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2017年12月31日15:08

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大晦日のエピソード

我が家ではここ十数年、お節料理を近所の日本料理店と四川料理店に注文しています。今年も、母親が急変する前に注文していたのですが、今日、その2店からの配達がありました。

先に来たのは日本料理店。
配達に来た女将さんは母のことを知っていたので「お元気ですか」と聞いてきましたが、亡くなったと話したところ、玄関口で涙ぐんでしまいました。中に上がってもらって、線香をあげてもらいました。「そういえば、最近は見かけなかった」と言っていました。特に深い関係ではなかったものの、長い近所付き合いではあったわけで、感慨深いものがあったのかもしれません。

数時間後に、四川料理店の若女将さん。
こちらにはボクの方から亡くなったことを伝えると、やはり玄関口で涙ぐんでしまいました。こちらにも線香をあげてもらいました。「子育てが大変だった頃、よく道で声をかけられて、励まされた」とのこと。こんな話はボクも初めて聞く話ですが、母親はこんな風にして、近所との人間関係を育んでいたということなんでしょう。「こうしてご自宅にお伺いすることは大晦日しかないので、線香をあげられてよかった」とも言ってくれました。この店には、今年の10月にも母親と2人でランチに行っていて、たぶんそれがボクとの最後の散歩&ランチです。

母親の死を知って涙を流してくれる人が2人もいたということを、母親に伝えてあげたいと思いました。2人とも大晦日の仕事中なので、足を止めて線香をあげてもらうのは、若干気が引けるところもあったのですが、数分程度ならいいですよね。

これに付け加えておきたいのは、1週間ほど前の22日に近所の「華屋与兵衛」でランチを食べた時のこと。近所の税理士と相続の相談をした後に寄ったのですが、顔なじみの店員に「いつも母と来ていたのですが、わかりますか」と聞いてみたら、「はい。今日はどうされたのですか」と。……レジでは「またいらしてください」と言われました。

だからというわけでもないのですが、昨日30日も華屋与兵衛で家族と夕食を食べました。「少しは落ち着かれましたか」と声をかけられました。

こんな風にして母親のことを覚えていてくれる人が近所に何人かいます。わざわざ伝える必要はないのかもしれないのですが、なんとなく伝えたくなっちゃうのはどうしてなのか、自分でもよくわかりません。まあ、非礼なことをしているわけじゃないので、伝えるようにしていますが。

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