さてさて、久々のリファイン作業です。
今回は、リアブレーキのマスターシリンダー交換と硬化したリザーバータンクとの接続ホースの交換です。フロントは8年ほど前にオーバーホールしたのですが、リアブレーキマスターはオーバーホール不可でアッセン交換のみなので、18年目にしてついに新品を投入。これでキャリパー回りも含めリアブレーキのリファインは完了です。
ブレーキラインに手を付けるときは、バイクを外に出して、水道水ですぐに水洗いできる状態にしないといけません。そのため、ここのところの寒波で、外の水道が凍って作業ができずに1か月近く延び延びになってしまいました。
ブレーキをいじると必ずブレーキオイルが漏れるし、エア抜きの際にブレーキオイルをこぼさずに作業を完結するのは至難の業です。通常のDOT4ブレーキオイルは、塗膜に対する攻撃性が著しく高く、付着したまましばらく放っておくとバイクのタンクとかの塗膜が浮いてきてはがれてきます。そのため、こぼれたブレーキオイルは速やかにパーツクリーナーで洗い流した後、水洗いという手順が不可欠です。
マスターシリンダー交換及びホースの交換自体はいたって簡単！
ほんの20分ほどで終わりましたが、その先が大変。
ABSポンプのついたこのマシンは、ブレーキラインのエアがホント抜けにくい。
チェックバルブ（逆止弁）付きのエア抜き用のホースとシリンジ（注射器のお化けみたいなやつ）を使って、古いオイルとエアが抜けきるまで、根気よくオイルを通します。その後はエアが見えなくなるまで、ブレーキを操作しながらエア抜き。
フロントもついでにブレーキオイル交換、結局2時間近くかかってしまった！
ちなみに交換した元のマスターシリンダと新品を見比べていて気付いたのですが、メーカー、型式は同じなのですが、部品ナンバーが違うのです。一瞬、ヤバッ！ 思いましたが、取り付けとか、ラインの接続部分は全く同じで、問題なく交換出来ました。
で、何が違うかというと、マスターシリンダーのピストン径が元のは8.6ｍｍ、交換したものは9.0ｍｍ言う点だけです。
どういうことかと言うと、新しい方が効きがいい代わりにコントロールがチョットしにくい。
ネットでは賛否いろいろあるみたいですが、これは慣れるしかないかなって感じです。
18年間使って慣れた8.6ｍｍピストンから9ｍｍに代わるので、しばらくは人間のほうを慣らさないといけないかなと思っています。
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