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2017年11月30日11:30

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角界改革奇々怪々

■日馬富士の暴行問題、デーモン閣下が訴えた「情報共有」の大切さ 「相撲協会全体の屋台骨が崩れていく…」
(ウィズニュース - 11月30日 07:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=4881791

■貴ノ岩への明確な謝罪なき日馬富士引退会見にネット上では非難殺到
(THE PAGE - 11月30日 07:12)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=177&from=diary&id=4881816

■海外メディアも日馬富士引退一斉報道「責任取るも暴力撲滅されず」と批判も
(THE PAGE - 11月30日 05:12)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=177&from=diary&id=4881710

■息子の死、何だったのか…暴行死事件遺族、角界を批判
(朝日新聞デジタル - 11月29日 21:53)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4881538

 「北朝鮮問題で世界が騒然となってる中で日本のトップニュースは相撲取りの引退かよ」と海外メディアからは揶揄されているようだが、そりゃあ仕方がないよな。いつどこに飛んでくるんだか、飛んできたってどうしようもないミサイルを心配するより、日頃テレビで親しんでる関取の去就の方が関心を呼ぶのは当たり前の話だ。欧米だって誰ぞ超有名スターが引退したらそっちのニュースの方をより取り上げるだろうよ。

 では日馬富士の引退に関して、そんなに興味関心があるのかというと、事件そのものに対してはそうでもないのである。なんじゃこりゃあ、と感じているのは、当事者たちよりも「世間の反応」の方だ。
 前にボイスで簡単に呟いたが、私は相撲というものにあまり幻想を抱いてはいない。伝統がどうの神事としてどうの相撲道やら横綱の品格が国技だから云々と、本来、相撲とはこうあるべきだ、みたいな理想論を前提に発言したがる人が目立つが、所詮はただの興行じゃないの、というのが私の認識だ。だから巷に溢れ返っている「暴力を振るった責任を取ったことは当然だが、引退は残念だ」という感想、これが感覚的に全く理解できないのだ。
 暴力横綱の一人や二人、いなくなったって、全然残念でも何でもないじゃないの、としか感じられないし、ましてや被害者である貴ノ岩や貴乃花親方を非難する声には違和感しか抱けない。マジでばっかじゃなかろか、と思う。

 フランスのシャルリー・エプド紙がISに襲撃されて多数の死者が出たときにも、「先にイスラム教をからかった新聞の方が悪い」と主張する声が氾濫したが、みんな頭が狂っているのかと思った。たとえどんなに悪口を言われようが、報復措置としての殺人が許される訳がないじゃないの。
 あの時はそう主張した私の日記に絡んできた人もいたけれども、悪し様に罵ったら「なんて酷いことを言うんだ」と怒ったから「でもあなたは私を殺さないでしょ?」と返したらあっさり沈黙した。この相手を自縄自縛に陥れる返し方は映画『十二人の怒れる男』でヘンリー・フォンダが使った手で、いろいろな局面で汎用が効くから、皆さんも相手を論破したい時にはご活用頂きたい(笑)。

 何が一番よくないかって、ネットで、あるいはデーモン閣下も指摘している通り、「しごき」とか「かわいがり」とかいう名目で暴力を肯定してきた風潮が角界に蔓延していることに諸悪の根源があるのだ。なのに、これだけの事件を起こしておきながら、日馬富士にも伊勢ヶ濱親方にも罪悪感が微塵も感じられないことに驚きを覚える。
 例えば学校で教師が生徒に、部活の先輩が後輩に、「指導」と称して暴力を振るう事件が起きたときには、識者も一般人もこぞって加害者の方を非難するではないか。なのになぜ相撲取りにだけ擁護論が出るのか。そんなに世間の人は相撲大好き人間、横綱マンセーな人ばかりなのか。みんな共同幻想に縛られてるなあと思うばかりである。

 私だって「巨人・大鵬・卵焼き」の世代であるから(苦笑)、相撲に対する憧れがなかったわけではない。けれども度重なる不祥事の数々、それこそ海外で揶揄の対象となった八百長やら暴力団との癒着やら殺人事件やらの数々で、すっかり「洗脳」を解かれてしまった。ファンでいられるはずがない。
 日馬富士の感覚って、礼儀だの礼節だの言葉だけは麗々しいけれども、要するにそれは「ヤクザの仁義」と同質のもので、結局は暴力で生意気な子分をシメようとしただけじゃないの。それを「後輩を指導するのが先輩としての義務」なんて言い訳をするのは、イジメをイジメと自覚できないイジメっ子の心理と変わらない。だから未だに相撲取りに幻想を持ち続けられている人々の感覚の方を疑ってしまうのである。自分で自分の洗脳を解きなよ。

 日馬富士と伊勢ヶ濱親方の会見は、一昨日の八角親方の「暴力追放」の講話が全く届いていないことも露呈してしまった。すなわち同様の事件はこれからも繰り返されるということである。その当事者が誰になるのかは分からないが、誰が加害者になったっておかしくはない。その時にはまた皆さん落胆されるかもしれないが、所詮はそんな世界なのだと今のうちから覚悟しておいた方がよかろうと思う。
 貴乃花親方は角界の膿を出したがっているようだけれども(白鵬じゃないの? と仰る方もあろうが、加害者の一味である彼が言える台詞じゃない)、まあ前途多難と言うか、蟷螂の斧と言うか、徒労で終わっちゃうんじゃないかな。
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