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2018年01月14日14:21

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センター試験地理 ムーミンの問題は、やはり高い評価を与えられない。

このリンクの第五問問4です。

http://www.asahi.com/edu/center-exam/shiken2018/mondai01day/chiri_b_05.html

本質的に、推測しかない問題です。

イ 外国のキャラクターが、アニメのテーマにはならない…とはいえません。
たとえば、日本には、三国志という中国の歴史的テーマがあり、横山光輝、本宮ひろ志など、数えきれないほどの、漫画、劇画、ゲーム化がされています。
仮にバイキングは、フィンランドにはいないとしても、ただちにノルウェーの漫画といえるかというと、そのように推定するのが濃厚だという程度の話です。

ロ バイキングがフィンランドにいなかったという保証はありません。
バイキングは、今は、二次大戦のためにロシア領になった、今のカレニアに到達しています。

ハ 有名な話ですが、『ムーミン』の原文(小説版。アニメ化以降は知りません)は、スウェーデン語で書かれています。
スウェーデン語は、ノルウェー語の親戚です。
しかも、作者のトーベ=ヤンソンは、フィンランド政府のフィンランド語化政策に反対していたそうです。

たとえば、日本国籍を取って東京に居住している台湾人蒋氏が、台湾語で児童文学を書いたとします。

台湾語は、中国語の一方言ですが、口頭では、北京語話者は、関東の人が津軽弁を聞き取れないのと同じで、教わらない限り理解できませんから、別の言語だという説もあります。
ちなみに、弘前生まれの人が両者を理解できるのは、津軽弁で育ち、学校やテレビなどで標準語を勉強するからです。

この蒋氏の児童文学の舞台は、日本で決まりでしょうか。
台湾語が話されていない地域であるが、台湾語と近い言語が使われている、四川かもしれません。

つまり、作者についての正確な知識を持っている人が不利になる問題です。

せいぜいが、(問題として成立しているか否かという観点では)グレーゾーンの問題です。いい問題ではありません。

トナカイは、ノルウェーにもフィンランドにも分布しています。


センター試験に「ムーミン」出題で受験生混乱 公式Twitterが反応し話題に
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=137&from=diary&id=4941716
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