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2018年02月26日20:46

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『Parade for the End of the World』ジェレミー・ベランガール×渋谷慶一郎×ジュスティーヌ・エマール

2018/2/15木 19:30- 横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール

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振付・出演:ジェレミー・ベランガール
音楽:渋谷慶一郎
映像:ジュスティーヌ・エマール
共同製作:パリ日本文化会館

横浜ダンスコレクションのプログラムの1つ、ベランガール出演の作品を観てきました。

ダンスというよりはインスタレーションに近い印象。大音量の渋谷さんの音楽(耳がおかしくなりそうで、途中から手で耳をふさいでしまいました、すみません)と、フロアや床いっぱいに映し出される映像が主役で、ダンサーは映像の中のエフェクトに過ぎない。もう記憶が朧なんですが、映像はコンピューターの中みたいなものなのもあってマトリックスみたいと思ったシーンも。自分自身もその中に迷い込んだような感覚が面白い。

インタラクティブな映像の使い方もあったな。ジェレミーの姿を撮影して、そのままディレイで複数に分割した画像が投影される。一人で踊ってるのにアンサンブルがいるみたい。プロジェクションマッピングもそうですが、映像の技術はどんどん進化していて、ここ数年のうちに舞台芸術の演出は映像によって革命的な変化を遂げるのでは、とワクワクしました。もちろん、伝統的な演出手法も残るとは思いますけどね。

ジェレミーの動き自体はダンスというよりムーブメント、かな。彼、だいぶ体格も「普通の人」のようになっていましたが、顔はやっぱり小さくて美しくて可愛かった。

タイトルはバレエ・リュスのParadeからとられているようです。バレエリュスのそれは、音楽はサティ、衣装と美術はピカソ、脚本はコクトーという代物。オリジナルをどの程度活用しているかはっきりとは分からなかったけど、ジェレミーが着ている衣装のいくつかはバレエリュス展で見かけたことがあるような気がしました。

横浜ダンスコレクションのこのシリーズ、昨年はダミアン・ジャレのVesselでした。これもアートとダンスの境界に位置するような作品でしたが、いやもう新しさといいダンスの凄さといい絶品で、2017年に私が観たバレエダンス系の舞台では(ハンブルクバレエ除きで)No.1だったのです(http://kikoworld.blog.fc2.com/blog-entry-238.html)。YDCのこのシリーズ、斬新な作品が多くてほんと楽しい。来年も期待してます!

あ、そうそう。昨年もそうでしたが、初日はホワイエでちょっとしたレセプションがあり、観客もそれに自由に参加できるのも楽しいのです。

写真はそのときのご挨拶の様子。ジェレミー、すごく人の好さそうな感じでした。作品はcrazyだよね、ってご自身もおっしゃってましたが!
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