mixiユーザー(id:119042)

2018年03月11日13:16

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ふくろう型Webカメラ「ulo」

いつもならこの時期、仕事は少ないので開発作業の時間を多く確保できたりするんですが、今年は急に大きい仕事が入ったため、平日は家に帰って寝るだけという感じになってます。
週末も仕事を持ち帰ることがあったりしますし、5月のドールショウに新作(といっても既存製品の改良ですが)を間に合わせるのは難しそうな状況となってきました。

そんな感じなので、Kickstarterの荷物もなかなか受け取りできませんでした。
今回届いたのは、ふくろう型Webカメラの「ulo」。
当初の予定から1年以上遅れての完成となりました。
https://www.kickstarter.com/projects/vivienmuller/ulo?lang=ja

目標を大きく上回る出資が集まったものの、そのせいで予定していた部品が必要分確保できなくなってしまい、性能のいい部品で代用。その分上がった部品代を抑えるため当初仕様を下方修正することになり、商品は届いたものの不満続出という状況だったりします。
モノだけでなく、ヨーロッパ方面では高い関税が発生したりという配送関係のトラブルも不満の原因でしたが。
出資が多く集まるのも決していいことばかりではないようです。


製品としては、Webカメラに動き感知センサーを追加した監視カメラに近い仕様。
加えて、LCDに表示された目がセンサーと連動して対象に視線を合わせるという機能も特徴です。

目の動きとおでこにあたる部分に配置されたタッチセンサーによる操作で、コミュニケーションロボットとしての機能も持たせています。
ただ、現状ではおでこをなでると目を細めて喜ぶ、というだけの動きしか実装されていません。

uloの撮影画像の確認や設定はスマホアプリやブラウザでのアクセスで行いますが、目の色や大きさなどもある程度カスタマイズすることが可能です。
写真では微妙な発色に見えますが、実際には非常に綺麗に表示されてます。

Webカメラの本質であるカメラ(くちばし内に設置)の方は微妙な性能で、当初は暗所への対応も機能として謳っていたものの、現状は暗所に留まらず、屋内撮影程度でも色調が狂うなど支障が出る状態に。
また、動画撮影はできても音声録音は現時点では対応していませんでした。
音声による操作も将来的には実装されることになっているので、マイク自体は内蔵されているはずなのですが。

プロセッサや内蔵メモリの追加など、当初の仕様よりも改善された部分もあるんですが、カメラ廻りの仕様変更が不評を買っているようです。

まぁ、他にもMicroSDスロットが後頭部に用意されているんですが、MicroSDカードを挿入するとあからさまに出っ張るとか、そもそも撮影画像は内蔵メモリにしか保存できず、MicroSDは保存されたファイルをコピーするだけの用途とか、疑問のある仕様も多々あったり。


諸問題や、予定はされていながらまだ実装されていない機能に対しては今後のファームウェア、アプリ側のアップデートで対応するとのコメントは出ているのですが、これまでの経験上、数回のアップデートであとは放置というパターンが多いので、あまり期待しすぎない方が良さそうです。

まぁ、いい意味で裏切ってくれるといいんですけどね。

個人的には、玩具版きーぽんでは実装されなかった対象者の動きへの対応が、LCDによる目の動きという簡単な構造でシンプルに再現されているのはいいアイデアだと思いました。
分かりやすく自分を認識してくれているという実感が得られるので、コミュニケーション系のロボットでは効果的な機能と言えるでしょう。

同じような仕組みをドールアイの代わりに人形に組み込もうと検討している方もいるようで、今後色んな方面で見られる技術になるかもしれませんね。
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