2018/1/10水 18:30- 東京宝塚劇場
◆ミュージカル『ひかりふる路(みち) 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』
マクシミリアン・ロベスピエール:望海 風斗
マリー=アンヌ:真彩 希帆
ジョルジュ・ジャック・ダントン:彩風 咲奈
◆レヴュー・スペクタキュラー『SUPER VOYAGER!』
年明けて10日だというのに、今年2回目の宝塚。雪組の望海さんのトップ就任後初の東京宝塚劇場の公演ということで行ってきました。
いやいや、レベルの高さにびっくりです!宝塚を観に来てるつもりだったのに本格的なミュージカルに来てるみたいな錯覚。誤解のないように補足すると、私は宝塚には芸よりも華とか熱意とかを求めてるんですが、この公演は芸の部分も凄かった。見応えあって楽しかったー!
”だいもん”こと望海さんが歌が上手いのは知ってたけど、相手役の”まあや”こと真彩さんもすっごい歌上手いじゃないですか。可愛くて演技も上手(上手乱発すみません)。この二人のコンビ、めっちゃ本格的。
このロベスピエールというのは難しい役だなぁ。恐怖政治を行う独裁者ではあるが本人はいたって潔癖でまじめ、それを華がウリの宝塚のトップスターが演じるって。ダークサイドに落ちた後のロベスピエールに破綻なく多少なりとも感情移入できるのは、だいもんのしっかりした演技があってこそだと思います。
作品もなかなか面白かった。潔癖でまじめ、理想をあくまで追及したからこそダークサイドに落ちたロベスピエールという設定で(私はフランス史に詳しくないのですが、そういう説があるのかしら)、彼の孤立は彼を愛するサン・ジュストが仕組んだものという設定にも。このサン・ジュスト役の朝美絢さん、すっごい美形だった。サン・ジュストがロベスピエールを愛おしそうに後ろから抱きしめるシーンとか、腐った私にはとっても美味しいシーンでございました
あと、音楽がフランク・ワイルドホーンということで素晴らしゅうございました!まさに、だいもんお披露目公演に相応しい質。これ聴いちゃうと、花組ポーも音楽だけが本当に残念だったなぁと思ったりします・・・。
そしてダントン、いい役ですなあ。ロベスピエールと同じくらいの登場時間だったような。二番手の彩風さん、器の大きいダントン役にはまってました。彼女は時期トップ候補だと思いますが、だいもんとは全く違うタイプですね。この組はこういうカラーと決めるのではなく、トップが変われば組のカラーも変わっていくって面白いシステム。
ミュージカルの後はお楽しみのレヴュー。こちらも楽しかった!だいもんはダンサーというよりはシンガーですが、2番手以下の子達はかなりダンサーが多い印象。いやいやこちらも、歌も踊りもレベルが高くて、私は四季を観てるんだろうかと思わず錯覚。作られた方もそのあたりを意識していたのでは?あと、ジャニーズか韓国アイドルかっていうシーンもあって、わーかっこいーと思いました。そうよね宝塚だから昭和感にこだわらなくちゃいけないってことはないよね!
ということで、実に楽しかった雪組公演でありました。だいもんトップの新生雪組のスタートに乾杯。
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