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2018年02月12日20:22

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久しぶりのバレエ鑑賞

鑑賞が環礁って変換される私のパソコン。
最近バレエ見に行ってなかった。。。

ふと、思いついて、
いや、これは見なきゃと、
ハンブルク・バレエ団のニジンスキー。

好きな斜めの席で。
とっても見やすいし、ふちなので
人を気にすることなく自分の世界へ。

ところが、、、幕が開いていて、
ピアノの演奏がされていて、
ほか事している内に、気付いたら始まっていた。

頃合いになると、自然と開始されるタイプでございました。
油断してた!!!

予習をしてなかったので、全くどんな展開か知らずに鑑賞。
話は、ニジンスキーが最後に行った病院での公演。
躍っている内に過去に出来事や意識の中の情景になるって
パターン。話は正直どっちでも良い感じ。
これも、終わってから読み直して知ったよ。

ニジンスキーは小さな存在で中心にいて
そのニジンスキーからバレエを踊った演目毎の
ダンサーが出てきて踊る。
ニジンスキーとニジンスキーのダンサー人格が交わる。

そして、ディアギレフの存在。
男性の愛と慈しみと依存と束縛。
この3人の男性と最終的に結婚するロモラという女性の
絡み合う踊り。

好み直球で、オペラグラスでバードウォッチングの様に
食い入るように見た。

ストーリーも好きなら
踊りもバレエリュスとしても楽しめる演目がずらり。
至福〜〜。

しかもね、ニジンスキーのより踊りを分かりやすくする為に
金の奴隷の踊りは、満面の笑み。
こんなほほえみとも笑いとも違う、漫画の世界のような恍惚の笑み。
ニジンスキーってこんな風に踊っていたのかなと
頭の中で想像しながら見てしまった。

牧神は、より野性的で自由に。
神の威厳は、今回は脇によせられていた。

ニジンスキーを踊る
アレクサンドル・リアブコ
踊りも内面表現も安定してて、パーフェクトにすら思えた。

舞台の中で、バレエリュスの曲と振り付けが
テーマとして何回も出てくるので
ますます嬉しい&気持ちいい。



2幕は
ディアギレフとの決裂の後。
何も良い事のない苦しみの場面の連続。
正直、見てて苦しい。

けど、ペトルーシュカがものすごい存在感。
振り付けは、元のままなのに、
バットマンのジョーカーみたいに、世界を引っ張るような
強いエネルギー。

こんな強いペトルーシュカ見たことがない。
ロイド・リギンズの力量らしい。
恥ずかしながら、このダンサーを今まできちんと見てなかったし
気にしてなかったので、ええ゛ってその場で引き込まれた。

本家のペトルーシュカの哀れな運命も絡み合って
感情移入。

1幕は、幸せで自由に物事を進められた時期
牧神がニジンスキーをリードをする。

2幕は、幸せで自由に物事を進められた時期
ペトルーシュカがニジンスキーを激しく表現する。
さらに戦争を表す踊りは
1幕の陽気な踊りを踊ったダンサーもペトルーシュカも混じっていて
双眼鏡でじっくりみて楽しめた。

二幕は重くなる。
後半の終わり半分からノイマイヤーの重さが結構辛かった。

ノイマイヤー言語がきちんと通っていて
舞台の構成もストーリーのつなぎ方もナルホドと思った。
前に見た人魚姫と同じつくりになっているように思えた。

それよりも、すっきりと洗練された作りになっていた。

さらにダンサーの厚みがあった。
良い意味で個性的。

今日が千秋楽で最後の日だったけど、
もし、次があったなら、絶対にチケット買い足していたほど
また見たいと引き付ける舞台だった。

最後でよかった!!

DVDも出ていたので、
ポイントで購入してもいいかなーと思った。

男女の恋物語は、正直、あまり興味はないけれど
男性間の愛情のもつれは、魅惑的!!
もちろん、舞台の上で、鍛えられた美しいダンサーが
絡み合うからこその芸術。

現実世界で、男女、男男間の依存と束縛は、見たいものではない。。。

思いついたときにふらりとバレエを見に行ける
環境と立場に感謝して
帰りは、日本橋に立ち寄って、アイスを食べて帰る
現実に戻るパターンだった。

ニジンスキーは形にはめたら
生きられない
そんな人だったんじゃないかなーと
舞台見ながら思った。

普通の人は、型を見て、覚えて
それから生きていく気がする。
私もどれだけ型にはめられているか・・・・。

自由とは何かもついでに考えさせられた。
ハンブルグバレエは、自由だと思う。
それでも、自由の中に型はあると思う。

まとめとして
正直男性ダンサーを9割見てた。
イヴァン・ウルバンとロイド・リギンズ
カッコよすぎる。笑わないダンサーも素敵!!!!
色々書いたけど、結局はここを楽しんでいた。


◆主な配役◆

ニジンスキー:アレクサンドル・リアブコ

ロモラ:エレーヌ・ブシェ

ブロニスラヴァ・ニジンスカ、妹:パトリシア・フリッツァ

スタニスラフ・ニジンスキー、兄:アレイズ・マルティネス

ディアギレフ:イヴァン・ウルバン

エレオノーラ・ベレダ、母:アンナ・ラウデール

トーマス・ニジンスキー、父:カーステン・ユング

タマラ・カルサーヴィナ:シルヴィア・アッツォーニ

レオニード・マシーン:リロン・ブーン


【ダンサーとして役を演じるニジンスキー】

『謝肉祭』のアルルカン:アレクサンドル・トルーシュ

『ばらの精』:アレクサンドル・トルーシュ

『シェエラザード』の金の奴隷:マルク・フベーテ

『遊戯』の若い男:リロン・ブーン

『牧神の午後』の牧神:マルク・フベーテ

ペトルーシュカ:ロイド・リギンズ

内なる世界でのニジンスキーの象徴、ニジンスキーの影:
アレイズ・マルティネス、アレクサンドル・トルーシュ

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