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2018年03月23日12:39

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「プロ野球と鉄道〜新幹線開業で大きく変わったプロ野球〜」



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先日、交通新聞社新書の
「プロ野球と鉄道〜新幹線開業で大きく変わったプロ野球〜」を買いました。


タイトルの通り、プロ野球と鉄道の発展の歴史を並行して振り返る本です。

概要
 
新幹線の開業はプロ野球にとって革命的な出来事だった

かつて多くの球団を鉄道会社が保有していたように、古くから密接なつながりがあるプロ野球と鉄道。

チームの遠征においても鉄道は必要不可欠で、
新幹線の開業による所要時間の短縮は革命的な出来事だった。

本書では、黎明期から現在までのプロ野球と鉄道の関わりについて、
各種資料を検証・考察するとともに、
現在球団を保有する阪神電鉄や西武鉄道の取り組みなどを紹介。

さらに、金田正一氏や古葉竹識氏といった往時のスター選手たちが語るエピソードなど、
さまざまな視点からその深いつながりをひもといていく。
 
●目次
第一章 黎明期の職業野球
第二章 昭和の遠征事情
第三章 鉄道会社のプロ野球チーム
第四章 広島東洋カープと鉄道との密接な関係
第五章 西武鉄道と阪神電鉄の観客輸送への取り組み
第六章 12球団の本拠地球場と鉄道
第七章 かつての名選手に聞いた“プロ野球と鉄道”




親会社が鉄道系では無いのに広島カープに一章割いているのが味噌です。

帯も野球のスコアボードに見立て、カープの初優勝に関連した文となっています。
それだけ新幹線開業と創設以来殆どBクラスだったカープの初優勝とその後の黄金時代は大きな出来事だったのです。






プロ野球にも鉄道にも興味がある私ですが、この2つの歴史を同時進行的に振り返る作品はこの本とが初めてで新鮮でした。

確かに鉄道の発展がプロ野球の興業に影響を大きく与えたのは事実です。


このプロ野球と鉄道の2つは、様々な面での関わりがあり、本書ではそれら全てを網羅しているので
やや表面的な説明に終始してしまっている感はあります。

よりマニアックになってしまいますが、頁(ページ)数がもっと多くても良い位でした。
2リーグ分裂の経緯はもっとっもっと複雑な人間ドラマがあったでしょうし、
各章を独立させて一冊の本にしてもいけると思う。

第七章の往年の名選手へのインタビューも
掲載されている文よりも、もっと長くお話を伺った筈ですし、
頁数の関係で著者の田中さんも泣く泣くカットしたのではないかと想像してます。




■著者紹介
田中正恭(たなかまさやす)
昭和30年、神戸市生まれ。甲南大学卒。神奈川県在住。
国内鉄道全線踏破のほか、海外27カ国を鉄道旅行。鉄道を中心とした執筆活動を続けている。
熱心なプロ野球ファンでもあり、昭和57年から9年間阪急ブレーブス東京応援団として活動した。
ブレーブス消滅後は、12球団の試合を観戦し、球場での観戦は1000試合を超える。
著書に『われらブレーブス人間』(菁柿堂・共著)、『消えゆく鉄道の風景』『終着駅』(自由国民社)、『夜汽車の風景』(クラッセ)などがある。




著者の田中正恭さんは、上記の通りプロ野球にも鉄道にもお詳しい方
詳しいと言いますか野球と鉄道と共に歩んで来た方と言った方が良いでしょう。

野球鉄道を愛する全ての方々に読んでもらいたい本書です。

25日日曜日に東京都中野区の中野塾↓にて著者の田中さんのトークショーが昼夜二部行われます。

http://www.nakano-baseballschool.com/index.html

既に多くの方が申し込んでいるそうですが、まだ15時からの第一部
18時半からの第二部共に頑張れば、まだ参加出来るそうです。
興味のある方が居られましたらコメントかメッセージをください。


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