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2018年03月14日23:04

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水曜クビクビ日記486:聖なる鹿殺し


心臓外科医スティーブンは、半年ほど前からよく会っている少年がいる。彼の名はマーティン。思春期の彼とダイナーで食事をしていると、周りからは親子に見えるだろう。実際にはマーティンに父親はいない。以前、スティーブンが手術ミスで死なせてしまったのだ。だがマーティンは恨みがましいことは口にせず、スティーブンには笑顔で接している。ある時、彼を気にかけているスティーブンは、自宅に招待し家族に紹介する。マーティンは眼科医の妻アナに礼儀正しく、娘キムには惹かれ、幼い息子ボブには弟のように接してくれた。だが、直後に異変が訪れる。ボブの脚が突然動かなくなったのだ。神経疾患を疑い直ぐに勤め先の病院にボブを入院させるスティーブン。だが病因は解らない。やがてボブは食事も摂れずに痩せ細っていき、スティーブンは病の原因がマーティンにあることを突き止める。




「聖なる鹿殺し」。ロブスターの監督ヨルゴス・ランティモスの作品。ワケわからんことこの上ない映画でした。


以下、聖なるネタバレ殺し。


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一般家庭に「異物」が入り込むという設定としては、ちょっと「淵に立つ」を思い出しました。最初は、マーティンとスティーブンの関係がよくわからず、前妻の連れ子とか、距離の空いた父と息子なのかなと想像しながら観ておりました。やがて、加害者&被害者の息子という微妙な関係であることが判明。険悪な感じじゃないのが不自然で歪な感じを受けていると、唐突にボブくんが倒れるという事態が発生します。なぜこんな病に襲われたのか…


これより先は、未見なら絶対読まないように

フォト


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マーティンの復讐、というか、呪いなんですね。マーティンの父の命を奪ったから、スティーブンも家族の1人の命を捧げなくてはならないという…まさに不条理の極み。ここから、スティーブン&アナ夫婦の「ソフィーの選択」バナシに変換されるんですが、そこで語られるのは愛と哀しみではなく、エゴと冷淡さ。この監督は、猛烈に意地悪で悪趣味な野郎だと思いましたよ。あの不気味なサウンド、マーティンという見るからに嫌悪感を抱くキャラ、これは新手のファニーゲームだなと…

というわけで、かなりオススメです。ハネケと森田芳光の両方が好きなら、多分ハマる!

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