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2018年03月02日09:27

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映画ヒトラーの忘れもの

デンマーク地雷除去映画の傑作。
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爆弾処理や地雷関係の映画は他にも「ハートロッカー」とか「地雷を踏んだらサヨウナラ」とか色々あるけれど、本作は罪無きナチス少年兵の繊細な心の動きを克明に描いていて優秀!

▼全く関係ないけれど本作を見ていて2つの芸術作品を思い出した。
1つはデンマーク西海岸の砂浜に無数に打ち付けられた杭のシーン。
これはピエト・モンドリアンの「埠頭と海」みたいではないか!
もう1つは浜辺を腕組みして行進するシーン。
これはテオ・ヤンセンの「ストランドビースト」みたいだ!
(あくまで私の心象です)

▼1945年5月。敗戦したドイツがデンマークに敷設し残していった地雷は220万個。捕虜のナチス少年兵に地雷の撤去作業をしてもらおう。彼らが爆死しても餓死しても構わない。だって彼らはナチスなのだから。

▼地雷の信管を抜く練習で、ビビって手元が震える少年兵。いつ爆弾するのか下手なホラーよりスリリングな展開。
▼ラスムスン軍曹が担当する浜辺には4万5千個の地雷が埋めてある。10人の少年兵が砂に這いつくばって鉄棒を突き刺し、手探りで地雷を見つけていく。1時間に6個づつ処理すれば3ヶ月で撤去完了すると言う。
空腹だ。家に帰りたい。ママに会いたい。いくら泣いたって作業が終わるまで帰れない。※泣きながらビンタされるシーン。死への恐怖の裏返しで笑いが込み上げつつビンタされるシーン。あの嫌な奴が複雑で曖昧模糊な表情を見せる所も素晴らしい。

▼こんなにシリアスなのに、62分頃のシーンで笑ってしまったあせあせ
犬オットー。可愛い。
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浜辺の少女イリザベトちゃん。歯並びは最悪だけど可愛いほっとした顔
なかなか見応えのある作品でした。
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