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2018年01月07日14:55
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ハンブルクバレエ2018年来日公演について（６）作品紹介：ジョン・ノイマイヤーの世界
ハンブルクバレエの勝手に応援団企画、最終回は「ジョン・ノイマイヤーの世界」についてのご紹介です。
NBSさんによる作品紹介はこちら。
http://
上記サイトに書いてある通り、この作品はガラとなっていますが各ピースが独立しているのではなく、ノイマイヤー作品の抜粋を繋げながら間にノイマイヤー自身の語り（録音ではありますが）が入った形の、壮大な彼の自叙伝となっています。ちなみに、この作品は2016年の日本公演が初演。その後同じ年の10月にバーデンバーデンでも上演されていますが、本拠地ハンブルクではこのままの形での上演はされていません。上演回数のとても少ないレア作品です！
ジョンの語り部分は英語で、当日は日本語字幕が用意されるはずですが、2016年の来日公演時に配布された日本語訳を載せておきます（クリックで大きくなります）。※もし著作権上問題があるようでしたらお知らせください
第一部では、彼がダンスに魅了されたきっかけから始まって、ダンスや創作に込める彼の想いが語られます。抜粋が観られる作品は下記の通り。
○キャンディード序曲
○アイ・ガット・リズム
○くるみ割り人形
○ヴェニスに死す
◇オルフェウス、シルヴィア、オデュッセイア、アーサー王伝説
○ペール・ギュント
○マタイ受難曲
○クリスマス・オラトリオ��-��
１幕は、ヴェニスやペールギュント、マタイの一部を除いては全体的に明るい印象。ジョンのナレーションにジーン・ケリーの名前が出てきたりして、バレエに限らず、ジョンがダンスというものを如何に愛しているかが伝わってきます。クリスマス・オラトリオの群舞の迫力は圧巻！キャンディード序曲からクリオラまで息もつかせぬ展開で、初めて観たときは余りの熱量に休憩時間になっても足がガクガクしてすぐには立てませんでした。会場も休憩に入った途端ざわめいていたのを覚えています。
◇部分、2016年の日本公演ではジョンの語りだけで作品が紹介されていたのですが、10月のバーデンバーデンの公演では登場人物が衣装をつけてちらっと登場していました。他の部分みたいに踊りが観られるほどじゃないですけどね。
転じて第二部は、もう少し内省的な印象に。ジョンが影響を受けた先人や先輩達、ジョンがダンスを通じて表現したいもの、が語られます。出てくる作品は下記の通り。
○ニジンスキー
○ハムレット
○椿姫
○作品100−モーリスのために
○マーラー交響曲第三番
この第二部は狂気に落ちたニジンスキーにがつんとやられて、ハムレットと椿姫の美しくも悲しい愛の形を観て少し立ち直ったと思ったらモーリスのためにで感情をまたも揺さぶられ、そのままマーラー三番の壮大な音楽に抱かれながら思わず涙して終わるという、これまた怒涛の感情ジェットコースターみたいな構成です。白眉は「作品100−モーリスのために」で、友人であり尊敬する先輩であったベジャールに対して捧げた作品が、ほぼまるっと入っています。サイモン＆ガーファンクルの音楽に載せて踊られる男性のパドドゥで、おそらくイメージされているのはベジャールとジョン自身。これが本当に素晴らしい作品で。2016年はサーシャ・リアブコとイヴァン・ウルバンが演じてましたが、今回もその二人で是非観たいものです。
ちなみに椿姫は、日本のガラで上演回数の多い黒のパドドゥではなく束の間の幸せの白のパドドゥです。これがまた、この繋がりで上演されると心に染みます。
ノイマイヤー作品をあまりご存知ない方でも十分一つの作品として面白いし、この作品を観ると、ジョンが志向しているものが自然に分かるようになている、とてつもなく完成度の高い「ジョン・ノイマイヤーの世界」。2016年は平日2回公演だったのですが、初日を観た方々の熱い感想がツイッターを駆け巡り、次の日は当日券に今まで見たことないくらいの長い列ができていました（噂によると当日券が100枚売れたのだそう！）。
今回は東京と京都で1回ずつの公演です。ぜひお見逃しありませんように！
過去にこの作品を観たときの感想は、こちら。
2016年3月 来日公演
http://
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2016年10月バーデンバーデン
http://
NBSさんによる作品紹介はこちら。
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上記サイトに書いてある通り、この作品はガラとなっていますが各ピースが独立しているのではなく、ノイマイヤー作品の抜粋を繋げながら間にノイマイヤー自身の語り（録音ではありますが）が入った形の、壮大な彼の自叙伝となっています。ちなみに、この作品は2016年の日本公演が初演。その後同じ年の10月にバーデンバーデンでも上演されていますが、本拠地ハンブルクではこのままの形での上演はされていません。上演回数のとても少ないレア作品です！
ジョンの語り部分は英語で、当日は日本語字幕が用意されるはずですが、2016年の来日公演時に配布された日本語訳を載せておきます（クリックで大きくなります）。※もし著作権上問題があるようでしたらお知らせください
第一部では、彼がダンスに魅了されたきっかけから始まって、ダンスや創作に込める彼の想いが語られます。抜粋が観られる作品は下記の通り。
○キャンディード序曲
○アイ・ガット・リズム
○くるみ割り人形
○ヴェニスに死す
◇オルフェウス、シルヴィア、オデュッセイア、アーサー王伝説
○ペール・ギュント
○マタイ受難曲
○クリスマス・オラトリオ��-��
１幕は、ヴェニスやペールギュント、マタイの一部を除いては全体的に明るい印象。ジョンのナレーションにジーン・ケリーの名前が出てきたりして、バレエに限らず、ジョンがダンスというものを如何に愛しているかが伝わってきます。クリスマス・オラトリオの群舞の迫力は圧巻！キャンディード序曲からクリオラまで息もつかせぬ展開で、初めて観たときは余りの熱量に休憩時間になっても足がガクガクしてすぐには立てませんでした。会場も休憩に入った途端ざわめいていたのを覚えています。
◇部分、2016年の日本公演ではジョンの語りだけで作品が紹介されていたのですが、10月のバーデンバーデンの公演では登場人物が衣装をつけてちらっと登場していました。他の部分みたいに踊りが観られるほどじゃないですけどね。
転じて第二部は、もう少し内省的な印象に。ジョンが影響を受けた先人や先輩達、ジョンがダンスを通じて表現したいもの、が語られます。出てくる作品は下記の通り。
○ニジンスキー
○ハムレット
○椿姫
○作品100−モーリスのために
○マーラー交響曲第三番
この第二部は狂気に落ちたニジンスキーにがつんとやられて、ハムレットと椿姫の美しくも悲しい愛の形を観て少し立ち直ったと思ったらモーリスのためにで感情をまたも揺さぶられ、そのままマーラー三番の壮大な音楽に抱かれながら思わず涙して終わるという、これまた怒涛の感情ジェットコースターみたいな構成です。白眉は「作品100−モーリスのために」で、友人であり尊敬する先輩であったベジャールに対して捧げた作品が、ほぼまるっと入っています。サイモン＆ガーファンクルの音楽に載せて踊られる男性のパドドゥで、おそらくイメージされているのはベジャールとジョン自身。これが本当に素晴らしい作品で。2016年はサーシャ・リアブコとイヴァン・ウルバンが演じてましたが、今回もその二人で是非観たいものです。
ちなみに椿姫は、日本のガラで上演回数の多い黒のパドドゥではなく束の間の幸せの白のパドドゥです。これがまた、この繋がりで上演されると心に染みます。
ノイマイヤー作品をあまりご存知ない方でも十分一つの作品として面白いし、この作品を観ると、ジョンが志向しているものが自然に分かるようになている、とてつもなく完成度の高い「ジョン・ノイマイヤーの世界」。2016年は平日2回公演だったのですが、初日を観た方々の熱い感想がツイッターを駆け巡り、次の日は当日券に今まで見たことないくらいの長い列ができていました（噂によると当日券が100枚売れたのだそう！）。
今回は東京と京都で1回ずつの公演です。ぜひお見逃しありませんように！
過去にこの作品を観たときの感想は、こちら。
2016年3月 来日公演
http://
http://
2016年10月バーデンバーデン
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