あらすじ
僕はこの世界に左足から登場した――。
圷(あくつ)歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。
その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。
幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。
そんな折り、父の新たな赴任先がエジプトに決まる。
メイド付きの豪華なマンション住まい。
初めてのピラミッド。
日本人学校に通うことになった歩は、ある日、ヤコブというエジプト人の少年と出会うことになる。
西加奈子さんは初。
結構確りとした文章を書く作家だな、と感心した。
流石は第一線で活躍されているだけある。
確りとした濃密な人間ドラマが読み手を夢中にさせる。
こういう濃密さはかなり好きである。
ヤコブと別れる事になった歩の運命が気にっている。
中・下巻が楽しみである。
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