2018/1/13土 17:00- シアターオーブ
パリ・オペラ座の今をときめくキラキラダンサー達によるコンテ公演、観に行ってきました!「パリ・オペラ座の花形ダンサー達、ワーグナーを踊る」という趣旨の公演だったかと。(そうPRしてくれればよかったのに)
◆「ヴェーゼンドンク歌曲集」(世界初演)
振付:ジョルジオ・マンチーニ 音楽:リヒャルト・ワーグナー
出演:ジェルマン・ルーヴェ、ユーゴ・マルシャン、オニール八菜
観た印象はストーリーのないシンフォニックバレエ、でした。割と単調な振付だったのが残念。三人の美しさだけをひたすら堪能しました。初演ということで、踊り込んで来ればストーリーが見えるようになる可能性もあるのかも?ジェルマンとユーゴが相手の指をくわえあって踊るところは萌えポイントでした。この振付はトリスタンの方にも出てきます。
ジェルマン、相変わらずどの瞬間を切り取っても美しく正しい。そしてユーゴ、彼の踊っている姿からは感情がとてもよく伝わってくるような気がした。彼は物語バレエをやらせたら素晴らしいのではないでしょうか。八菜ちゃん、ほんっとーに気高くて美しくて、立ち姿を見ているだけでうっとり。
◆「トリスタンとイゾルデ」(全幕日本初演)
振付:ジョルジオ・マンチーニ 音楽:リヒャルト・ワーグナー
出演:ドロテ・ジルベール、マチュー・ガニオ
ヴェーゼンドンクよりは印象的な作品でした。シンプルだけど繊細な衣装が素晴らしい!風がなくてもふわふわと漂うようなあの透ける布が本当に美しかった。そして船の帆を想起させる舞台美術もトリスタンらしい。
途中で入る官能的な映像。上手い使い方だったかと言われると疑問ですが、私は、あった方が、作品全体が「洒落た」感じになると思いました。素肌のアップってエロいもんだなぁとは感じましたが^^;
ドロテとマチューは、前半の若者3人に比べるとやっぱり感情表現が深い。二人とも気品があって、ワーグナーのたとえようもなく美しい音楽にぴったり。ただ、あの振付がトリスタンとイゾルデだと言われると、ちょっとしっくりこない感じがするなぁ。
◆「スペシャル・フィナーレ」
タンホイザーの音楽に乗せてちょこっとパフォーマンスつきのご挨拶。作品と言えるほどじゃなかったです。
私はマンチーニの振付はあまり好きじゃないのだな、と思いました。動きにメリハリがなくて短調なんです・・・美しくはあるのですけど。これだけ充実しているダンサー陣をよんだくださって本当に有難いのですが、彼らでもっと違う作品を観たかったなぁ。あるいは、もう少し小さい会場での公演なら印象が違うのかもしれません。
自分のためのメモとして、シアターオーブの一階席前方について。7列目までは段差がなく通路脇でない限り物凄く見にくいです。私は段差がないエリアだったので前の人の頭を避けるために常に左右に首を振って見る羽目に陥りました。それもあって、公演に集中できなかったかも・・・。
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