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2017年12月19日19:27

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第4番

第19回ネット鑑賞会 ベトマラソン第2夜

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
交響曲第4番変ロ長調作品60
カルロス・クライバー指揮/バイエルン国立歌劇場管弦楽団


かんち自身の解説

クライバーと言ったら、私の中ではベト4なのです。

私が高校生時代に南ドイツ放送響と来日した時の、昭和女子大人見記念講堂におけるライヴをテレビで見た時のあの衝撃は、今でも忘れることはありません。ベートーヴェンの交響曲と言えば重厚という私が持っていたイメージを、いい意味でぶち壊してくれたのですから。

VHSで録画してあったのですが、残ったのはカップリングだった、恐らくメインのベト7。それもよかったんですが、やはりベト4のリズミカルな中にも荘厳さ、荘重さを併せ持つ演奏は他では味わえない、クライバーならではの解釈であるのに、なんと消してしまったんですね、他の録画を間違ってセットしてしまったがために・・・・・

それ以来、クライバーのベト4を探す旅が始まったわけなんですが、今回皆様に呈示できることは、本当にしあわせです。

オケは同じ南ドイツのバイエルン国立歌劇場管弦楽団。来日時に聴いた、あの解釈そのものであるんです!やはり、ベト4はこうでなくっちゃって感じです。

勿論、他の演奏も素晴らしいのですが、どうもベームおじさんの呪縛から抜けられない気がしています。その点、このクライバーのは本当に生命力あふれるものです。演奏する喜びが爆発すると言うか。

第3番と第5番の間に挟まれ、つい見逃してしまいがちな4番に、明確に光を当てた名演だと思います。それを皆様と分かち合えるのは、本当にしあわせだと思います。


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交響曲第4番変ロ長調 作品60は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの作曲した4作目の交響曲。

スケッチ帳の紛失のため正確な作曲時期は不明だが、1806年夏ごろから本格的な作曲が始められている。この年はラズモフスキー四重奏曲集、ピアノ協奏曲第4番、ヴァイオリン協奏曲、オペラ《レオノーレ》第2稿などが作曲されたベートーヴェンの創作意欲が旺盛な時期であり、この作品も比較的短期間に仕上げられている。10月中には作品が完成し、献呈先のオッペルスドルフ伯爵(英語版)に総譜が渡されたと考えられている。

ベートーヴェンの交響曲の中では古典的な均整の際立つ作品で、ロベルト・シューマンは、「2人の北欧神話の巨人(第3番と第5番のこと)の間にはさまれたギリシアの乙女」と例えたと伝えられている。また、エクトル・ベルリオーズは「スコアの全体的な性格は生き生きとしていて、きびきびとして陽気で、この上ない優しさを持っている」と評した。しかし、そのようなイメージとは異なった力強い演奏がなされる例もあり、ロバート・シンプソンは「この作品の持つ気品は『乙女』のものでも『ギリシア』のものでもなく、巨人が素晴らしい身軽さと滑らかさで気楽な体操をこなしているときのものなのだ。ベートーヴェンの創造物には、鋼のような筋肉が隠されている」と述べている。

1807年3月、ロプコヴィツ侯爵邸で開かれた私的演奏会で、ベートーヴェンの指揮によって初演された。なお、同じ演奏会で『コリオラン』序曲とピアノ協奏曲第4番も初演されている。公開初演は1807年11月15日にブルク劇場で行われた慈善演奏会において、やはりベートーヴェンの指揮で行われた。
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