箱崎での事業プレゼンテーションに参加する予定がなくなり、予定が空く。
それでも7時から14時までは仕事をしてからの行動だった。
「どれで行こうか…」贅沢な悩みを15時前の出発直前まで楽しむ。
陽はまだ高い。
気付かぬうちに長くなった昼間に季節の移ろいを感じる。
目的地など無い、どちらにウインカーをつけるか、信号ギリギリまで決めかねながら宛てどもなく走る。
とりあえずアッチ方面
とにかく夕陽を捕まえる。
決めていたのはそれだけである。
春祭りの下見探索を兼ねて糸島に辿り着いたのは3時半過ぎ
先ずは久々に登る奥の細道
もうすぐ夕暮れ時というのもあってか
カメラを持った人がチラホラ
一番最初に手にした時からは信じられない程乗り安くなったGPzだが
最近思うように動いてくれない
動いてくれないのは自分の身体だったのかも知れない
衰えというものは、静かに、確実にやってくる。
二見ヶ浦で談笑する若い男女のグループ
かなりノリ良く話して盛り上がっている
どこか、遠い昔を見ている様だった。
新型のジョージアを見付け、ちょうど掛かってきたギギギからの電話で会話をしながら「あの頃の自分」を眺める。
彼らのバイクは、新旧入り乱れている。
日の長さは油断を誘い、寒くなる前に早々と帰宅したかった気持ちを意図も簡単に回り道させる。
久々であるはずの道で新たな発見をし、二丈から唐津周りで帰路に着く。
なんて事はない、猛る事も安らぐ事もない
なんとなく心地よい身近な旅に
適度な疲労感を覚えて帰宅する。
こんな過ごし方も、たまには良いか…。
夕陽とは出逢えたか?
ご想像にお任せする。
ログインしてコメントを確認・投稿する