労組の足元がゆらぎ、組合幹部の思惑は実らず

　革マル系が牛耳っているJR東日本労組。ストライキで労組の存在を誇示し、闘争でその威力を見せようとしたが、組合員は踊らず幹部の目論見は目出度く挫折した。
　幹部による闘争方針が伝わるとともに、複数の支部が反対を表明、さらに方針に嫌気がさした組合員の脱退傾向が強まったのが断念の理由らしい。
　
　社会が豊かになるとともに、「労働者の権利を確立し、労働者を護るという本来の労働組合の理念」が薄れ、イデオロギー闘争ごっこのための組織と変容して久しい。しかも、組合幹部は自分たちの既得権の維持が大事で、しかも支配欲だけは旺盛だ。
　民間企業の組合は、それなりに方向修正をして企業との調和を図り共存共栄の道を目指している。
　いわゆる官公庁系の組合は、時代の変化を受け入れぬまま、旧態依然の組合感覺で組織維持に固執している。
　　→組合専従者は、強制的に集めた膨大な組合費から望むままの給与を得、
　　　かなりの自由裁量で自分たちのいに適った活動への経費としている特権階級だ。

　スト権を確立し、勝ち取らねばならない権利や労働条件など無くなっているのに多くの労働者は気づいているので、イデオロギー闘争に情熱を燃やす専従の組合幹部との間には大きな意識のズレが生じている。
　このズレは埋まることことはなく、広がりつづけ、組合の新規加入者はへり、脱退者は増え続けるに違いない。

　労働運動は、過酷な労働条件下で、洗脳可能な無知な労働者と「情報統制」で成立していた部分がかなりある。それなりに満ち足りた豊かな社会になり、高等教育が普及し、自由に情報にアクセス可能な現代では、「労働者のための組織や活動」はおおきく変わらねば成立し得ないのだ。


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□ＪＲ東労組で脱退者相次ぐ　労組がスト予告を解除
　　2018年2月25日 9時2分 産経新聞

　今春闘でストライキ権行使の可能性を検討していたＪＲ東日本の最大労働組合「東日本旅客鉄道労働組合（ＪＲ東労組）」で、脱退者が相次いでいるとみられることが２４日、ＪＲ関係者への取材で分かった。

　同労組は同日、事前に行っていたスト予告の解除を会社へ通知したという。

　ＪＲ関係者によると、同労組がスト権行使を検討していることが今月中旬に判明して以降、本社や各支社、建設系職場を中心に組合員が脱退する動きが広がっているという。複数支部ではストに反対しているもようだ。同労組の組合員は、平成２９年１０月時点で加入資格のある全社員のうち約８０％を占める約４万６千人。

　また、同労組は１９日、東京支社の運輸系職場で３月２日から「本来業務以外で自己啓発活動などをしない非協力形式」で「運行に支障をきたすことはない」とするスト実施を厚生労働省などに通告した。このスト予告について２４日、同労組が解除を通知したという。

　スト実施をめぐって同労組は当初、組合員一律定額のベースアップ（ベア）を将来にわたり実施するよう求めたが、会社側が否定的な見解を示したため、３月中旬に職場を限定しての「指名スト」実施を検討していたとみられる。

　同労組は「取材は受けられない」としている。一方、ＪＲ東日本は「引き続き、団体交渉などの場を通じて会社の主張・見解に理解を求める」とした。
http://news.livedoor.com/article/detail/14350363/
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---リンク元記事：(時事通信社 - 02月24日 21:05)
■労組がスト解除通知＝ＪＲ東日本
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5001551

　ＪＲ東日本は２４日、同社最大の労働組合のＪＲ東労組から、３月２日以降に東京都内と千葉県内で実施する可能性があるとしていたストライキなどの争議行為について、解除すると伝えられたことを明らかにした。

　ＪＲ東労組は「全組合員一律の定額ベースアップ（ベア）」などを経営側に要求。受け入れられなければ、列車運行に支障を来さない形でストに突入する可能性があると通告していた。関係者によると、同労組内でスト実施への反対論が強まったという。

　労使交渉は今後も続けられる。会社側は「交渉などの場を通じ、会社の主張・見解について理解を求めていく」とコメントしている。　
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＊かって盛んに唱われた労働歌でございます。
　現代に、この歌で「鼓舞される労働者」はどれだけいるでしょうか？

□「聞け万国の労働者（メーデー歌）」




□「インターナショナル」




□「がんばろう」