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2018年03月27日01:43

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このままだと、あの「◯◯市」になる恐れが・・

“大方の想像通り”・・といった所ですかね。
詳しい経緯内容は明日発表のようなので、その中身を加味する必要があるとは
思うけども、今一度以前にも記したことを改めて絡めつつ、ツラツラと。

先ず結論から言って、この選択肢は球団にとって茨の道・・というか、
球団経営面全体にとって相当厳しいものとなりましょうね。
正確に言えば、もう一つの候補地だった「札幌市真駒内」であっても
決して安泰ではなかっただろうものの、球団が描くグランドデザイン(理想像)と
実質面・現実面では開きが出て、償却面を中心にしてしわ寄せが多方面に及ぶ・・
そのことが経営を圧迫し続けることは避けられない、と。

そんなことは単なるファンには直接的に関係がない・・
観戦に行きやすいか否かとか、ボールパークとやらが楽しそうか否か、
ゴージャスでファンとして誇れるか否か・・そんな所に集中すると思うものの、
球団ファンという概念で観るならば、なんたってその球団経営が厳しければ
あらゆる面に影響が及ぶため、決して他人事ではないわけで。

あらゆる点での疑念。先ず一つは「償却面」。
具体的には本丸の“球場施設”をどのような方式にし、かつマルチ運用まで
考慮してるのか否か。ここまで一部で表出しているのは、透過式の屋根にて
天然芝を維持しながらのスタイルだとか。その内容が本当に正しいなら、
ある方面からも指摘されていた、MLBの何処だったかが、かつて同様の方式を
施そうとしたものの失敗に終わった歴史がある・・という点。

仮に現代の進化した技術手法により、その辺がクリア出来たとすると・・
天然芝の養生〜保持ということは、即ち「野球競技専用」または同等の狭い条件下での
運用ということになる。とすれば、年間365日のうち・・プロ野球シーズンで考えると、
年間145試合(その内のホームゲーム)+オープン戦数試合+ポストシーズン数試合。
因みに、一昨年日本一となった際はほぼ最大試合数を消化しましたが、
合計で「75試合」。これは、レギュラーシーズンを1位通過し、なおかつ
クライマックスシリーズがほぼ最大試合までもつれ、更に日本シリーズを
最大までやってこの程度なので、Bクラスで終了すれば約10試合ほど減るため、
およそ65試合程度。

つまり、ホーム開催は年間の内僅か「一ヶ月とほんの少ししかない」という。
残りの11ヶ月程度は、額面通りだと「開店休業状態」となることを意味します。
ごく普通に考えて、巨大施設が年間の内殆ど“空いた状態”でどうやって償却するのか・・
上記のように野球専用ともなると、大型施設では真っ先に考えられる「催事利用」が
ほぼ不可能となりますから、コンサートなどのプロモーターやイベンター、
あるいは各種展示会等での多目的利用者は自ずと「候補会場から外す(外れる)」。

または仮に、何らかの条件が課されることを前提に催事利用が可能だったとしても、
主要商圏都市「札幌」からどうあれ離れる北広島市にて催事を行うに、借用者自体が
集客率を勘案した時に、どれほど優位性を感じるか・・。
キャパシティや会場費等の諸経費が、例えば既存の札幌ドームより安価だったとしても、
肝心の客が札幌外まで足を運ぶほど動機がもたらされる“玉”であるのか否か、
その最低基準・ハードルが先ずもたらせれてしまう。これは、催事開催側にとって
非常に厄介で課題なストレスを派生させるために、「手軽な借用」にはなり難い。

となると、この時点で球団に拠る償却要素が自ずと減る。
ここで「ボールパーク構想」という“補完要素”が浮上して来ます。

この内容も、現時点で挙げられている施設や内容だけを見る限りでは、
どうやっても満遍なく通年通して稼働すべく・・いや、集客し続けられる内容とは
言えず。無論、野球開催日や前後は流動する集客事業になり得る可能性があるものの、
上記のような僅かの日数と、プロ野球シーズンが概ね3月下旬〜長くて11月頭・・。
しかもその間はアウェイ開催などにより飛び飛びの構成である以上、
実質的にはほんの僅かな時期しかフル稼働すべく期間がないという。

わかりやすく言えば、ホテルを隣接しようがアウェイでチームが遠征中、
あるいはオフシーズン中に泊まる客がどれだけ居るのかという。
その他の遊興施設も同様、通年通して集客するには、中身のアイデアもさることながら、
連続した長い冬季間での運用稼働面をどのようにして機能させるのか・・。

新球場問題では大半が「アクセス面」での議論が中心にありますが、
実はアクセス以上に重要なのが「中身」。極端に言えば、たとえアクセスに多少の難が
あったとしても、コンテンツに魅力が多分にあれば「足を運ぶ」もの。
肝心の野球興行は、筋書きのないドラマ性やチームの躍進・シーズン推移によって
大なり小なりの“変動”を期待出来るものの、その他コンテンツは完全に「筋書き」が
あって成立するものゆえに、筋書きに魅力が乏しければその時点で集客は見込めず。

そしてこの部分にこそ、実は「アクセス面」が重要だったりするわけで。
加えてもっと重要となるのは、ボールパークだけじゃなく「更に周辺の地域事情」が
どうであるのか・・ボールパーク同様、北広島市自体やパークを取り巻く周辺に、
どれだけ魅力ある街が横たわっているか否か・・。

つまり、閑散とした街の外れにどっかりと異様な近未来型施設があったとしても、
街自体が暗かったり何の魅力もない限り、そして少なくとも商圏都市から距離がある
限り、実質的には「行きたいと思う動機が生まれない」。

同じ北海道を例に挙げるなら。今や“負の遺産”的に捉えられる「夕張市」がまさにそう。
炭鉱閉山に伴う急激な過疎化と財政補填策の要として、多額の費用にて
「石炭の歴史村」が作られましたが。しかし、アトラクションや施設が幾ら立派でも、
街自体が変哲もなければ、街自体が共に生まれ変わっていかなければ、
そこに意気揚々と脚は向かないのが娯楽における大衆心理。

結局、行政や市民らは「ハコモノ依存」に終始し、施設に過度な加担をし過ぎ、
自らが共に仕掛け変わらなかったことが、歴史村のみならず
街を「死滅」させたのであり。

それと同じ“臭い”が、今の北広島市にはあるんですねぇ。
市行政が「誘致に懸命」だった事自体は当然にしても、「売れコンテンツ」である
ファイターズがやって来れば、自動的に何万人がやって来てカネが落ちる・・という、
旧来型行政思考のまんま。ハムを誘致するのと歩調を合わせ、北広島市全体も
リニューアルするのだ・・という気概も具体的な街づくり案も何ら見えて来ない。
結局、従来型の「おんぶにだっこ」方式なのであり。

北広島市は、札幌市に隣接する行政区として実質「ベッドタウン化」同然の
“閑静な住宅市部”といってよく。商店街らにある商業区は、取り立てて何の変哲も
ないばかりか、何か特性的なものを背景にして「賑わいのある区域」もなければ、
札幌市や周辺から呼び寄せられる為の、何らかのものさえなく。
だからこそハムに依存する所以でもあるのだけども、上記のようにいきなり
ボールパークが出来上がっても、取り巻く周辺がガクンと魅力がなく、
パークと空気も外形も乖離していれば、周辺一帯が「ワクワクしない」。

そうなると、わざわざ遠くまで足を運んでも、実質的に「素通りしてしまう」街も
同然となるわけで、であるなら“テレビ観戦でいいか・・”といずれなり得るのが
関の山・・というより、それが「典型的な道民気質」でもある。

これが、球団に拠る壮大なグラウンドデザインとの乖離である所以。
球団としてはこれを機に「新たなファイターズタウン」創設が目標だろうと
想像するのだけども、今の北広島市行政にはそこまでのグラウンドデザインも、
行政試算も、物理・地政要件も、そして住民等による根本的な街づくりの気概もなく、
文字通り「ファイターズ頼み」でしかない。

このような状態で、果たして札幌市民を中心にして、近隣行政住民までが
あの街に通年通して気軽に通い続けられるかどうか・・

そこを冷静に見つめることが出来るなら、あの街にハムが実質的に「移転する」ことの
大いなる可能性そのものに、自ずとクエスチョンが付くはずだと思いますがねぇ。

このままでいけば、北広島市は「第二の夕張市」になる恐れさえありましょうね。。

■日本ハムの新球場構想・候補地が「きたひろしま総合運動公園」に決定
(ベースボールキング - 03月26日 17:41)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=212&from=diary&id=5043380
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