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2017年12月07日14:49

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DESTINY 鎌倉ものがたり

12月7日(木)晴れ
師走ももう一週間過ぎる。焦る。
でも、忘れないうちに、この映画の感想は書いておきたい。
http://kamakura-movie.jp/
ただただ「違和感」のある映画だった。
なぜだろうと分析するに、
まずは先入観(これは個人的な問題だけど)のせい。
『ALWAYS 三丁目の夕日』チームが作るのだもの、昭和の女のnにとって面白くないはずがない。
これまた個人的趣向の話だけど、主役の堺雅人氏と高畑充希嬢には思い入れはないけど、演技力に定評があるお二人だもの、安心して見ていら・・・
あれ?あれれ?
年の差婚を表現してるのか知らんが、高畑嬢演じる妻亜紀子の甘えっぷりがどうにも気持ち悪いぞ。

次に、アニメならなんの違和感もなく受け入れるのだろうが、ファンタジーの実写化はかなり厳しい。
もののけ姫のこだまも、千と千尋のカエルも、トトロのトトロも(・・・)すんなりとワタクシの中に入ってくるのに
この映画にチョロチョロ出てくる独眼坊や鬼たちはただただ違和感。
ジブリに毒されてるのかワタクシが?と思うほど随所にジブリを感じる。
黄泉の国へ行くのが「江ノ電」
そして、行った先の黄泉の国は、天に浮かんでるわけではないけど、崖の上にそびえ立っているとはいえ
「千と千尋の神隠し」の湯屋をものすごくでっかくした感じ?
ここを千尋が走ってても、よっぽど違和感ないわ!って感じ?
日本の映画人は皆、宮崎氏の影響下にあるのかっ?

そして、映画だから、相変わらずキャストがすごい。
セットもすごい。
その、湯屋をちょーでっかくした感じの黄泉の国も、建物としてはとても好きだし(前に見た日本海沿いの糸魚川の街を彷彿とさせる)
そこの魔物に見初められた高畑嬢の着物も豪華絢爛で、金かかってそう。
いろんな技術を駆使しての撮影に隙はなく、
エンディングに流れるは平成の歌姫宇多田ヒカル。
金がある映画の代表作!と思ってしまう。
なのに、心に全く響かない。
ところどころで失笑さえ漏らすワタクシは人でなし?
隣の女子が鼻をすすってるのは風邪引いてるのよね?まさかこの映画で泣いてるなんてことないよね?と顔を覗きこみたいくらいだ。

自分はこんなに悪態をついてるが、会場の方々に罪はない。
悪口聞くのは忍びないから早く会場を出よう。
後ろで女の人の声で「面白かった?」
n「そんなこと聞くんじゃないっ!面白くなかったに決まってるじゃないかっ!」と勝手に心の中で返事をしてると
小さな声で「うん!」と聞こえる。
思わずそっと振り向くと、ママが、小学生くらいの女の子に尋ねているところだった。
子供なら許そう(・・・)
でも、この映画って、決して子供向けじゃないと思うんだよね〜
夫婦の愛のものがたり〜って言っちゃってるし。
でも、そんな夫婦の愛の強さは感じられないし、作家である主人公(堺雅人氏)のところに原稿取りに来る編集者(堤真一氏)が
亡くなって、
彼は妻子が心配で魔物になってでも見守りたいと思ってるのに、
妻(市川実日子さん)はあっという間に彼氏を作る。
どういうことだ?
夫婦の愛の強さを!というなら、このエピソードをも少し何とかして欲しい。
もっと言いましょか?
主人公の母は、彼が小さい頃に亡くなったのですが、そのすぐ後に父親も亡くなるのです。
これは後からわかることですが、父親は母親を黄泉の国から連れ戻すために黄泉の国へ出かけ、そのまま帰ってこなかったって話。
黄泉の国で、幸せに暮らしとるのだ。
夫婦の愛は強いかも知れんが、残された一人息子のことは考えなかったのか???

ってなことを考えながら見るひねくれものですから、のめりこめるわけがないですな。
この映画でよかったことをひねり出すとするならば、
今まであまり印象になかった「安藤サクラさん」が死神役に大変フィットしていたところでしょうか。

あまりに面白くなさすぎて、逆に原作が気になる。
西岸良平氏の「三丁目の夕日」はビッグコミックオリジナルでずっと読んでて好きだった。
それがあの映画になった時は、あまりに原作と違うことに驚いたものだ。
でも、映画は映画で面白いし、世界観は共通しているということで納得。
今回も、そういうことなのだろうか?
全く別物なのだろうか。
近々読んで見ることにします。
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