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2018年01月06日13:26

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宝塚花組公演 ポーの一族

いよいよ2018年、新たな年になりました。今年もよろしくお願いいたします。

私の2018年最初の舞台は、宝塚花組の「ポーの一族」でした。初めて本拠地の宝塚大劇場(ファンの間では「ムラ」と呼ぶらしい)に行ってきました!

2018/1/3木 11:00- 宝塚大劇場
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エドガー・ポーツネル:明日海 りお
シーラ・ポーツネル男爵夫人:仙名 彩世
アラン・トワイライト:柚香 光

ヅカファンとして、というよりは、私実は原作の萩尾望都さんのファンでして、あの伝説の作品が舞台になると聞いてこれは観なくては!と思い立った次第です。東京公演は熾烈なチケット争奪戦が予想されるため、東京と比較するとまだ取りやすいムラのA席チケットを確保(その時点でこの回のS席は売り切れ)。A席でも、端ですが2階の前方で、ステージが近い良席でした。

公演自体は、なかなか面白かったです。

何より、脚本・演出の小池先生の、原作への愛情やリスペクトがいっぱい詰まっていて感無量。ストーリーは、
・エドガーがポーの一族に加わるまで
・アランとの出会いとポーツネルファミリーの崩壊、アランとエドガー二人の旅立ち
を軸にしてあります。

原作で言うと下記の話を繋いで抜粋した、ということになるかと(原作引っ張り出してきて照合しました)。
・ポーの一族
・ポーの村
・グレンスミスの日記
・メリーベルと銀のばら
・ランプトンは語る
これだけのお話をよくも約2時間の中におさめたものよ、と思います。しかも原作を読んでない人のために分かりやすくしなければならない。そのせいもあって、1幕は多分に説明調なところが多かったけど、ポーツネルファミリーの崩壊を描く2幕は人物の心理描写も丁寧で、エドガーの「僕は行くけど・・・・君も来るかい?」のシーンでは原作を思い出して思わず涙してしまいました。

このシーンだけでなく、随所に原作の台詞をそのまま使ってあるのも嬉しい!脱線しますが、この感覚はSHERLOCKのシーズン1を初めて見たとき原作の台詞を見つけてワクワクしたのに似てるなぁ。

もちろん、話をショートカットするためとは思いますが、ディテールで原作から改変してあるところはあるし、原作独特のあの寂寥感を感じさせる間が舞台だとどうしても埋められてしまうし、原作ファンの中には違和感を感じる人もいるとは思います。が、私は、最初に書いた通り、小池先生の原作へのリスペクトっぷりにはどちらかというと好感を持ちました。強いて言えばもう少し話を絞ってもよかったのでは、という気もしますが、この一度だけしか舞台化できないかもしれないと思ったら、ファンだったらああいうつくりにしたくもなるわな。

キャスティングの件では、エドガーの明日海りおさん、アランの柚香光さん、とっても素晴らしかった!りおさんのビジュアル、動いた方が写真だけよりもエドガーっぽいな、と思いました。欧州の男子貴族学生のリボンタイつきの衣装が何と似合うことか。少年だけど精神的には老成しているという難しい役どころ、生の演劇で男性が演じるのは難しいだろうなあ・・・少年に演じられたらそれはそれで興ざめな気がするし。アランの柚香光さん、クールな顔立ちでアランはどうかしらと思ってたけど、演技がとっても素直な感じでアランによく似合っていたと思います。二人が顔を寄せるシーンがたくさんあって、まさに眼福!

というわけで、原作ファンにとってもなかなか楽しめる作品に仕上がっていると思います。ポーの一族の東京公演は2/16-3/25。チケット発売は宝塚公式サイトでの一般発売が1/14からなので、ご興味おありの方は是非足をお運びください。あ、チケットはマジで争奪戦だと思うので発売と同時に確保させることをおすすめします(瞬殺かもしれないけど)。

初体験の宝塚大劇場について、ちょっとコメント。宝塚駅からちょっと歩いたところにある劇場ですが、劇場に至るまでに参道みたいな「花の道」というのが整備されていたり、と街と劇場が一体になっているところが素敵でした。あと、劇場自体もとても大きくて立派で、欧州のオペラハウスを参考に作られているのだなぁと。中に入るだけで気持ちが上がるような空間がとってもいい。東京宝塚劇場も内装は似ていますが、ホワイエも小さいし、そういう気概は感じられないのですよね。

宝塚大劇場を入ったところ。
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緞帳にも薔薇が。
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公式オリジナルカクテル バラのエナジー(味は微妙)
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