mixiユーザー(id:11748525)

2018年03月18日16:00

59 view

にやんこの王国・にやん☆7

6の続き・・

前の御話は前日記にあります^^;


そして・・そして 更なる次の難題は・・・

がたん!ごろん!

巨大なボールが沢山
上から落ちてくる

中には飛び跳ねるボールもある・・

「ふんぎゃあああ!」飛び上がり なんとかよけるが まだまだ
ボールが落ちてきた!

三個目のボールのために 横壁に押し付けられる
「む・・むぎゅううう・・!」

「う・・うお・・」なんとかボールから 逃げ出して 上の階に上がる

「はあはあ・・いくら特訓用だからって・・きついぞ!これ!
大体! 何のための特訓なんだ!!」

叫んでると 今度は なぜか ちゃぶ台が沢山 階段の上から転がってくる
何故だか 巨大な野球ボールも一緒に転がってくる

「なぜ!なぜ!ちゃぶ台なんだ! それに この巨大な野球ボール!
それにバックミュージックに聞こえてくる
この歌はなんなんだ! 」

ちゃぶ台と野球ボールから 逃れたリアだったが・・

おお!今度は 目の前に巨大なボクシング用のグローブが空中から現れたぞ!
しかも なぜか背景が 白い四角コーナーと変わった 
ボクシング用の場だろう!これ!!
横で二人の人物が戦って・・白く燃え尽きているようだし・・

と・・とにかく逃げよう・・・

「ファイトお!チュウ!」
赤い半ズボンに
同じく赤いグローブをつけた巨大なネズミが僕に挑みかかる

僕より二倍ぐらい大きい!

容赦なく 巨大なボクシング・ネズミから 
右に左にパンチが飛んでくる

「うおお!」悲鳴をあげながら
逃げ回る

「ネコの手!」 柄のついたネコの手が現れる!
ネコの手は 巨大ボクシング・ネズミに立ち向かう

「いけ!そこだパンチ」 

そしてハッと気がつく
そうだ 今のうちか 今のうちに逃げよう

「すまん ネコの手 後は頼んだ!」

ところが巨大ボクシング・ネズミ
不気味な、 うなり声を上げたかと思うと
 
いきなり分裂して 二匹になる

「ゲッ!」

追いかけて来る もう一匹

必死になって避けて、逃げ廻る
 
「うおお!パンチが キックが飛んでくる!」
ヒュン!ヒュン!パンチやキックが炸裂!

「ぎゃああ!」

どうにか避けて、逃げて
更に上の階へ・・・

「はあはあ、やっと振り切ったぞ!」
汗を拭きながら リアは独り言を言う

「しかし まだまだ途中なんだよね
次には何があるのか・・心配になってきたぞ」

階段を上がると
なんだか 今までと趣きが違う
「敵というか 何かが現れる気配がない
静かなんだが?」

階段の扉の向こうの部屋
扉が半開きになっていた

危険!立ち入り禁止と書かれた看板がある

「え?」きょとんとするリア

なんだろう?
聞いた事がある・・・

一番 危険な部屋

そうだ この階の部屋

一番危険な部屋と聞いた 誘惑の小部屋では・・?

でも・・なんで 誘惑なんだろうか?

そうだ・・ここの小部屋は 本当に昔の侵入者用の魔法があって
どうしてだか 解除が出来なかったので つまり 本当に危険で・・

鍵をつけて 立ち入り禁止の看板を設置されていた

特に この部屋に入らなくても
すぐ傍には 上へと続く階段がある

・・・が・・なぜか 鍵が壊れて 半開きになっている

で・・開けなくていい 入らなくていい小部屋なのに 
つい開けて入ってしまった リアであった

だが そこ小部屋には 大きな鏡がぽっんと置いてあるだけだった・・。


鏡をのぞきこむと・・

そうだ!これは魔法の鏡なんだ! 見る者を誘惑して・・!!

「え?あ!」 そこには リアの隠された欲望が映し出されていた・・・。

鏡の中で 黒い艶やかな髪がさらさらと揺れてこぼれる
サファイアのような青い瞳 伏めがちの流し目で 妖しく微笑む

鏡の中に映し出されてるのは ナジュナジュ

リアに笑いかけて 自らの服のボタンをゆっくりと外してゆく 
 白い肌が少しづつ
露わになって・・半分服を脱ぎかけた状態を晒していた・・。

思わずまっ赤になるリア 

物憂げな目をして 半開きの 唇が 何かを求めているようだった・・
白い肌に 濡れたように艶めく赤い唇

「ボクノ唇・・アナタの唇とカサナリアイタイ」
鏡のナジュナジュがそう呟く

「それ・・キス?」
鏡のナジュナジュは微笑む
「ソウダヨ」

「あ・・・」ごくんと 唾を飲み込んだ・・・。

鏡の中から手が伸びてきて 本当にリアに触れようとした・・・。
唇を重ねあった後で 
鏡の中に引き込み 閉じ込める為に・・・

今にも触れようとしたその瞬間!

外から大声で ナジュナジュが叫ぶ!
「ねえ!リア 遅いけど 大丈夫!そっち行こうか?」

はた!と 目が覚めるリア  
鏡の中のナジュナジュは微笑んで ふあわり・・と消えた・・。

「くすくす・・」鏡の中から 楽しげな笑い声が聞こえ 次第にか細くなり
そして こちらも消えた

「だ・・大丈夫! ナジュナジュ! もうすぐ済むよ!」 

慌てて 頭の中の先程見た幻・・
妖しい鏡の中のナジュナジュのイメージを
振り払いつつ 

次の部屋のドアを勢いよく開ける

すると!今度は 人より一回り大きな蛾が 三匹襲い掛かる
燐粉で あたりが 黄色い
「うおお!」

ビューンと飛んできた巨大蛾
それをかろうじて よける 
リアの右側の横スレスレを飛び去る 大きな蛾・・

「ひやあ」たらりと汗を流すリア

部屋の奥で 20〜30人程のお揃いの可愛いミニスカートのドレス姿で決まった
50cmサイズの小人さんが 微笑み歌う

しかも 振り付けつきである・・

「ドア♪ドア♪は どこかしらん♪
次なる部屋に続く ドアドアよん♪」

体当たりを仕掛けて来る 蛾の猛攻を なんとか かわしながら
泣き叫ぶように叫ぶ
「どこ!!!!」

「ここだったり♪」

「小人さん達 それ 小人さん専用で 60cmか70cmサイズだよね・・」
半分泣きながら リアは言う

「ここかも♪」 床・・足元に なんとドアがある!

言われて 慌てて 
ぱかん!とドアを開けると・・そこには

「ぐおおお!」 ちょうど池のようなものがあり しかも
ワニが うなり声とともに 大きな口をあけて 待ってますが・・・?

まっ青になりながら バタン!とドアを閉める リア
「小人さ〜〜〜ん」 泣き顔を見せながら リアは言う

「どこかしらん♪ どこかしらん♪」歌いながら踊っている小人さん達の集団

「ねえ 美人で可愛い小人さん達 お、お願い!!」

「どうしようかしらん♪」小人の少女達(アイドル?)は笑う 

「うふん、 上だったり♪ 天井よん♪」
なんと、天井にドアがある!

「空を飛ぶ浮遊の呪文か 緊急用魔法のホウキを召還して・・いや!
巨大な蛾さんに手伝ってもらおう!」

蛾の背中にジャンプして飛び移り 更にもう一匹の蛾の背中に 今度は飛び移る
天井近くまで来て ドアを開き 端に捕まりながら 中に入る

そこは上へ続く 階段があった
「ふう・・」とため息をつく リア 

「安心するのは まだ早いぞな!」 しゃがれた低い声に 振り返ると 
巨大な骸骨の頭が一つ 宙に浮かんでいた
「きやあああ!」悲鳴をあげるリア

骸骨の口から 噴出したもの 冷たい風 
素早くよけたが 風のあたった場所は 氷で覆われている

「こ、こ、氷の魔法かよ!」泣き叫ぶリア

柱の影に隠れて わたわたと呪文を唱える
「焔の竜の王  伝説の王国の主
赤と金に彩られた炎の竜 アーシュランよ 焔よ その偉大なる力を ここに示せ!」

焔が空中に浮かび  竜の形を取る そして竜は炎を勢いよく 吐き出し
巨大骸骨を撃退した

役目が済むと 竜は 再び焔となり 円を描いて 小さな炎となり 消えた去った。

一番上の階に辿りつき 大きな灯篭に 魔法で明かりを燈す

リアは ここで大きなため息を一つ
「やれやれ・・まったく しかし
なんとか無事に済んだ」

「ええと・・帰りは 特訓というか 仕掛けはなかったよな・・」 

ため息をついて 下へ降りる
らせん階段へと向かい 勢いよく階段を駆け下りてゆく・・

「お帰り!リア!」「リアたん!」

リアは無事にナジュナジュ達と合流した・・・。



町のすぐそばには 大きな湖 

後は その湖の中の橋に明かりを燈すだけ・・・

そう・・・湖の中の小島があって 橋が架けられてる 

その小島 には ギリシャ風 の小さな建物と公園がある
町の住人の憩いの場所・・

先程までは 噴水の心地よい音と・・・
小鳥のさえずりが聞こえていた・・。

橋は空中に浮いており 曲線を描きながら
湖の小島に つながっている

橋は オパールで出来ていて 
オパールという石は 半透明で 光の加減で きらきらと・・虹色に輝く

特に今は月の光を浴びて とても綺麗だった 

その橋に小さな灯が沢山ついていて その灯にも 残らず明かりを燈してゆく
明かりがオパールの光の屈折させて さらに微妙な虹の色の輝きを増す

「綺麗・・」ナジュナジュ  「きれいでちゅね」アシャシャ

「本当だね」とリア


「なんとか無事に済んだね  晩御飯にしようか?」 とナジュナジュ

「ご飯!ご飯!」とアシャアシャ 

ニンジン キノコ などをみじん切りにして 細かくしたもの 
ミニオムレツや炊き込みご飯のおにぎり・・

それから ハムやレタスにチキンなどの
ボリュームたっぷりのサンドイッチに キッシュ 
野菜や豆を入れたミートローフに ミートパイ


ポットに入れたお茶2種類 紅茶と緑茶に 
炭酸入りのジュース  他にも黒スグリやブラッドオレンジのジュース
 
魔法瓶の小さなポットがもう一つ 白身魚やアサリなどが入ったポタージュスープ

「わー!ナジュナジュが全部作ってくれたの!」リア
「凄すぎ!!」瞳を煌かせる

「まあね えへへ・・」とほんのり、頬が紅くなり明るく笑うナジュナジュ

大きな湖のすぐそばの公園のベンチで 三人はパクパクとご飯を食べる
ナジュナジュの青い瞳が リアの顔を覗き込む

「どう?美味しい?」 なんだか心配そう

「うん!すごく美味しい!」と・・リア 

「よかった!!」ほっとした顔をするナジュナジュ

「キャンデー食べゆ?」とアシャシャ  
アシャシャは 小さなポーチを手首にかけて ポーチから キャンデイを取り出す

「あ・・例のキャンデイだね いただくよ 有難う」 とちょっと苦笑いのリア
「う、うまい」何気に涙ぐむ

「にいたんも 」アシャシャ

「はいはい 有難うね アシャシャ 」ナジュナジュ

キャンデイを口の中でもごもごさせながら
バックの中の荷物を整理しているリア
そして バックの中から何冊かの本が落ちて

それをひょいと 拾うナジュナジュ

 「リア 魔法の勉強の本 もってきてたの?」ナジュナジュ

「うん なかなか勉強が進まなくて 先生からの宿題もあってさ」

本を手渡すナジュナジュ さらりと 夜の風に 長いナジュナジュの黒髪が揺れる
ぴくんと ナジュナジュの黒猫の耳が微妙に無意識に動く
半分伏せた青い瞳  月の明かりを浴びる ナジュナジュ

その妙なる美しさに
どきん!とするリア

「アシャシャも本を見ゆう〜」とアシャシャ

「ええっと・・魔法の呪文がかかれてるけど・・僕らが読んでもいいの?」とナジュナジュ

「声に出さなければね
それに 仮に声に出したとしても
魔法資質のあるネコは5匹に一匹で 魔法資質がない限りは 効果はないから
心配ないよ」リア

「じゃあ リアは5匹の中の一人なんだ すごい」

「えへへ」

だが・・もう一人(匹) 
実は 千匹に一人(匹)の大魔法資質のある猫がいたのだ

それはアシャシャ

アシャシャは たどたどしく本の呪文を唱える 

す・る・と・・
ポーチの中のキャンデイが 脹らみ 
どんどんと ふくらみ

そして 沢山のキャンデイが 巨大な風船のように 空へと上がってゆく
ぐんぐんと上昇してゆく

「いやああ! アシャシャのキャンデイ!」

沢山の風船のようなキャンデイ
その中の一個
キャンデイの包み紙の一部につかまり 飛んでいこうとするキャンデイを
捕らえるが 逆に いっしょに空へと舞がったのでした。 

「アシャシャ!」ナジュナジュは叫ぶ

「にいたん!! にいたん!」 泣き出すアシャシャ

リアは 携帯用の魔法のほうきを取り出した 
それは ペン入れの中の鉛筆といっしょに入っていており
つまり 普段は鉛筆サイズなのだ・・。 

その鉛筆サイズのほうきに呪文を唱える

「多くの神々に愛されし美しき者 
漆黒の髪とサファイアの瞳を持つナジュサナ
その妹の闇と雷の女神アーシャ 我に力を貸したまえ!」

ほうきを 普通サイズに戻すと 
リアは ほうきに乗り アシャシャを追いかける
「ようし!行けえ!」
ビューン! 

ぐるぐる廻り 旋回する
「待ってて アシャシャを助けてくるから!」

「よっ!この!」風船モードのキャンデイに捕まるアシャシャ
アシャシャを捕まえそうになりながらも
するりと風に揺られて 捕まえ損ねる
「く!」

「ひやん」風に揺らめくアシャシャ

「きや〜ん!リアたん!!」涙を流しながらリアを見るアシャシャ

ふとリアはある考えが浮かぶ
(魔法資質のある猫人が 魔法の呪文を唱えると  魔法が使える! 
つまり あしゃしゃも 魔法資質があるわけだ

・・となると キャンデイがあんなに沢山増殖したのは 
あしゃしゃの魔法資質が 僕の魔法に増強したんだな!)

魔法のほうきに乗り 風船のようになったキャンデイに
摑まって空高く舞い上がった アシャシャを見ながら呟くリア

「にいたん! リアたん!」 泣きながら二人の名前を呼ぶ アシャシャ

風だけでなく
他の風船(キャンデイ)に邪魔されて なかなか 
アシャシャの掴まっているキャンデイ風船には
追いつかない

「くそお!」 右に左にと 他の風船をよけながら 
魔法のホウキに乗って旋回するリア

「リア!アシャシャ!」 心配そうなナジュナジュ  


「アシャシャ!」 

ずるりと 掴まっていた風船(キャンデイ)から手を離してしまった アシャシャ

「きゃああ!」悲鳴をあげる アシャシャ

落ちかけた アシャシャをキャッチしたものの 
バランスを崩して 魔法のホウキから落ちる

「うあああっ!」 「 きやああ!」

ひゅるるる〜 とアシャシャを抱きしめて、空から落ちながら 
リアは魔法の呪文を唱える

「ナジュナジュ! アシャシャを受け取ってくれ!」大声で叫ぶ

アシャシャまでの小さなサイズなら 
リアでも空間移動の魔法の呪文を唱えることが出来る

「白き王たるリアンよ!
その友たる 夜の海に浮かぶ女戦士たるケンタウロス
獅子の名を持つレグルス
光の力をもって この少女アシャシャをナジュナジュのもとへ飛ばしたまえ!」

ナジュナジュの目の前まで  そう・・そのすぐそばまで
アシャシャを空間移動させて 飛ばした

ポンと 何もない空間 ナジュナジュの前にアシャシャが突然 現れる! 

「アシャシャ!」 現れたアシャシャを
ナジュナジュは受け止めた

そして・・
そして リアは

だばあーん!! 大きな音をたてて 湖の水の中に落ちた

「リアー!」アシャシャを抱きしめて ナジュナジュが悲鳴をあげた!

 
くしゅん! 
「完全に風邪をひいたようだ・・・。」と憮然とした表情で 
魔法使いのアリステア先生はリアに告げた

「・・・・・9日間の分は 風邪が完治するまで お休みでいいそうだ・・。」アリステア先生

「それから・・今回は止めておくのを忘れたらしいが・・
塔の特訓用の仕掛けはちゃんと止めておく・・と町長が言っていた・・。」
ぽっつんと追加でアリステア先生

心の中で 鏡の中のナジュナジュを思い出して 
ちょっと残念に思うリアがいた・・。


それから・・こちらは 現実のナジュナジュ・・・
「ごめんね!ごめんね!」と泣きながら言うナジュナジュ

「ナジュナジュ君は 
リア お前が完治するまでは 看病してくれるそうだ
よかったな リア・・」

にやあ〜んと笑う 魔法使いの先生

「こんな美人で可愛い子(男の子だけど・・)が
そばについてくれて なんて幸運なんだ」アリステア先生


「ああ・・泣かなくていいぞナジュナジュくん リアは大丈夫だから・・」

そう言うとさり気に 
ナジュナジュの頬にキスをする 魔法使いのアリステア先生

「え?」と驚くナジュナジュ  

思わず 嫉妬から 軽く先生をにらむリア
(美人には すぐに手を出すんだから この師匠は・・) 

「そうそう・・アシャシャちゃんは しばらく通いになるが 
魔法使いの弟子になってもらうことになった
なにせ これだけの魔法資質
預かってもいいが まだ小さいから・・」
アシャシャを見ながら アリステア先生

そばでニコニコと笑っている アシャシャ

「当分は私たちで教えることになるが しばらくしたら 
お前同様に 三年間 都の魔法使い学校に通わせるといいのだが・・」

「試験も難しい上に 金がかかるから・・」ため息ひとつ 
まあ 奨学金制度もあることだし 
これだけの魔法資質 生かさねばもったいない」

こほんと軽く咳をして 先生は それから

「じゃあ ミント入りのまたたび茶でも 入れてくるから・・
あ・・リアには特製の激苦の風邪薬・・蜂蜜は なし」
ニッ笑って くるりと銀色の髪と尻尾をなびかせて 
席をはずす アリステア先生 

バタンとドアを閉った

すぐ傍で
まだリアのことを心配して 涙ぐんでるナジュナジュを見ながら
リアは微笑んで言う

「もう ナジュナジュ 大丈夫だってば!」

「今度 元気になって 9日間の義務が済んだら そうだね・・
皆で 飛行用の大きな鳥をレンタルして 
向こうの北の国の森にりんご狩りに行こうか?」

「それとも東の海を見に行こうか? 南の砂漠も楽しそうだよ
きっととても楽しいと思う・・ ね!ナジュナジュ」と はしゃぐリア

そして リアはこっそり 
心の中で思う・・もちろん先生(恋のライバル?)には内緒で・・

こくり・・とうなずくナジュナジュ

窓辺からは 大きな木が見える 木の葉がパラパラと降ってくる

「冬には 冬至祭り 雪の花が降るね・・・」とナジュナジュが呟く

空を見上げながら リアは 毎年の雪の情景を想い浮かべる
白い雪景色に染まった綺麗な街

街中に 色彩鮮やかな飾りの丸い明かりを飾り付けられ

街のおもな4箇所かの市場には
屋台がずらり・・

祭りの屋台の暖かなブドウのジュース
(大人用にはグリューワインから作ったホットワイン)

クマの形の柔らかいグミのハチミツキャンデイやら 
魔法使いの杖の形の巨大なキャンデイ
ジンジャーブレットの人型クッキーなどなどのキャンデイ専門の屋台

そうだ・・
怪しげな占いの店 

南の砂漠から来たという 
不思議な御婆さんは また今年も来るのかな?
時々変身して 若い綺麗な女性に化けてたっけ・・

黒い猫耳に 波打つような黒髪を整え 妖艶な瞳で微笑んだ
身体にぴったりとフィットする素晴らしい曲線の身体
大きく豊かな胸

しかし普段は 老婆の姿も見せる

どっちが本当の姿だろうか?

本人は どちらも同じく自分の姿だと言ったが?

リアは 何気に考え込む

まあ、いいか・・・大事なのは
僕の目の前の 綺麗なナジュナジュ

青いサファイアの瞳が 包み込むような笑顔で
こちらを見てる・・。

「そうだね ナジュナジュ 冬至祭りも楽しみだ」
心の中で それも楽しそうだとリアは思った。

「僕がご馳走作るよ そうだね メインの食事は鳥でしょう?
肉を巻いて焼いたもの
マッシュのジャガイモの付け合せに ミニトマトにきゅうり
グラタンもいいね!

異国のジャパンのお豆腐を使って 豆腐サラダもいいかも・・
中華風の卵焼き飯も作るよ!

スープは ジャガイモとコーンのクルームスープに
コンソメ

お菓子は
シュートレインにクリスマスプテングに
ホワイトクリームやバタークリームのケーキに
陶器の丸球に入れたシナモン・シュー
ジンジャーブレッド 黒すぐりのジュースとか・・」
微笑む ナジュナジュ

「手伝うもん」明るく笑うアシャシャ 

「そして春には アーモンドの花か桜を見ようよ・・
みんなで一緒ならきっと楽しいよナジュナジュ」リアは笑う・・

「じゃあ お花見用のお弁当もまかせて!」にっこりと笑うナジュナジュ

「何が いいかな? ジャパン(日本)風のおにぎり!それから たこさんウインナーとか・・
大豆の味噌スープ(味噌汁)!」

「そうそう! 緑茶も水筒に入れて持ってゆこう」本当に うきうきと楽しそうに笑うナジュナジュ

「それも手伝うもん!」アシャシャ 嬉しそうに笑う

ナジュナジュやアシャシャは リアを見て 嬉しそうに微笑んだ


FIN


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年03月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031