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2018年01月31日10:37

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不登校責めないで 福井の母親がエッセー

日刊県民福井  2018年1月28日

不登校責めないで
福井の母親がエッセー

不登校の子ども3人を育てた会社員のReikoさん₍47₎=福井市=が、自らの経験や悩みをつづったエッセーを1冊にまとめ「学校へ行かない」のタイトルで自費出版した。「親が自分を責めないことが大切。同じ悩みを抱えている母親に読んでほしい」と話している。

悩んでいる人に伝えたい
2006年、小学校に入学したばかりの長女が不登校気味になった。07年には中学1年の長男、小学2年生の次男が学校に行かなくなった。友人関係も良好に見え、理由は思い当たらなかった。
子どもが学校に行くことは当たり前だと思っていた。学校に行きたくないと嫌がる長女を、無理やり車で学校に連れて行ったこともあったが、教室に入れずあきらめて帰った。
「何でうちの子が。何でみんなができていることができないの」。悲しいやら、情けないやらで、涙が出た。夫からは、育て方が悪いと責められた。イライラが募り、子どもに怒鳴ったこともある。そんな日々を送る中で、大事なことに気付いたという。
「自分を責めているから、子どもを責めてしまう。まず、自分を責めないこと。子どもに向き合うには、親の自分に余裕が必要と思った」
わらにもすがる思いで、不登校や引きこもりの子ども向けの「フリースペース」や塾などに通わせた。多くの人に支えられ、3人は居場所を見つけた。現在、長男₍22₎は社会人。長女(20)は大学、次男(17)は高校に通う。
「子どもが学校に行かなくて、悩んで切る人に伝えたい」と、4年前から自分たちが発行するフリーペーパーで、エッセーの連載を始めた。読んだ主婦らから「過去の分も含めて読みたい」との希望が多くあったため、未掲載の分も含め、本にまとめた。横書きの手書きの文字やイラストが描かれ、親しみやすい。
Reikoさんは「悩んでいるのは一人じゃない。学校に通っていない間のことを、懐かしく振り返れる日がきっとくる」と呼び掛けている。
A5判109ページ。福井市三郎丸1丁目の「早起きぱん屋さん」で扱っている。
税込み800円。電話0776−24−5580

子どもの居場所つくるのが大事
。県内に674人(15年度)
文部科学省のまとめによると、県内の2015年度の不登校児・生徒数(年度内30日以上の欠席者)は、小学生138人、中学生536人の計674人に上った。
14年からフリースクール「みんなの広場」(福井市松本3丁目)を運営するダニエル・ヨシモトさん₍37₎は、不登校の主な理由に「勉強が分からない」「友人関係の悪化」などを挙げる。
子どもが不登校になったとき「親が一方的に怒鳴り散らすのは逆効果。子どもの居場所をつくるのが大事」と訴える。各市町が運営する「適応指導教室」やフリースクール、定時制や通信制の学校などに通うという選択肢もあると助言する。
「不登校の解決に明確な答えはない」とした上で「親は子どもに寄り添い、子どものしたいこと、学びたいことに気付いてあげてほしい。自分や社会の価値観を押し付けるのではなく、どうしたらよいか一緒に考えて」と呼び掛ける。
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