年末、片づけてたら新聞の切り抜きが沢山。
『公田耕一』
彼の歌の切り抜き。。
2008〜2009年、私がSNSにハマる前
朝日新聞の歌壇は彼の歌を待つ人々がいました。
私もその中のひとり。。
(柔らかい時計)をもちて炊き出しの
カレーの列に二時間並ぶ
温かき缶コーヒーを抱きて寝て
覚めれば冷えてコーヒー啜る
鍵持たぬ生活に慣れ年を越す
今さら何を脱ぎ棄てたのか
ホームレス歌人の記事を他人事(ひとごと)のやうに
読めども涙零(こぼ)しぬ
体調を崩しこのまま寝込みたき日でも
六時に起きねばならぬ
胸を病み医療保護受けドヤ街の
柩のやうな一室に居る
切り抜きの一部です。
やっと小銭を手に入れたら、カップヌードルではなく、新聞や応募の葉書を買う…という歌もありました
こんな知的で静かな目を持った彼が、どーして、、と考えながら、無事で居てくれと願ったけれど、歌は途切れ、安否を気遣う歌がずっと続いたと記憶しています。
ググってみたら、彼に関する本も出ていて、チラ見したら彼を探して歩いたみたい。
でも、読者も選者も、彼を探すのはやめよう
って
あの頃、言葉が出ていて、そう思っていたんだ。
見つからなくてよかった
けど、どこかで生きていてほしい
私の備忘録的日記です。。。
読んでくれてありがとうm(__)m
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