ドンキに大挙する外国人w

「日本で１番楽しい店」ドンキに大挙する外国人
証券部　野口和弘
2018/2/21 5:30日本経済新聞　電子版

　ドンキホーテホールディングスの店舗に韓国人や中国人、ロシア人など訪日外国人客（インバウンド）が大挙して訪れている。迷路のような店内や幅広い品ぞろえが人気を呼び、交流サイト（ＳＮＳ）を通じて口コミが拡散している。2017年７〜12月期の訪日客向け売り上げを示す免税売上高は前年同期比55％増の251億円と、半期で高島屋や大丸松坂屋百貨店（いずれも200億円強）をしのぐ規模にまで拡大した。時価総額が18年１月に初めて１兆円を超える原動力となっている。

　「クール！」「完璧！」。ロシア人女性がドンキ店内で撮った、カニの着ぐるみを頭にかぶってピースする写真を写真共有サイト「インスタグラム」にアップすると、様々な言語のコメントがずらりと並んだ。「いいね」が付いた数は２万5000人に及んだ。

　訪日客がＳＮＳでドンキ店舗を紹介し、広く拡散する例が相次いでいる。動画共有サイト「ユーチューブ」では、米国人とみられる男性が「日本で最も楽しいお店」とドンキ店内を練り歩く様子を紹介。再生回数は40万回以上に膨らんだ。

　記者もある土曜深夜にドン・キホーテ道頓堀店（大阪市中央区）を訪れると、韓国人や中国人などでにぎわっていた。彼らのカゴの中身で目立ったのはライオンの冷却シート「休足時間」や、資生堂の洗顔料「パーフェクトホイップ」。高橋光夫専務は「ほかにも目薬や胃腸薬といった医薬品や、グミなど食品が人気」と話す。

　訪日客がドンキ店舗に魅了される理由の一つは、複雑な店内レイアウトや豊富な品ぞろえだ。多言語による手書きの販促物を付けた商品を店内にぎっしりと陳列し、迷路のような動線を敷く。食品や日用品、家電から、着ぐるみ、コスプレ衣装まで幅広く品ぞろえしている。「顧客に買い物の楽しさを体験してもらう」（大原孝治社長）という狙いが、外国人にも受けている。

　深夜営業なども訪日客人気に一役買っている。ドンキＨＤは大阪・道頓堀や東京・六本木、渋谷、京都などに出店しており、ナイトレジャーを楽しみたい訪日客を吸い寄せる。安さも武器だ。記者が「休足時間」の価格を周辺のドラッグストアと比べると、ドンキ店舗のほうが３割ほど安かった。戦略商品の値下げにより、他の商品のついで買いを呼び込んでいる。

　ドンキＨＤの訪日客向け販売の強さは数字にも表れている。７〜12月期の免税売上高を客単価と客数に分けると、客単価が横ばいだった一方、客数は前年同期に比べて５割以上も増えた。客単価で横ばいを維持しながら客数をこれだけ伸ばせるのは、訪日客の強い支持があるからだ。

　業績も押し上げている。７〜12月期は増収額の２割が免税売上高の増加分で、連結純利益が186億円と14％増える支えとなった。単体の売上高に占める免税売上高の割合は17年６月期の６％から、「20年６月期には１割程度を狙える」（高橋専務）という。

　株価は２月に入り相場全体の影響を受けて調整局面にあるものの、過去１年間の上昇率は50％と日経平均株価の14％を大きく上回る。前期の自己資本利益率（ＲＯＥ）は13％と小売り屈指で、投資家の評価は高い。訪日客をさらに取り込めば、再び上値を試す展開もあり得る。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27148630Q8A220C1000000/
＞訪日客がドンキ店舗に魅了される理由の一つは、複雑な店内レイアウトや豊富な品ぞろえだ。

銀座あたりに出店しているブランド店は外国人観光客を当てにして大枚叩いて店改装したのに閑古鳥が鳴いてます。
訪日外国人は増加してますが、彼らの向った先は楽しく買い物出来るドンキでしたw

金かければいいってもんじゃないんだね^^;
いつの時代も商売はアイデアw