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2017年12月10日23:53

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保育士試験 実技

今日は保育士試験の実技試験を受けてきました。
場所は東京家政大学。板橋の十条駅から歩いて5分ほどの場所です。
集合時間は8時45分。
我が家から新宿までの中央線も、新宿から十条までの埼京線もほんっとよく遅延したり動かなくなったりします。なので、試験会場へは集合時間の1時間前に到着するように家を出ました。
新宿駅では、山手線が人身事故だか線路内人立ち入りだかで止まっているとアナウンス。かなり長い時間止まっていたようです。
十条駅へ向かう埼京線は時間通りに動いていたので助かりました。某ネット掲示板を見たら、この山手線遅延のため大幅に遅刻してしまった人もいたようです。

試験会場の東京家政大学の十条門前には集合時間の1時間ちょっと前に到着。既に多くの人が門の前にいました。
開場は集合時間の30分前でしたが、45分前になると係員が門の前で「では皆さん、門の前に4列になって並んでください」と指示。
何だろうと思ったら「列を崩さずついてきてください」と整列したまま行進のように説明会場へ案内されました。私はいろいろな資格試験を受けていますが、門の入口から整列したまま説明会場へ案内されたのは初めてです。
説明会場は数カ所に分けられており、「この列のここまでの方はこちらについてきてください」と私が案内された説明会場は、後で「造形表現(お絵かき)」の試験会場となる大講義室でした。
各席には「実技試験に当たっての諸注意」「実技試験タイムスケジュール」の書かれた紙が置かれており、「満員になるので後ろの席から順に詰めてお座りください」と言われ、確かに席がキッチリ埋まっていました。
案内や説明会場への振り分けなど、かなりキチッとされています。
 
試験説明会は8時45分ぴったりに始まりました。内容は、席に置かれていた「実技試験に当たっての諸注意」と全く同じで、説明はすぐにオシマイ。
 
実技試験は集団で受ける「造形表現(お絵かき)」と、個別に受ける「音楽表現(弾き歌い)」「言語表現(素話。語り聞かせ)」があり、受験する時間が各自違います。
(「遅刻すると受験する時間がかなり後になります」というアナウンスがあり、実技試験が始まってから受験者控室に「次の受験番号の人は、ご連絡ください」の言葉の後に十数人程度の受験番号が書かれた神が模造紙が貼付けられていました。遅刻して試験時間に間に合わなかった人への救済措置かもしれません)
実技試験タイムスケジュールを見ると、2千人程いる受験者の受験時間(分単位)と試験室番号が19ページに渡ってずら〜っと書かれてる。
私の受験番号を見ると、「言語表現」が10時過ぎ、「音楽表現」が13時半頃。
(実技は「造形表現」「音楽表現」「言語表現」のうち2つを選んで受けますが、私は「音楽表現」「言語表現」で受験)
会場の敷地内において声や音を出しての練習は禁止です。発声練習なしのいきなり本番はチト辛い。
受ける科目ごとに控室が決まっており、さらに控室内でも自分が受験する試験室番号によって座る場所が割り振られていました。自分が試験を受ける20分前になると係員が案内しに来ることになっています。
私は「言語表現」が先。
試験説明会終了後すぐ「言語表現」の控室に行くと満席に近い状態。私はギターのハードケースを持っており邪魔になりそうなので暫く部屋の外の廊下に立って待機。声出しは禁止なのでマスクをし口パクでこっそりと、この後受験する「言語表現」の稽古。
自分が受験する30分前に控室に入ると、少し空いていたので着席。
しばらくすると係員が来て点呼、そして3人ずつ試験室前に案内され、自分が呼ばれるのを待つ。
前の人がやっている声や3分の制限時間となった事を知らせるタイマー音が聞こえてきて、緊張感が高まります。
そして自分の番。
私はバッグとコート、そしてギターのハードケースを持っており、荷物が多く両手が塞がっています。ドアの開け閉めがちょっと面倒だなぁと思っていたら、受験生の入退出時には係員さんがドアを開けてくれました。
「失礼します」と言って入ると、20人前後が入る会議室ぐらいの広さ。入室前に係員から説明があった通り、右側に荷物を置く台がある。そこにギターケースとバッグを置き、受験票に貼ってある受験番号シールを2枚剥がして試験官に渡します。
試験官は正面に2名、後ろにタイムキーパーが1名。
試験官の机の数メートル前に置かれた椅子の横に立って待っていると、「名前を言ってください」と言われ、自分の名前を言うと「試験は座って受けても立ったまま受けても構いません」と言われました。私は座って稽古していたので「では、座らせていただきます」と言い着席。
「始めてもよろしいですか?」と言われたので「はい」と答えると「では、始めてください」と言われ、タイマーの「ピッ」という音が鳴りました。
制限時間は3分。その間、時計もタイマーも見ることはできません。
「言語表現」の試験は最初に話の題名を言うことになっているので「『おむすびころりん』というお話をします」と言い、スタート。
正面にいる試験官の前に小さな椅子が左右離れて1つずつ置かれ、そこに子供の絵が貼ってあります。どうやらこれらを子供と見立てて話をするようです。
私は子供達が椅子に座って話を聞く状態を想定していましたが、予想してたよりもかなり低い位置にある。
でも、3歳ぐらいの子供が子供向けの小さい椅子に座ったらこんなものなのでしょう。3歳ぐらいの子供が三輪車に座って乗っている高さ等を考えたら、確かにこんなもんだ。
数日前にYOUTUBEで資格試験予備校がUPした実技試験言語表現対策の映像があり、講師が実演している映像がありました。私はそれを見て
「いくら小さい子供を想定してるとは言っても、目線が低すぎるんじゃないの? 落語や講談だと下を向いて喋るのは最も避けるべきことだけど」
と思っていましたが、やはり資格試験の映像と同じ目線の高さになるようです。
子供の絵が貼られた椅子は前に左右1つずつ置かれているだけですが、実際には2人だけではなくその間にも、その後ろにも合わせて20人ぐらいの子供がいると想定してやるべきだと実技試験対策映像でも言っていました。雰囲気からして確かにそんな感じ。
私は子供の絵の貼られた左右の椅子を見て話し始めましたが、途中で正面も、少し後ろも見なきゃと思い、そちらを見る。
 
が、ここで問題発生!!
 
正面後方に座っている子供の目の高さに目線を合わせようとすると、ちょうど膝隠しのない机に座った試験官の女性のタイトスカートから出ている膝に目線が合う。
 
まるで俺が試験官のスカートの中を覗き込んでいるような体勢になっちゃうじゃねーか!!
 
もちろんスカートの中は見えないし、これは試験なんだからそんな事気にせずやるべきなのですが、やっぱり正面を切る(見る)と目のやり場に困る。
結局、あまり正面を見ず、ほとんど落語で上下(かみしも)を切るようにして左右を交互に見ながらやっちゃいました。
最後に
「……幸せに暮らしました。オシマイ」
と言うと、7秒程して制限時間を知らせるタイマーが鳴りました。
(試験では制限時間の3分を知らせるタイマーが鳴るまで退出できない)
家でやっていた時にはだいたい3分の2〜3秒前で終わることが多かったのですが。少しペースが早かったのかもしれません。まぁ、話の途中でタイマーが鳴るよりは良かったかも。タイムオーバーしたからと言って大幅減点ということはなさそうですが、途中で強制終了は精神的に凹むからねぇ。
最後に「有難うございました」と言って退出しようとすると、再び係員がドアを開けてくれました。
 
こんな感じで「言語表現」は終了。
これ、「ただお話するだけでしょ。楽じゃん」と思われるかもしれませんが、人前で喋る訓練を何もやっていない人にとっては案外きついと思います。
確かに3分間の台詞を覚えて喋るだけだったら簡単ですが、保育士として現場で要求されると思われる
・子供に合わせて「ゆっくり、はっきり、大きな声で」喋る
・喋りながら子供をちゃんと見る
・子供が飽きないように変化をつけて喋る
等をいっぺんにちゃんとやろうとしたらかなり大変でしょうね。
私は予備校で講師をしているし、落語と講談を習っているので何とかなりましたが。
特に「喋りながら子供をちゃんと見る」は、簡単そうに思えて結構きついと思います。
落語の稽古で最初に師匠に見て頂いた時、暗記した台詞を吐き出すだけで精一杯。それでも何とか人物分けのために上下(かみしも)を切って左右を見ながらやりましたが、自分では(人物の演じ分けのために)上下(かみしも)を切って左右を見ているつもりでも、師匠から「ただ左右に顔を動かしているだけで、どこも・何も見ていないから目が虚ろになっている」と指摘されました。
人の顔を見ながら喋るのは簡単ですが、物語を暗記してそれを喋る時に人の顔を見るというのは簡単そうに思えても実はそれなりに訓練が必要だと思います。
しかも、見るのは実際の「人」ではなく左右の椅子に置かれた子供の絵で、正面を見ると何もないし。(私の場合は試験官の膝が目の前にあったけど)
無理に「子供の絵をしっかり見て」をやろうとすると、台詞が飛んじゃうかもしれません。
自信も余裕もない人はとりあえず一番大事と思われる「ゆっくり、はっきり、大きな声で」のみを心がけてやった方が良いと思います。他のことは余裕があったらやってみるとした方が良いかと。
 
それにしても、「言語表現」は落語と講談を習っていることがかなり役立ちました。というか、練習はほとんど落語や講談の稽古と同じでした。
落語の師匠と講談の先生に感謝してもしきれません。もし「言語表現」で落とされたら師匠・先生に腹を切って詫びなくてはいけませんな。
 
こうして「言語表現」の試験が終わり、約3時間後に「音楽表現」の試験。
その間にお昼ごはんを食べ、試験会場である東京家政大学の構内の階段に座り弾き語りの稽古。
構内で声や音を出しての練習は禁止されています。なので、口パクで、ギターは音を出さないようにして稽古。
 
「言語表現」の試験と同様に、試験開始の30分ほど前に控室の決められた場所に座り、呼び出しを待つ。
しばらくすると呼び出され、受験番号順に数人並んで試験室へ。「言語表現」は1人3分で試験室への出入りも含め4分となっていましたが、「音楽表現」は童謡2曲を1コーラスずつなのでもっと短い。試験室近くのロビーに置かれた丸椅子に大勢が順に座って待ち、3人ずつ呼ばれて試験室前へ。
試験室前の椅子に座って待っている時、ギターケースからギターを出してすぐに弾けるよう準備をしケースは壁に立てかけて置くように指示されました。
私の順番となり試験室へ。
音楽表現の試験室はかなり狭く、奥に小さめのピアノが置かれた個人レッスン室。試験官は2名。
受験生が座るのは奥の椅子。前に譜面台が置いてありましたが、私は覚えてきているので譜面台は使わず。
 
1曲目は『こいのぼり』。これはアルペジオ(指弾き)で静かめに優しく。スタートから暫くは稽古と同じようにできて「あぁ、大丈夫だな」と思っていたのですが。
途中、思わぬ所でギターのコード(和音)を間違っちまった!
「あぁっ!!」と思い一瞬止まってコードを押さえ直して弾き直し、ほとんど強行突破。そこからテンパってしまったのか、声も震えて小さくなり始め、右手のアルペジオも音が小さくなってしまいました。
これはちょっとヤバイかも。
間違ったことよりも、間違ってテンパり、そこから声が震えて右手の指も上手く動かなくなった己のハートの弱さにショックを受けました。
それに、間違えたことよりも「声もギターの音も小さくなり、元気がなくなってしまった」ことの方が、保育の現場を考えれば大きなマイナスポイントかと。
 
2曲目の『一年生になったら』は、先の『こいのぼり』でヘナヘナになってしまった分を取り返そうと、大きな声で(楽譜では前半がmf(メゾフォルテ。やや強く)、後半がf(フォルテ。強く)となっている)、ギターのストロークもガンガン鳴らし、元気よくやったつもり。これは特にミスをしていなかったと思います。
 
試験官2名のうち、斜め前方(私に近い方)に座っていた女性の試験官が私が演奏するのに合わせて楽しそうに頭を揺り動かし、これには励まされました。役割として2名のうち1名が受験生の緊張を和らげるようそうすると決まっているのかもしれません。
 
こんな調子で、「音楽表現」の1曲目は自己嫌悪を覚える結果となってしまいました。
 
実技試験は自分の番が終わったらそこでオシマイ。
私は13時半過ぎに帰ることが出来ましたが、タイムテーブルを見ると夕方近くになっている人もいました。そうかと思うと11時過ぎには帰ることが出来た人も。これは運次第ですね。
 
さてさて、結果はどうなるんだろうねぇ。
保育士試験の筆記試験合格率は20%前後ですが、筆記に受かって実技試験に進んだ人の実技試験合格率は80%前後。
筆記と違い実技はそんなに落とされない試験ではありますが、「音楽表現」の1曲目でこけちゃったのがどう出るか。
 
試験を受けていた時間は言語4分、音楽2分程度だけなのに、何だか疲れちゃった。
何が疲れたって、ギターをハードケースで持ち歩くのが疲れたなぁ。
フォークギターそのものは軽いけど、ハードケースはケース自体が重いし、持ちにくい。でかいので邪魔にならないよう気を遣うし。
 
そんなわけで。
実技試験も終わり、11月上旬に買った中古のマーチンも暫くは弾くことも無くなるかなということで、弦を緩め、ハードケースへ。
おつかれ、マーチン。
おつかれ、俺。
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