「いただきます」はただの挨拶ですってば。
日本人は大袈裟に言うのが好きなの。
へり下るのが好きなの。
何度も言ってるけど、「ありがとう」を本当に有難いと思って使ってる?
「おはよう」を本当に早いと思って言ってる?
大体さ、「いただきます」や「ごちそうさま」はピックアップされるのに、対になる反応はないんだよね。
だって挨拶ですよ。
言われた側の返し方だってきちんとあるのに、なぜか「いただきます」だけは取り上げられないの。
そもそも「いただきます」は食事の挨拶だけど、食事以外でも使うわけ。
「つまらないものですが」なんて定型文が日本にはあるわけですが、こういうシチュエーションでも「いただきます」は使える。
思うにね、「食べ物を粗末にしてはいけない」という道徳心を養うために、宗教的価値観と共に躾ける意図なのでしょうけど、挨拶ですから。
たかが挨拶ですから。
生産者から流通業を通して加工業者に渡って消費者への自分のもとに届く壮大な、でも日々行われている話に目を向けるのも大事ですよ。
でも挨拶ですからね。
目の前の人にまずお礼を言うのが筋だからね。
お母さんが料理をしてくれました。
そして言います。
「温かいうちに召し上がれ」
それに対して子供が言うわけです。
「お父さんがいつも仕事を頑張ってくれてるからご飯が食べられるんだ、ありがとう」
こんな失礼な話があるかい?
目の前に、ご馳走を準備してくれた人が居るのを無視して、どっかの誰かに感謝する。
挨拶だぞ?
記事では「ごちそうさま」も取り上げてる。
要は手間を掛けて立派なものを準備してくれた事に対する感謝ですよ。
だからこそ、言われた人は「おそまつさまでした」と返すわけです。
こちらこそ大したおもてなしもできず恐縮ですと。
結局ね、お互いがへり下ってるってだけの構図なんですよ。
何が「あなたの命をいただきます」だ。
今目の前に、自分のために施しを与えてくれる人が居る。
まずその人に感謝を伝えましょう。
見ず知らずの人に感謝を示すのはその後で好きなだけやりましょう。
知ってた?「いただきます」「ごちそうさま」の本当の意味
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=77&from=diary&id=4909480
英語の授業で我々は「You're welcome.」を「どういたしまして」と習うわけですが、
うぇるかむと言う単語は、歓迎をする時に使う単語とも習います。
だからゆあうぇるかむを日本語にするなら「あなたを歓迎する」。
つまりは、「また困った事があるならいつでも来なよ」程度の意味になるのでしょう。
対して、「どういたしまして」は「如何がしましたか」だから、「なんて事ないよ」って意味合いになります。
だから、「有り難う」と言われて、「どういたしまして」と返答するのは、大袈裟に言うならば、
「このご恩、一生忘れません!」
「礼には及ばないよ」
くらいのニュアンスなわけで、「どういたしまして」を英語にするならば、「Not at all.」が適当だと思う。
そう考えていくと、教育って結構適当なんだなって思わざるを得ない。
中学生が大好きな古文の反語だって、日常で小粋なキャラを演出するために使われたりするし、英語の授業でも反語はあるのにクロスオーバーする事もない。
私は「Why not.」の意味を高校卒業するまでわかりませんでした。
反語だよって誰かが教えてくれたら、絶対忘れないだろうに。
■けものフレンズ
たつき監督が降板確定だそうです。
私自身はけものフレンズ自体を革新的なアニメとは思っていません。
物語作りに大事な事を丁寧に積み重ねて作られたアニメだからです。
でも同時にこんなに心を動かされた体験も滅多にあるものではありません。
たつき監督が特別才能のある人とは思いませんが、けものフレンズはたつき監督にしか作れないアニメだったと思います。
製作委員会がどのような経緯でこの決断に至ったかはわかりません。
でも、つまらない事をするんじゃない。
とかくそのように思う次第です。
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