中道を目指す偏向親父（34）〜母の賢さ、私の頭の悪さ〜

コミケのために今上京しているのだが、上京してくる家庭でちょっとした事件があったので書き留めておきたい。
豊田から名古屋まで電車で行こうとしていたときだ。
ちょうど鶴舞線の八事から塩釜の間で火災があり、手前の赤池で電車が止まってしまったのである。
電車以外に名古屋まで行く方法を持たない私は、「もしかして今年はコミケにいけないのではないか、せっかく無理して休みを取ったのに」とヤキモキしていたのであるが、そこへ私に気を使ってか、母親から電話がかかってきた。
内容としては大丈夫なのかということと、鶴舞線が使えないなら知立経由で名古屋に行くしかないねという、淡々とした現状確認だった。
私ははっとした。
鶴舞線以外に、知立経由でも名古屋に行けるということをすっかり忘れていたのである。
地元の人間ならば知らぬものの居ない、超基本的な知識だ。
それが咄嗟に出てこないとは・・・私の機知教養の無さは、一体どれだけ度し難いほどの低さであるのか。
あのまま赤池で立ち往生していれば、火災という性質上、ヘタをすれば東京に来る新幹線には乗れなかったかもわからない。
母の助言に助けられたことにはこの上ない感謝であるが、自らの頭の悪さに打ちひしがれた昨日の出来事であった。