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2017年11月26日12:36

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ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて

『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』(PS4版)をトロフィーコンプリート。

じっくりと腰を据えてプレイできるゲームがやりたいと思い、秋の始めに『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』(以降『ドラクエ11』)を購入したのだが、よもやトロフィーコンプリートするまでに140時間も費やしてしまうとは想定外だった。その主な原因は、勇者ひとりクリアをやっていたことにある。つまり、仲間たちには、出会ってからクリアするまでのほぼすべての時間を、棺桶の中で過ごしてもらったというわけだ。

『ドラゴンクエスト』はシリーズ通してライトユーザ向けのゲームなので、難易度はかなり優しい。しかし、それだと比較的高難易度のゲームが好きなわたしは楽しめないことが多いため、ある程度の縛りを入れてプレイするのが慣例となっている。興味深いことに、『ドラクエ11』ではあらかじめゲームシステムとして縛りプレイが組み込まれていた。開発側としても、ライトユーザだけでなくヘビーユーザまでも楽しませるための工夫を取り入れようとしているのだろう。それでこそ国民的ゲームタイトルだ。しかし、システム側で用意されていた内容はわたしが望むようなものではなかったため、今回は独自の縛りプレイを楽しむことにした。

こうして始めた勇者ひとりクリア縛りは、ラスボス戦の前まではそこそこ順調に進んでいたのだが、ラスボスだけは想像以上に手ごわかった。はじめてラスボス戦に挑んだ時点での勇者のレベルは50だったのだが、わたしはどうしてもラスボスを倒すことができず、しぶしぶ勇者のレベルを99まで上げることにした。しかし、やっとのことでレベルを99まで上げてから再度ラスボスに挑んだものの、それでもなお何度も返り討ちにあってしまったのである。それは、これまでのシリーズでは経験したことのない壁であった。

結局、いろいろと悩んだ末に、《アストロン》の魔法を使うことを思いついたことでようやくラスボスを撃破することができたのだが、ラスボスに到達してから倒すまで、ゆうに30時間は費やしてしまった。ちなみに、クリアした後にほかにも勇者ひとりでクリアしている人がいないかネットで検索してみたところ、レベル42でクリアしている猛者がいた。すごい!

さて、その後、トロフィーコンプリートするためにあらためて仲間のレベルを99まで上げ、クエストをすべてクリアするなどして、わたしは『ドラクエ11』を十分に堪能したわけであるが、プレイ中わたしがこのゲームに抱いた印象は実に複雑なものとなった。

序盤の仲間が集っていくまでの展開は、かなり強引ではあったものの楽しめていた。登場する仲間たちはいずれも個性的であり、シリーズ屈指の人気キャラクターたちが揃っていた『ドラクエ4』に並ぶか、それ以上の魅力を感じた。また、鳥山明デザインのキャラクターたちが3Dでヌルヌル動くのも、見ているだけで楽しかった。しかし、その一方でBGMとSEの出来の悪さに辟易してしまい、この段階では音量を下げてプレイしていたほどだった。

そして、中盤になると途端にストーリー展開までもがだるくなる。インパクトの薄い中ボスたちが大量に発生し、それをなんとなくの流れで倒していくということがしばらく続いたのだ。ようやく、『ドラクエ3』で言うところのバラモスが出現するくらいのところまで進めたところでさすがに飽きが来てしまい、しばらくプレイが停滞してしまった。

しかし、終盤に大どんでん返しが待っていた。悲壮感を漂わせる内容が何度か連続したあと、怒涛の如く押し寄せてきた逆転のカタルシスに、いつのまにかプレイをやめられなくなり、それまで抱いていたマイナスイメージがすっかり払しょくされてしまった。このあたりの組み立てのうまさには脱帽である。

旧来の『ドラクエ』ファンであれば、エンディングを迎えたときにきっと鳥肌が立つことだろう。そのエンディングの余熱をもって、トロフィーコンプリートに取り組むことができたため、プレイ時間のわりに作業的な印象を抱かずに楽しむことができた。

結論として、『ドラクエ11』はわたしにとって人にオススメできるゲームとなった。とくに『ドラクエ1』から『ドラクエ3』までをプレイした人ならば、やらない手はない。わたしと同じように中盤で投げ出しそうになる人もいるかもしれないが、最後までプレイすればまず間違いなく満足感を与えてくれるはずだ。縛りプレイをしなければ100時間以内、早解きを心がければ60時間程度でクリアできると思う。そして、それくらいの時間が過ぎたころには、自分がとても長い旅路を歩み続けてきたのだという疑似体験を味わうことができることだろう。「過ぎ去りし時を求めて」という副題に偽りなしである。

最後に、勇者ひとりクリアのなにが大変だったって、ラスボス戦で苦戦したことはもちろんなのだが、仲間たちが会話するシーンになると、棺桶に入っていたはずの仲間が強制的に生き返ってしまうことが問題だった。それに気が付かずに敵を倒し、仲間に経験値が入ってしまったためにやり直したことが何度あったことか……(苦笑)。
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