ガラパゴス

NHKの受信料は「合憲」初判断
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4891692

判決文の全文を読まないとなんともいえないけど、裁判所は信頼を失って、
しかし実は契約しないで個別に裁判を経て支払い確定とするのは現実的では
ないから NHK は名をとって実は得られなかった判決であり、実に日本的と
いうか、なんだかなーというところか。

公衆電話や緊急電話などを維持するためのユニバーサルサービス料と比較して、
NHK の“公共に必要なサービスの部分”にかかる費用に対して受信料は高いと
思うし、民法各社も公共へのサービスを担う部分があるのだから、NHK の
受信料に100% の合理性はないと思う。その意味では、定性的な判決にとどまり
定量的なところに踏み込んでいない判決は不満だし、裁判の戦い方としても
うまくなかったところはあったんじゃないかと思う。

デジタル放送になってスクランブルはかけられるんだし、受信料を払わない
人たちは普段は見れないようにして、災害時などの公共サービスを行なう際は
スクランブルを解除するという運用をするとすれば、公共サービスにかかる
費用は税金で適切に国民がコントロールすることで解決できるだろう。
こうすれば、災害時などは CM 放送をやめて報道をしている民法にも費用を
配分できるはずだ。裁判所が出すアイディアではないけれど、国会はこの程度の
知恵を出してもいいんじゃないだろうか？

あと、NHK が映らないテレビというのも、日本メーカーはいろいろ忖度して
発売をしていないけど、いまやテレビ業界における日本メーカーのプレゼンスは
風前の灯なわけで、中国あたりが日本にテレビを売り込むのに NHK が映らない
テレビというを出してくる可能性も十分ある。さらに、NHK は扱わないという
ネット放送でも海外サーバーからサービスされ始めたら、どうするのか？

NHK は肥大化しすぎて、現実問題としていきなり全否定は難しいかもしれない。
でも、旧国鉄のように分割してしまうとか、徐々に変えていくことはできるんじゃ
ないだろうか？