言葉は、少し前からいろいろな議論がわいています。そもそも、「花散らしの雨・風」という使い方は国語辞典では紹介されていず、少し詳しい辞典(広辞苑など)では、『花散らし』という単語の記事はありますが、それはたんに桜の花を散らすという意味とは全く別の意味で紹介されています。

もともと『花散らし』という言葉は、旧暦の3月ごろに、野山に若者が繰り出して遊び回るという様を示す言葉だったそうです。野山の草花を愛でたり、また人によっては所謂「大人の時間」を楽しんだりなどをされていたようですが、野山で走り回れば当然草花を踏み荒らしてしまうため、遊びが終わると野山の草花は踏み散らかされてしまう、よってこの遊びは花を散らすという事で『花散らし』と呼んだそうなのです。

ただ、一部「ネットの住民」からは、所謂大人の時間を楽しんでいた可能性にのみ過剰に着目して、「花散らし=下品、性的表現」なるレッテルを勝手に貼り付けている動きもあります。しかしながら、あくまで「花散らし」は、若者が3月に野山へ出て遊ぶ事そのものを指すため、花散らしを性的表現だとイコールでくくりつけるのはもちろん正しくはない考え方です。(当時野山に出た若者たちに性的な行為がないわけでもなかったとは思いますが)

また、平安時代の歌人でお坊さんだった素性法師が、桜の花を散らす風について、「花散らす風の宿るる……」と和歌を詠まれています。これが訛って「花散らしの風」と呼ぶようになったとの説もあります。さすれば西暦の3桁だった頃から既に『花散らしの雨・風』なる言葉はあった可能性も考えられます。

まだまだ謎の多いこの言葉、しばらく春になるたびに議論が沸騰する事でしょうね(⌒-⌒; )

■「花散らし」ってどういう意味? : 日本語、どうでしょう?
https://japanknowledge.com/articles/blognihongo/entry.html?entryid=325
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