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2017年12月17日02:07

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言葉を無くすを実感する・・・

これを書くのは少し躊躇したが、何かの形で残しておきたいと思ったので・・・。


11月ももうすぐ終わりの29日に富山にいる姉から突然電話があった。

姉弟仲が悪いというわけではないが、普段お互いに滅多に電話しあう事などないので

ギクリとしてしまった。

電話が来る最悪の理由に思い当たる事があったからだ。

それは、今年に入って天皇陛下と同じ歳の高齢の母が入院していたからである。

ずっと病院通いしていた母ではあったが、今年になって今までと違う薬を処方され、

その薬を飲んでから自力で歩行困難となり食事もできなくなってしまったのだ。

すぐに救急車で病院に運ばれたらしいのだが、その後が凄まじい状態となって

しまい、点滴の針や鼻に通されたチューブを自分で抜いてしまうということで

ベッドに両手を縛られて拘束されてしまい、口汚く罵り暴れたり・・・幻覚が見えたらしく、

大人しい時には「あそこにいる子供はどこの子?知らない子だけど・・・」と

言っってボーっと天井を見つめていたりしていたらしい。

恐らく鎮静剤か何かの薬の副作用と思われるのだが・・・


兄は「今のところ命に別状はないので、余計な心配させないよう連絡するな。」と

姉に言っていたらしいが、母のそんな状態にすっかり慌てた姉が私に連絡をくれて

私は初めて母の現状を知ったのだった。

そんな状態なので、いつ何が起こっても不思議ではないので今のうちに一度見舞い

がてら戻って来るように姉に言われて、6月に戻った時には母の状態は幸いにも

好転していた。

姉の電話からわずか2週間ほど後のことであったが、新しく処方された薬を止めたら

良くなったらしいのだ。

入院時の母は、誰が誰なのかの区別も付かない状態だったらしいが、私が行った

時には落ち着いており、人の認識もできるようになっていたしちゃんと会話もできる

ようになっていたが、まだ両手は拘束されている状態であった。

そして最近は鼻からの栄養チューブも取れ、杖や歩行器を使って歩けるようにまで

なっていたのに・・・まさか・・・


と頭の中をよぎったが、姉の言葉を聞いて言葉を無くした・・・

「海斗(かいと)が死んだ・・・」

「?・・・・」

海斗は兄の子供で三人兄弟の末っ子でした。

つまり私の甥っ子である。

風邪を引いたと言っていたらしいのだが、11月28日の夜に体調が悪いと言って

早目に部屋に戻ってそのまま自分のベッドで眠ったまま亡くなったらしい。

まだ26歳・・・私の半分にも満たないなんて切な過ぎる・・・


夜明け前にトイレに起きた兄が、海斗が風呂を使用した様子もなく洗濯物も出して

いなかったので、彼の部屋へ様子を見に行った時にはもう冷たくなっていたそうだ。

釣り好きの兄は海や川での事故に備えてAEDの使用講習や心臓マッサージの講習を

受けていたので、この時に急いで心臓マッサージを行ったそうだ。

「まさか自分の息子の心臓マッサージをすることになるとは思わなかった。」と泣きながら

言っていた。

司法解剖の結果は急性心筋梗塞だった。(不審死扱いとなるので司法解剖される)

死後10時間くらい経っていたそうだ。

つまり、前日の夜にベッドで横になってからそんなに時間が経つことなく亡くなったらしい。

自分の腕を枕にして普通に眠っているように見えたと兄は言っていた。

苦しんだ様子がなかったということが唯一の救いです・・・


彼はフリーランスで働いており、比較的に時間に余裕があったせいもあり、祖母(私の母)の

病院への送り迎えや母方の祖母(痴ほう症が進行中の一人暮らし)の面倒も見に行って

くれたりと面倒見が良く優しい子だったのに・・・

まさか、こんなに早い別れが来るとは・・・


姉から彼の死の一報を受けた時、本当に予想しなかった内容に言葉が出てこなかった。


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