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2017年12月18日22:30

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吉例顔見世興行

2017/12/17日 11:00-, 16:00- ロームシアター京都

京の年中行事     
當る戌歳 吉例顔見世興行
東西合同大歌舞伎

中村橋之助改め 八代目 中村芝翫 襲名披露
中村国生改め 四代目中村橋之助    
中村宗生改め 三代目中村福之助 襲名披露
中村宜生改め 四代目中村歌之助    

【昼の部】

第一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
劇中にて襲名口上申し上げ候
工藤祐経 梅玉
曽我五郎 国生改め橋之助
曽我十郎 七之助
小林朝比奈 勘九郎
化粧坂少将 壱太郎
近江小藤太 宗生改め福之助
八幡三郎 宜生改め歌之助
梶原平次景高 亀鶴
梶原平三景時 男女蔵
鬼王新左衛門 進之介
大磯の虎 扇雀

第二、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
  渡海屋
  大物浦
渡海屋銀平実は新中納言知盛 橋之助改め芝翫
女房お柳実は典侍の局 時蔵
入江丹蔵 勘九郎
武蔵坊弁慶 彌十郎
相模五郎 鴈治郎
源義経 秀太郎

第三、二人椀久(ににんわんきゅう)
椀屋久兵衛 仁左衛門
松山太夫 孝太郎

【夜の部】

第一、良弁杉由来(ろうべんすぎのゆらい)
  二月堂
   渚の方 藤十郎
僧順円 男女蔵
僧慈円 寿治郎
僧法善 亀鶴
良弁大僧正 鴈治郎

第二、俄獅子(にわかじし)
芸者 時蔵
鳶頭 国生改め橋之助
鳶頭 宗生改め福之助
鳶頭 宜生改め歌之助
芸者 芝喜松改め梅花
芸者 孝太郎

三遊亭円朝 口演
榎戸賢司 作
第三、人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)
劇中にて襲名口上申し上げ候
左官長兵衛 橋之助改め芝翫
角海老女房お駒 魁春
女房お兼 扇雀
和泉屋手代文七 七之助
娘お久 壱太郎
角海老手代藤助 亀鶴
家主甚八 彌十郎
和泉屋清兵衛 梅玉
鳶頭伊兵衛 仁左衛門

萩原雪夫 作
第四、大江山酒呑童子(おおえやましゅてんどうじ)
酒呑童子 勘九郎
平井保昌 国生改め橋之助
濯ぎ女若狭 壱太郎
同 わらび 宗生改め福之助
同なでしこ 宜生改め歌之助
源頼光 七之助


初めて歌舞伎で京都遠征してきました。改修工事のため休館中の南座に代わり、ロームシアター京都での公演。このホールも初体験でした。

以下、感想。歌舞伎は初心者なので、本当に感じたことをそのまんま。間違ったこと言ってたら教えてくださいませ、先輩方。

日帰り遠征で11時から20:30まで劇場にこもりっきりだったわけですが、いやー楽しかったー!行ってよかったです!

何といっても、にざ様の二人椀久。紫のお着物を着て夢の中を漂うような憂い顔のにざ様、この世のものとは思えぬ美しさで、一夜明けた今でも気を抜くとふっと脳裏に浮かんでしまいます・・・。もちろんあの方、お顔が美しいのはいうまでもないのですが、私は姿勢や所作の美しさが何とも言えず好き。椀久は特に、手の使い方がとても繊細で女性らしいところもある振付で、それがまた色っぽいこと。男の色気ではあるのですが、西洋の男性の色気とは全然違う静的な色気というか、ある意味やや中性的なのか。まさか70代の男性にこんなことを感じるとは、ちょっと前までは思ってもおりませんでした。はー。

で、勘九郎さんの酒呑童子!こっちもすっごく好き!彼の踊り(舞いというべきか)は、身体能力の高さがそのまんま現れていて、実に気持ちいい。物凄く体幹が強いんだろうなと思わせる全くブレない軸とか、高い跳躍とか、無駄のない滑らかでキレある動きとか、そしてそれらから総合的に生まれる素晴らしい空間支配力とか!そして太陽みたいな明るくて屈託ないキャラクター、これも大好き!まあ、童子は災いをもたらす退治すべき存在ではあるのですが、鬼になってからもあまりワルモノ感は感じなかったな。最後、バタンと前に倒れるところ、凄い。

と、ついつい踊りものに興味が行ってしまうあたり、私はやはりバレエ・ダンスファンなのだなと思ったりもしました。

他の演目では、やぱり踊りものの俄獅子は楽しかった。誰かの印象が凄く強かったというわけではないけど、華やか。芸者が優雅な立ち回りで鳶や獅子をなぎ倒すっていう風景もなんか面白かった。国生改め橋之助さん、なかなかいい男だなぁと思いました。

踊りもの以外では、文七元結が一番楽しかったです。橋之助改め芝翫さん、知盛よりもこちらの方が個性が出てたし活き活きしていたような。人情に篤いけどダメ男な江戸っ子役、似合いますねえ。女房役の扇雀さんとの口喧嘩はお腹抱えて笑いたくなるくらいでサイコー!七之助さんの文七の、気はいいけどどこか抜けてる感じもめっちゃ面白い。会場もすごく湧いてました!

寿曽我対面は、あらすじも読まないで観ちゃったので今一つ細かいところについていけなかったのですが、七之助さんって立役しても素敵だなぁと思うなど。あ、酒呑童子の頼光役は気品があって一層美しかった。彼、この公演は全部立役だったなあ。義経千本桜はついこの間、にざ様で観ちゃったからそれを上書きしないようにと入り込まないようにセーブして観ちゃいました、すみません。でもこれって演じる人によってかなりキャラクターが変わって見えるんだな。夜の部最初の二月堂だけは、どうにも眠くなってしまった。動きが全くない台詞だけの歌舞伎は、まだ私にはハードルが高いです。


演目の感想は以上ですが、お弁当について書いておこう。今回は昼夜2食劇場の座席でお弁当になったのですが、事前にツイッターつながりの方々に美味しいお弁当情報をお伺いしていきました。両方とも大満足!

お昼は、紫野和久傳の鯛ちらし。JR京都伊勢丹でオンライン予約(http://online.wjr-isetan.com/shop/g/gF30131012008-101/)しておいて、当日10時に開店とともに受け取って劇場に持ち込みました。下味のついたごはんの上に鯛の薄造りが贅沢に乗ってますハート

夜は、菱岩のお弁当。こちらは電話であらかじめ予約しておくと、何と幕間の時間を見計らって会場入り口まで届けてくれるセレブなサービスつき。今回頼んだのは税抜き3000円のものですが、ワインに合いそうなタンパク質大目のボリューム感ある内容で、本当に美味しかったです!


あ、あと、初めて訪ねたロームシアター京都について。

噂通り、客席に奥行きがあまりなくて、どこでも舞台に近い感じがするところがいいな、と思いました。ただし、3-4階正面席は、転落防止用のバーが全列についていて、しかもこれが結構高く、背が高くない私などはかなり視界の邪魔をします。クラシックのコンサートなどならよいが、観ること中心の舞台の場合は絶対1-2階にすることをお勧めします。しかし、いくら転落防止用だといっても、ホール本来の目的を損なうものはまずいのでは・・・。(ホールに対する苦言ではありません。行政に対しての不満です!)

あと、京都駅からは結構時間がかかるなぁとも。遠征でJR京都駅を経由する場合、京都駅に最低でも1時間前くらいに着いておいた方がいいな、と今後のために思いました。2月にハンブルクバレエの京都遠征で再訪の予定です★
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