mixiユーザー(id:529464)

2017年12月17日19:30

373 view

本番前の最後のオケ練、およびニッポニカ鑑賞

今日は午前はオケ練でした。
来週本番でこの次はもう本番の日なんですがブラームスが部分練しかできませんでした・・・

今日のオケ練のあとは下記の演奏会です。

○オーケストラ・ニッポニカ第32回演奏会〜コラージュ・秋山邦晴
開演:2017年12月17日(日)14:30
会場:紀尾井ホール
曲目:
サティ/バレエ組曲「パラード」
伊藤昇/マドロスの悲哀への感覚
武満徹・芥川也寸志/組曲「太平洋ひとりぼっち」
湯浅譲二/ピアノ・コンチェルティーノ
早坂文雄/管弦楽のための変容
ピアノ:長尾洋史
管弦楽:オーケストラ・ニッポニカ
指揮:野平一郎

昨日あたふたと行くことに決めた演奏会です。

サティ/パラード
実演は初めてな気がしますが、音源より実演のほうがしっちゃかめっちゃか感がわかる稀有な曲の一つと確信。
回転抽選器はさることながら水の跳ねる音がペットボトルの宝焼酎に水を入れて振るのはいただけない まず前の席でも聴こえない ガラス瓶の中に擬音体ではなかろうか?

伊藤昇/マドロスの悲哀への感覚
パラードの上を往く素晴らしい珍曲。
大正期のこちらも珍作?の米澤太刀雄著「マドロスの悲哀」の一節を作曲者が音化した作品で、じゅ。の迷友の古書蒐集家ピロシが音になったような音の化物だ。
しかしわりとあっという間に終わってしまうのが残念といえば残念

武満徹・芥川也寸志/太平洋ひとりぼっち
武満徹が作曲し芥川也寸志がオーケストレーションした映画音楽。
冒頭しばらくしてハーモニカが聴こえてきたら不覚にも落涙するはめに・・・
戦争に縁取られた海に若者がひとりぼっちで世界一周に乗り出すという平和への想いが溢れかえっている。
欲を言えばギターとウクレレがよく聴こえない 他は音量を落とすかこの場合に限ってはピックアップしても良かったのでは?
管弦楽は時によってR.シュトラウスのばらの騎士みたいなところもあるがばら騎士では泣かないがこれは泣ける。

湯浅譲二/ピアノ・コンチェルティーノ
現存作曲家作品で作曲者の降臨を仰いでの演奏。
現代音楽ながら随所に湯浅節が聴き取れるのが湯浅譲二らしい。
ピアノ主導で綺羅星のようなパッセージの裏で湯浅節の管弦楽が蠢く。

早坂文雄/管弦楽のための変容
作曲後26年経って初演された曲の38年後の再演。
こちらも典型的な早坂節が冒頭から低く蠢いている。次第に管弦楽が厚くなっていく。
作曲当時の弟子の情報でメシアンやジョリヴェの作風も研究していたらしい 後半にそんな弟子筋からなのかショスタコーヴィチのようなフレージングがあるが、ソヴィエト音楽の漸進性(およびその擬態)のようなニュアンスは皆無で素材のネタに過ぎないところが早坂らしいというか・・・
結局諸々の情報からなる最新音楽が早坂節にまぶされまたは下敷きとされて極めて難渋となりいわば和製レーガーのようになっているのがなかなか演奏されない理由ではなかろうか?
今日は会場でいろいろと懐かしい面々とも会えましたが、オケ練あとで荷物も多いし他用もあって速攻退散いたしました。
2 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する