■ソンミ村504人虐殺50年、平和公園構想も ベトナム
(朝日新聞デジタル - 03月17日 05:40)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5030777ベトナム旅行中、ガイドをしてくれたグエン・ダン・チューさんという人が、
ソンミ村の生き残りでした。
尾身としのりそっくりの穏やかな人で、
サイゴンの元大統領官邸を見学したとき、明かしてくれました。
まだ小さな子供だったのでよく覚えていないものの、家族は全員殺されたそうです。
「グエン・バン・チューの親戚ですか?」というと彼は笑って否定しました。
国民性なのでしょうか、ベトナム人には物静かな人が多く、
いつも控えめな笑顔を絶やさない人たちが多い印象でした。
そんな彼らが、歴史上最強・最悪のジャイアン、アメリカ軍に勝利したのです。
しかもアメリカが撤退して間もなくの1979年、
支那が50万の大群で攻め込んできました。
これを何と6週間という短い間に、綺麗さっぱり殲滅してしまったのです。
僕は、ベトナム民族の持つ底知れない強さに、正直驚嘆しました。
しかし、僕を更に驚かせたのは、ダン・チューさんでした。
「アメリカも支那も打ち負かしたベトナムはどうしてこんなに強いのですか?」
と訊いた時、チューさんは悲し気な、しかし鋼のような謙虚さで、
「私たちは自分が強いなどとは決して思っていません。
敵が攻め込んでくるから仕方なしに闘っているだけです。
それが2000年来のわが国の運命なのです」
ときっぱりと言いました。
今の日本では失われてしまった武士道が、
ここベトナムでは脈々と生き残っていることを感じ、
ベトナム人に対する深い尊敬の念を持たないではいられませんでした。
しかしその一方で一般のベトナム人は、
隣国カンボジアに対しては聊か軽侮の気持ちを持っているようです。
「自分たちは自力で外敵を追い払った、
しかしカンボジア人はポルポトという頭の上のハエを
自力で除去する能力すらなかった。
しかもポルポトを追い払ってやった我々に感謝しないばかりか
敵視さえしている。未だにカンボジアが貧苦に喘いでいるのは当然だ」と。
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