ちょっと間が空いてしまいました。
ハンブルクバレエのダンサー紹介、2回目は椿姫の脇役を演じる注目ダンサーのご紹介です。
バレエ団の公式サイト上のダンサー紹介ページ(英語版)はこちら。
http://www.hamburgballett.de/en/menschen/hamburg_ballett.php
NBS公式サイトの「椿姫」キャストはこちら。
http://www.nbs.or.jp/stages/2018/hamburg/kamelien.html
◆シルヴィア・アッツォーニ Silvia Azzoni
日本でも人気の高いシルヴィア、残念ながら今回の来日公演は主役がありません。でも椿姫では初日にマノン、ニジンスキーではサーシャ主演の日にタマラ・カルサーヴィナを演じます。
椿姫のマノンは脇役ではありますが、マルグリットが自分自身とその悲劇的な運命を重ね合わせる重要な役。この存在感が弱いと話に厚みが出ません。シルヴィアのマノンは、結構強い感じ。しかもコジョカルとは背丈が同じくらいで、本当に鏡写しのよう。コジョカルのマルグリット役に期待していらっしゃる方は多いと思いますが、そのときはどうぞマノン役のシルヴィアにもご注目ください!
「ニジンスキーの世界」では、2016年の来日時と同様に、最後の「愛が私に語るもの」をはじめ、大活躍するはずです。身体能力の高さに加えて最近では一層深みを増した表現力、ぜひお楽しみに。
◆有井舞耀 Mayo Arii
2/4日の椿姫でマノン役を演じるのは、日本人ソリストの有井さん。初役になります。彼女は日本離れした小さい頭、すらりと長い手足の美しいプロポーションのダンサー。トゥーランガリラ、アンナ・カレーニナなど最近の作品ではメインに近い役を次々とこなし、バレエ団の非常に重要なダンサーになりつつあります。クラシックのテクニックは、バレエ団の女性ダンサーの中で1、2を競うレベルなのでは。
長い手足を上手く使った踊りはとても存在感があります。最近は大人っぽい感情表現も深まってきて、今後が楽しみ!
有井さんは、これまで「海外で活躍してる日本人ダンサー」的なガラで踊ったことはほとんどないんじゃないかな。凄い実力派なので、今後どこかのガラに出てくれると嬉しいんですけど!主宰者様、招聘お願いいたします〜。
◆菅井円加 Madoka Sugai
2/2金、来日公演初日の椿姫でプリュダンスに抜擢されたソリスト菅井さん。彼女はローザンヌでの受賞以来、ご存知の方も多いのではと思います。プリュダンスは初役。
入団4年目にしてソリストに昇格、今シーズンは怪我降板したソリストに代わってシンデレラの主役を務めたり、12月に初演のヌレエフ版ドンキbyハンブルクバレエでもキトリ役に抜擢など(まだキャスト発表はないのですが画像が彼女なので)、次々と主役級を踊っています。あのバレエ団で東洋人が主役をつとめるというのは、ものすごく珍しいこと!不可能を可能にする人っているのだなぁと思いました。
彼女の持ち味は高レベルのクラシックのテクニックに加えて、表現力だと思います。コールドにいるとあまり分からないかもしれないけど、プリュダンスではそのあたり十二分に感じられるのではないでしょうか。楽しみです!
◆ヤコポ・ベルーシ Jacopo Bellussi
2/4日の椿姫でガストンにキャスティングされているのは一番最近昇格した男性ソリスト、ヤコポ。
ニジンスキーでもレオニード・マシーン役を演じる予定になっています(BSプレミアムシアターの放映でもマシーン役を演じていました)。彼もガストンは初役のはず。
本拠地では、若手女性ソリストの一人エミリーと組んでロミオを演じています。偶然その2人のロミオとジュリエットを観ることができたのですが、清潔感あふれる若くて一途なロミオがとてもよかった!彼はお顔もとっても王子様らしい甘いマスクなんです♪
そういう優男なイメージだったのでガストンのキャスティングはちょっと意外な感じでした。が、ロイヤルバレエ学校出身の演技力をいかして、若くて可愛いガストンを見せてくれるかも、と楽しみになっています。ニジンスキーのレオニード・マシーンは、ディアギレフが惚れこむ可愛い若者がはまり役でした。
◆マティアス・オベリン Matias Oberlin
2/3土の椿姫でガストンにキャスティングされているマチアス、まだコールドのダンサーです。これは大抜擢!
彼は長身に甘いマスク、踊りも結構上手くて、個人的にちょっと注目していたダンサー。今まで名前のついた役はほとんどやっていないのじゃないかな。笑顔がとってもキュートなので(彼のinstagramには可愛い写真がいっぱい!)、快活で愛すべきガストンを演じてくれるのではないかしらと期待しています!
次回はダンサー紹介その3。ニジンスキーで活躍するダンサー編の予定です。
ハンブルクバレエ2018年来日公演についての記事のバックナンバーはこちらより。
その1)「椿姫」のご紹介
http://kikoworld.blog.fc2.com/blog-entry-302.html
その2)「ニジンスキー」のご紹介
http://kikoworld.blog.fc2.com/blog-entry-306.html
その3)ダンサー紹介 Part1
http://kikoworld.blog.fc2.com/blog-entry-311.html
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