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2018年03月24日22:17

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23 詩・短編を書いてみた (第1830回)

詩・短編を書いてみました
素人なので気に入っていただけるか分かりませんが
一生懸命に書いてみました
暇なときにでも、読んで頂けると幸いです(^_^)

23「博士の気まぐれ」

―――
「博士ぇ。いつになったら終わりますか〜?」

そう不満を口にするのは私が作ったロボット

「お前の足が直るまでだ。たく…。昼飯前だと言うのに、なんで帰ってくる度にどこかを壊してくるんだ」
「僕は悪くないですよ。博士の直し方が悪いんです」
「……よし。頭も直して見てやろう」
「あはは。冗談ですよ。冗談」
「口だけは達者だな。これなら足を改良するんじゃなかった」

過去にコイツが歩けるようになりたいと言ってきた時がある
その時の私は
気分が良かった事と科学者魂に焚き付けられたこともあり彼の足を改良した
すると
彼は歩き始めた幼児のように家の様々な所を歩き回り
時には外にも出て大きく成長していった
それは製作者としては嬉しいこと
嬉しいことなのだが…
当然として弊害も出てくる

「博士。今どき、白衣に長い白い髭なんて時代遅れですよ?」

この通り
生意気な口をきくようになった

「いいんだ」
「小綺麗にすれば良い男になるのに」
「うるさい」
「あはは。ところで博士。博士は外に出ないのですか?」
「……何故、そんなことを聞くんだ?」
「いえ。最近、博士が外に出るところを見たことがなかったので」

……外か…。

確かに研究や生活に必要なものはロボットに買わせていたから
ここ数年くらい外出をしていなかった

別に外出が出来なかったわけではない
外出をしたくなかったのだ
まぁ
時間と共に少しずつ人と関わらなくなればそうなる

「そうだな…。まだ研究があるからなぁ…」
「このままなら友達とかも出来ませんよ?」
「…うるさいわ。ほれ直ったぞ」
「ありがとうございます。博士」

私は中腰の体制からグーにした手で腰を叩きながら上半身を起こし
ロボットは逆立ちの体制から足を下ろして立ち上がった

「で、外には出るんですか?」
「考えとくよ」
「外は楽しいですよ?」
「口を閉じないと電源を落とすぞ」
「そんなことしたら博士の話し相手がいなくなりますよ?」
「……」

本当に憎たらしい口だ。

私は何も言わずに工場から出ようした
すると
その後からついてくるロボットがこう言う

「博士。ご飯を作っておきましたので食べてください」

私は彼に背中越しに「いつもありがとう」と恥ずかしさを隠すように呟いた


――――
どうも僕です(⌒〜⌒)

今回はロボと博士の
何気ない二人の会話を書いてみました(^_^)
こんな関係性に憧れていたりしますね(^_^)
嫌みを言っても笑い合えるような、ね(^_^)

次回も読んで頂ければ幸いです(^_^)
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