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2018年01月12日10:30

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ジェダイの世代交代と拡大する戦火「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」を観た!

 やっと観に行った。ネタバレは控えめですが、前作の話とかバンバンするので、一応前作を観て今作まだ観てない、という人向けのレビューです。

●スター・ウォーズ 最後のジェダイ


【あらすじ】

 銀河を支配するファーストオーダーとレジスタンスの戦いはなおも続く。伝説のジェダイマスター・ルークスカイウォーカーの助けを求めて、辺境の惑星の孤島に辿り着いたレイは、ルークから「ジェダイとはなにか?」と教えを説く。一方でレジスタンスは敵の巨大戦艦ドレッドノートの撃破に成功するも、強引な作戦により戦死者を多く出してしまう。そしてファーストオーダーの「ダースベーダーの継承者」とされるカイロ・レンは、師であるスノークに失敗を非難され、自身の心の拠り所を探していた。

 着実に追い詰められていくレジスタンスと、組織内に不穏な気配が漂うファーストオーダー、戦いは新たな局面を迎えようとしてた。


【話題にことかかないEP8】

 シリーズの根っからのファンではないけれど、なんだかんだでついつい観てしまうスターウォーズ。前作から監督が変わり、ついでに配給会社がディズニー傘下になったことで、色々と雰囲気の変わったスターウォーズだが、個人的には「新規ファンでも楽しめるリブート作品」という印象だった。一部の旧レギュラーキャラの参戦などが話題になったが、それも「キン肉マン2世」的な「むかしお父さんはすごかったんだぞ」レベルで、本編内で一応カバーできる範疇。

 とはいえ旧作に関連してるし、今回はルークも出てるしで、世間的な評判は賛否両論、というかファンの受けはよろしくないそうだが、良くも悪くもそこまでシリーズに肩入れしてない身としては十分、いや、予想以上に面白かったのが今作だった。


【クローズアップされた宇宙戦闘】

 本作で度肝を抜かされたのは、のっけからレジスタンスとファーストオーダーのド派手な宇宙戦闘から始まること。旧作にも登場したタイファイターやXウイングなどの独特な形の戦闘機に、途方もなくでかくて強い巨大宇宙戦艦、やってる事はEP4〜6と同じなのだがCGのレベルは段違い。そこら中で派手にやったるでと言わんばかりにレーザーと爆発の嵐。同じ宇宙戦闘でもロボットアニメと違うのは、基本戦闘機同士のドッグファイト中心だから、スピード感に溢れているところだろう。

 この気合の入った開戦から始まり、本作でクローズアップされるのは軍同士による大群麻率いた戦闘。このパートが好きだという人は歓喜してもいいほどのボリュームがあるので腹を空かせて観に行ってほしい。


【伝説のジェダイマスター・ルーク島生活】

 本作のもう一つの見所が旧作の主人公・ルークスカイウォーカーとの交流だ。前作のハン・ソロみたいにファンサービス(と言っても、劇中で重要な役割を果たしていたが)の範疇かと思いきや、出番も多いし見せ所もバッチリ。さらには「ジェダイの世代交代」というテーマにおいて、もう一人の主人公であると言ってもいいほどの存在感を見せつける。

 が、序盤はスロースタート。島で隠居生活を送るルークをレイが懸命に説得するパートが中心で、ほのぼのとするがやや冗長な感じ。ジェダイの心得を説くシーンや、島に住む奇妙な生物との共存生活も見物ではあるが、序盤の大戦から急にこれなので落差もすごい。「いいからさっさと仲間になって戦えや」という人はしばしのご辛抱を。途中からめっちゃカッコよくなるから。


【一つ上の男になれるかカイロ・レン】

 前作では器の小さい上司・パッと出のジェダイ(レイ)に負けた悪役として、ファンから半ばネタキャラ扱いのカイロ・レン。悪役らしからぬ未熟さと威厳のなさはファンでも語り草となったが、本作で描かれるのは「葛藤」だ。素質こそあるが常に心に悩みがあり、またハン・ソロの息子、ベン・ソロであるがゆえに、生来は善の存在であったはずの彼がなぜ悪の道に手を染めたのか、そういったバッググラウンドが語られる。

 本作を経て、カイロ・レンはようやくいっぱしのヴィランへと成長したと思う。兜を捨てて、自身が作り上げたいびつなライトセーバーを構えるカイロ・レンは禍々しくも勇ましい。ダース・モールやドゥークー興、ダース・ベイダーなど歴代の悪役にはまだまだだが、3作目でいかなる強敵になっているか楽しみだ。


【超巨大エンタメ作品としてのスターウォーズ】

 と、個々のキャラの掘り下げも進む中、本作では一気に新キャラが追加され、それらのストーリーも進むので総じてボリューミーな作品ではある。とはいえ、各キャラが「責任と成長」や「恋愛模様」など、そういうイベントをしたいが為に投入されたという感もぬぐえず、パッと出のアジア系整備ガールがいきなりフィンと共にするのも「?」な感じもする。おそらくファンとしては「そんなことしないで従来のキャラをもっと見せてくれ」というのが本音じゃなかろうか。それと突発的に出てくるギャグ、自分は好きだがスター・ウォーズでやるものかというと……。

 が、自分がそこまで気にならなかったのは、それらのストーリーが本編の足を引っ張るほどくどくなく、全体的にテンポ良く進んでいたからだと思う。その辺は一般的なハリウッド映画的な、良くも悪くも「イベント盛りだくさん、飽きさせない」という精神というか。

 何よりも、後半の怒涛の展開からはもう目が離せず、盛り上がったと思ったらまた一層盛り上がって、陳腐な言葉だが「最後の最後まで目が離せない」展開だったと言っておこう。

 前作における「ブラスター止め」「レイの覚醒」レベルの「おおっ!」となるシーンが目白押しで、微量のネタバレではありますが、あそこのあの特攻シーンは鳥肌モノでした。あれを観れただけでも☆5を上げたい。


【まとめ】

 賛否両論もまずは観てから。周囲の意見に惑わされず、本当に面白いのか駄作なのかは自分で決めてほしい。
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