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2018年03月02日16:31

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これはボクシングじゃない

ボクシングは最後に立っていた者が王者とは言うものの…コレはボクシングではない


リミットまで落として回復させるのと、当日計量があるとはいえ1キロ以上も残した上で回復させるのは大違いだ。つまり、ネリの言い分は全く的外れで、単なる言い訳にすぎないし、そもそも計量時には54.8キロで当日計量は57.5キロなんだから、全く食べれなかったというのはおかしい。


例えば、IBFでは前日と当日の2回の計量があり、前日の計量でリミットをパスしても当日に10ポンド(約4.5キロ)以上の増量は認めないというルールがあるが、選手やファン、ボクシング人気を考えるならこれが正しい。


山中選手は計量時に53.3キロで、当日体重は59.2キロだから約6キロ戻している。ネリは計量時の54.8キロから当日の正午に57.5キロと2.7キロに戻しているが、午前中に少し絞ればクリアできるレベルだし、夜の試合までには3〜4キロは戻る。元々減量苦だったら、もっと戻る可能性もある。そうするとネリの試合時の体重は62キロ前後になるわけで、2階級近い差がある事になる。


元々の体格差がある場合、試合時の体重に大きな差が出るケースはもちろんある。しかし、重い方の選手は同じリミットまで一旦減量してから増量しているので、パンチの重さなど有利になる部分はあるものの、スタミナや体調面ではマイナスになる。つまり、体格差の言い分は【同じリミットまで落としている事】が前提となる。


こうした事を総合的に判断すると、これは階級制であるボクシングではないし、大きな不利がある中で戦った山中選手は勇敢な戦士としか言いようがない。反対にネリはボクサーとして不適格で、卑怯者だと言える。




やっぱりボクシングおいて体重超過は大きな問題だし、興行優先であればこそ、しっかりとしたルールを作る必要がある。例えば、計量を1週間前、前日、当日と3回に分けて行い、1週間前にはリミットから1.5キロ以内、前日はリミット、当日はリミットから5キロ以内と制限をかける。1週間前のリミットをクリアできなければファイトマネーの5割以上を没収、前日をクリアできなければ王座剥奪と一年以上の出場停止、当日をクリアできなければ勝った場合にのみ無効試合の罰則を設ける。


これを今回のネリに合わせるとファイトマネーと王座剥奪、一年以上の出場停止、無効試合となる。メリットはファイトマネーの半分を貰えてキャリアに傷が付かない、デメリットはファイトマネーの没収と王座の剥奪、出場停止。これなら意図的に体重超過をしようとは考えないと思う。


個人的にはIBFがこれを導入してくれればいい。主要4団体のうち、ボクシングらしいルールを採用しているIBFが導入する事によって、フェアなボクシングを望む選手やファンを一気に取り込んでWBAやWBCなどと差別化が図れると思う。


何にせよ、一時代を築いた王者が次々と引退するのは寂しいね。特に山中は、全盛時に海外に行ってほしかった。国内で長期政権を築いても国内の評価しか上がらないし、ファイトマネーも増えない。でも、全盛時なら海外でも通用したと思うし、その後に国内でやればビックネームを来日しやすくなる。ましてや帝拳所属なんだから、もっと海外に目を向けてほしかったね。それでも日本人として初めてパウンドフォーパウンドの十傑に選ばれた山中選手の評価は高い。本当にお疲れ様でした。



■米メディアも山中対ネリを問題視「1階級以上も体重超過でフェアな戦いか」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=177&from=diary&id=5009222
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