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2018年03月17日21:43

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アイドル学会@武蔵小杉

先月から始まった連続講座の第2回。
今日は、太田省一さんのSMAP論。

行きの電車の中で、2冊の著作にざっと目を通しておいたので、特に驚くような話はなかった。

アイドルの本質を、未成熟、成長過程を鑑賞する、と定義するなら、
昭和のアイドルは、社会から隔絶された未成熟だったのに対し、
平成のアイドルは、社会の中で生きている未成熟である。
よって、平成アイドルの姿は、ドキュメンタリー的な色彩を帯びる。
前者が、王子様風の光GENJIなら、後者は、SMAPからAKBに至る系譜。

SMAPは、ジャニーズの正統と異端の両方を兼ね備えている。
正統=テレビの特質でもある「何でもあり」(日常生活に開かれた空間)
異端=ジャニー氏がこだわる舞台芸術(劇場内の閉ざされた空間)に対する距離。

質疑応答から。
ジャニー氏が重視したアメリカ的なものはSMAPに残っているか?
アメリカ的な戦後民主主義を、自立した個人からなる集団と理解するなら、
それは、個々のメンバーがソロとして活躍しているSMAPによって具現化されたと考えることができる。

講座終了後は、アイドル学会の方向性についての議論。
稲増先生としては、学会の要件を整えることを優先するよりも中身重視というか……、学内学外を問わず、関心がある人たちのネットワークみたいなものを作りたいと考えているみたい。

――以上、記憶だけで書いたメモ。


アイドル論の教科書
塚田 修一(著) / 松田 聡平(著)
https://www.seikyusha.co.jp/bd/isbn/9784787234087/

学会に参加していた、かなり若そうな研究者2人組が、自己紹介で紹介していた著作。
個々のアイドルを論じた本は、近年はたくさん出ているが、アイドル論そのものをテーマにした本というのは、ありそうでなかった切り口。
しかも、松田さんの方は、専門が数学と建築らしいので、そういう意味でも新鮮だし、ボク好み。目次をざっと見た感じでは、第4章のアーキテクチャ論が気になる。

来月は、21日に、飯田橋の法政大学で、濱野智史さんのAKB論。
行けるかどうかは不明。(^^ゞ

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