H&M差別騒動で炎上「失望した」グラミー賞歌手怒りの契約破棄
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=14&from=diary&id=4936385
要点は
この「差別」が、H&Mの担当者の無知で行われた…つまり、担当者に悪意はなく、場合によっては別の意味での善意であることもある。
そして、叩く方が「上から目線」であること。
の2点
まず、なぜこれらが差別に当たるか、してはいけないかということだけど、、、
悪意の是非は関係なく、差別やハラスメントは結果の如何で判断される。
アイヌ民族がマジョリティであるいわゆる「日本民族」を差別し、不利な立場に追い込んだりすることがないように、差別やハラスメントは立場の強い方から行われるのが常。
立場が強い以上、権力側は自らの権力の大きさを理解して慎重にならなければならない。
例えば上司が軽い気持ちで「簡単な資料作ってよ」とか、断られてもいいや〜と言う気持ちで「今日飲みいく?」と誘っても、部下はそんな軽い気持ちで受け取らないことを上司は知るべき。
同じように、悪意がなくとも、黒人や黄色人種には不快に感じることが多々ある。
大きな力を持っているのに、それを自覚せずに無頓着でいること自体が罪というわけ。
最近のリベラルはそうした「権力側の無知」を指摘している。そんなことも知らないのか、差別をなくすために知っておくべきだ!と、
しかしそのリベラルの「指摘」の仕方がその域を超え、叱責や行き過ぎた批判、誹謗・中傷となっていることが多い。
記事のツイッターの書き込みも「怒り」のツイートであることに要注意。
一方で、最初の要点で挙げたように、差別発言等をした側は悪意なくやっているわけだからそうした批判に反発する。
記事で言えば、あくまでも会社の利益になるように商品を紹介したいと思ったのに、何処の馬の骨かわからぬような奴から突如としてレイシスト扱いされるんだからそりゃ怒るわな。
で、結果としてどこが差別だ!この程度で差別だとか言う奴はクソだ!となる。
不快に感じる人は実際たくさんいるのに。
だから分断がふかまる。差別はなくなるどころか、助長される。
つまり、リベラルはすなわち「無知な人差別」をするエリート主義に陥っていて、それも一つの差別の形態をとっており、かえって社会を分断しようとしている。
その反発の形で出てきているのが反知性であり、トランプであり、ポピュリズムなのだ。
以前グーグルの社員が「SEは男性ばかりなんだから、やっぱり工学的なことは男性の方が優れてるんじゃないの?」と発言し、男女差別主義者としてクビになったニュースがあった。
これも、グーグルはじめ、社会は一様に男女差別主義者だ!と糾弾するだけだった。
民主国家なのに反論もほとんど許されずクビになった彼の胸中やいかに。
彼は、もしかしたら最近のアファーマティブアクションにイラついていたのかもしれないけど、発言内容は客観的事実から容易に導き出せる推論を言ったに過ぎない。
こういう人々に「それは差別だ!そんなことも知らないのかバカ!」と言われるのと
「一見そうかもしれないけれど、男女の生まれながらの環境の大きな違い(ジェンダーバイアス)がそのような差異を生み出しているのだよ。だから君の話はちょっと違うと思う。あ、ジェンダーバイアスというのはね…」と丁寧にいわれるのと
どっちが「はぁ〜そうなのかな〜?」と思ってもらえるだろうか。
もちろん、後者は説明が長くなり、時間もかかる。
でもJ.Sミルの言うように、民主主義とは表現の自由の元に成り立ち、さらに表現の自由はあらゆる方面からの議論によって成立する。
それには時間もかかるし、コストもかかる。
でもそれをかけてこそ、差別は今まで少しでも減ってきたしある程度独裁を防ぎ、自由で平等な世の中を実現できていたのではないか。
リベラル側の「そんなことも知らねえのかよ」と言う苛立ちは理解できるが、知らないもんは仕方ない。
あなたがエリート至上主義の隠れレイシストでないと証明し、リベラルの掲げる融和社会を実現するためにも、丁寧で真摯な説明を心がけるべき。
と、最近は強く思う
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