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2018年01月28日11:06

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ギリシャ神話の幸福論

最近私はギリシャ神話にはまっているのです。ギリシャ神話はおもしろおかしく色んな解釈がされているので、やはり原典で確かめなければと思い調べてみると紀元前8世紀のヘシオドスの作品(写真左)がその原典だと分かりました。ギリシャ神話から幸福論を図解してみました(図中)。
驚いたことには、全能の神ゼウスは貧乏な民と金持ちの格差社会として人間界を設計していると言うのです。その理由は、
・富が多すぎると人間どもは誰でも卑しくなって不幸になるので、
・全ての人に富を行き渡らすと全て卑しい不幸な人間ばかりになる。
・働き者の民を守るために金持ちに富毒を吸取らせて民を貧乏で幸せな状態にしている、
のだそうです。皆が豊になると秩序が乱れ社会は崩壊するけど、格差が秩序を保ち社会が発展するんだそうです。古代ギリシャでは紀元前8世紀すでに格差社会が肯定的に定着していたんですね。ゼウスが設計した格差社会を恐れ多くも是正などしようものならゼウスの怒りに触れることになるんだそうです。驚きました。

それから約2500年後の神学者であるアダムスミスの幸福論(図右)によると、徳のある人は金持ちになっても不幸にはならないと言っています。キリストはやはり聖人なんですね。一方、市場に任せば(神の)見えざる手がうまくやってくれる、と言いながらどうも格差が広がるのはゼウスの御心なのかもしれません。

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