mixiユーザー(id:64212523)

2017年11月27日23:13

246 view

以前と以後

■「若い女性見つけ刺した」児相通告の12歳 札幌の事件
(朝日新聞デジタル - 11月27日 13:19)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4877370


 この少年は、25日午後5時55分ごろに事件を起こしている。

 事件を起こす前、例えば午後4時の時点の彼はいい人だったのだろうか。また、事件後の彼はどこがどのくらい悪いことになったのだろうか。

 座間の9人殺害事件。白石という犯人はこの夏以前はいい人だったのだろうか。

 

 このように、堕ちて行ってしまった人たち、生まれた時はいい人だったのだろうか。

 たとえ骨の髄まで負けて堕ちて腐っていたとしてもやる前まではいい人でいられたのだろうか。


 自殺だ、殺人だ、傷害だ、命や健康にかかわる重罪はおそらく欲望の親玉なのだろう。日々の小さな欲望に負けて堕ちて堕ちて堕ちきった先に死がうすら笑いを浮かべて甘い誘惑の親玉となって待っているのだ。自殺願望、殺人願望、死にかかわる欲望は欲望の最終形なんだろう。あらゆる欲望の行き着く先。それは、奇しくも生まれたものすべてが行き着く先でもある、死。



 きっと生きている自分以外の人の生きる命の邪魔をせずに自分も生きている間はいい人でいられる。

 他人も自分も共に生きていくことが大事なんだと思う。そのことを思えば道行くすべての人と自分は同じ生きるという命そのものとして歩いて行ける。赤ちゃんも年長者も関係ない。知ってる人か知らない人かも関係ない。人もほかの生き物も関係ない。そうして言葉を交わさなくたって励ましあうこともできる。みんな生きてるな、と。

 豊かさは欲望をあおる、人と人は人が決めた規則の中で必要もないのに先を争う、自分に負ける、他人に負ける、感情におぼれる、孤独に陥る、悪い連鎖はいつだって誰にだって起きるもの。堕ちようと思えばだれでも簡単に堕ちていく。


 この少年も、25日の午後5時55分まではいい人だった。精神がどこまで荒もうがやらなければ彼はいい人でいられたんだと思う。


 

 

 
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する